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美容・健康 2017.06.28

あなたは大丈夫?『骨粗しょう症セルフチェック』

骨がスカスカになってしまう疾患「骨粗しょう症」は知っていますか?高齢の方が患ってしまうイメージが強いですが、女性では40代から注意が必要なのだとか。何気なく行なっている毎日の生活習慣が、骨粗しょう症へと近づいてしまっている原因かもしれません。セルフチェックをして、早め早めの改善をしていきたいですね。

日本の骨粗しょう症の患者数は1280万人

骨粗しょう症とは、骨の代謝バランスが崩れ、骨の形成よりも破壊が上回っている状態のこと。骨の量が減って、なかがスカスカになってしまう疾患だ。WHO(世界保健機関)では「低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし、骨の脆弱性が増大し危険性が増大する疾患である」と定義しており、骨粗しょう症は疾患として認められている。
日本骨粗鬆症学会と日本骨代謝学会、骨粗鬆症財団が発表した「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」によると、日本の骨粗しょう症の患者数は1280万人と推計されている。女性980万人、男性300万人で女性のほうが多い。年代別の有病率は、女性は40代から、男性は50代から年齢とともに上昇傾向だ。また、骨折の発生率も、大腿骨近位部骨折や椎体骨折、その他骨折すべて、年齢とともに上昇している。
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骨粗しょう症のメカニズム

骨は成長期に作られ、20代でピークを迎え、40代以降で年齢とともに減少していくが、常に代謝を繰り返している。古い骨は、破骨細胞に破壊・吸収され、骨芽細胞が壊れた部分を、新しい骨に入れ替えているのだ。これを「骨リモデリング」と呼ぶ。一連の過程は約3ヶ月間で行われ、全骨格の3~6%が常にリモデリングされている。これにより骨組織は強度を保ち、また骨の役割のひとつであるカルシウムを貯蔵・供給する機能を果たしている。
骨粗しょう症は、骨リモデリングのバランスが崩れ、骨密度の減少や骨の強度が下がることで起こる。

骨粗しょう症の原因は?

骨粗しょう症の原因は、加齢に伴うカルシウム吸収機能の低下、運動不足や喫煙、飲酒といった生活習慣からくる酸化ストレス、カルシウムやビタミンD、ビタミンKなどが不足する栄養バランスの偏り、糖尿病、関節リウマチなどの病気や内分泌系の病気、ステロイド薬などの薬、遺伝などさまざまだ。
また、女性の骨粗しょう症の原因のひとつに、女性ホルモンであるエストロゲンの減少が挙げられる。女性は閉経や更年期(45歳~55歳)を境に、エストロゲンが一気に減少するが、実はこのエストロゲンに、骨からカルシウムを必要以上に放出させない役割があるのだ。分泌が減ると骨から流れ出るカルシウムが増え、同時に骨の形成が追い付かなくなってしまう結果、骨粗しょう症に罹りやすくなる。
コラーゲンも骨強度に関係があり、ヒト骨におけるコラーゲン含有量は30~40歳代をピークに増加するが、その後、壮年期以降に減少する。

骨粗しょう症のセルフチェックをしてみよう

・牛乳、乳製品、小魚、豆腐をあまりとらない
・タバコ、お酒をよくのむ
・天気のいい日でもあまり外に出ない
・身体を動かすことが少ない
・最近、背が縮んだ、背中が丸くなった、腰が曲がってきた
・ちょっとしたことで骨折した
・体格はどちらかといえば細身だ
・家族に骨粗しょう症と診断された人がいる
・糖尿病や消化管の手術を受けたことがある
・閉経した(女性)or70歳以上である(男性)

当てはまる項目が多いほど要注意。タバコは血流を悪くして、胃腸でカルシウムの吸収が減る原因になり、アルコール摂取はカルシウムの流出が増えてしまう。日光に当たらないと、骨の代謝に必要なビタミンDが欠乏する。糖尿病は、尿量が増えカルシウムが放出されることや、インシュリン不足が骨の形成にかかわることがわかっている。
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対策と治療は早めが肝心! まずは骨の状態をチェック

骨粗しょう症は骨折の最大の危険因子だ。なかでも大腿骨近位部骨折は、移動や生活機能を下げるだけでなく、死亡率を上昇させることが国内外の長期縦断研究から明らかになってきている。
早い段階で自分の骨の状態を知ることが骨粗しょう症予防になるため、まずは自分の骨密度を知ることが大切だ。検査方法としては、全身にX線をあてる骨量(骨密度)測定、かかとに超音波をあてる超音波法、血液や尿から骨代謝のバランスをみる骨代謝マーカーなどがある。治療には、骨の細胞に働きかけ破壊を防ぐ、骨の形成を助けるなどの効果がある飲み薬や点滴が使われる。

年代別骨粗しょう症の予防法

「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」によると、若年者はカルシウム摂取やビタミンD充足などの食事指導、身体活動では18歳以前に強度のある運動を行うことが骨粗しょう症予防に効果的だ。
中高年者は、ウォーキングや太極拳など軽い負荷の運動をすることで、腰椎骨密度が上昇。ジョギング、ジャンプ、ダンスなどの強い負荷がかかる運動をすることで、大腿骨近位部骨密度を上昇する。両方をうまく組み合わせていくことが望ましい。喫煙者と常習的飲酒者の骨折リスクは男女とも高い。飲酒はエタノール摂取量が24g以上の人は骨折リスクが38%上昇、大腿骨近位部骨折が68%上昇する研究データが報告されているため、喫煙と飲酒は控えることが望ましい。

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