
コトコトさんぽ ~江戸の風情と人情のまち 浅草~
ひとりの女の子がカメラをたずさえて色々なまちを巡る「コトコトさんぽ」。
今回は江戸の風情が残る情緒あふれるまち、浅草をおさんぽしてきました。
賑やかなまち、浅草
商人が浅草に店を構えていたので、商人や武士たちが浅草周辺に集まり、江戸で最も人が集中する町でした。それに伴い、様々な大衆娯楽が次々と生まれたそうです。
浅草には観音様があるためとても恵まれており、今でも繁華街としてだけでなく、宿場町としても大きく栄えています。
人と共に細く長く
雷門をくぐってすぐ左にある通り、雷門横丁。この通りにあるお蕎麦屋さん『田川』。
平日でも大賑わいの浅草は観光客でいっぱい。このお店にもたくさんの人がやってきます。昭和40年から続くこのお店には、観光客だけでなく、地元の人たちもやってきます。一番人気なのは、殿様にも献上していたと言われる「御膳蕎麦」。
細く甘みがある麺はいろんな味が入るため、卵や抹茶などを織り交ぜることができます。
桜やよもぎ、ゆかり、ゆずなど季節のお蕎麦は一段と芳醇な香りが鼻から抜けていきます。
ニコニコと元気なおかみさん含め3人で切り盛りしている小さなお店ですが、たくさんのお客さんから愛されているんだなぁと感じました。
暮らしにも夏の装いを
7月の上旬に開催された、「ほおずき市」の名残でいろんな軒先に置いてあるほおずきを見たり、風になびく風鈴の音を聴くと、じめじめとした暑さも和らぎます。
調理器具や食器などがずらりと並ぶかっぱ橋道具街通り。この通りの端っこにある『田釜』では色とりどりの和の器が並んでおり、見ているだけでも癒されます。
ここで販売している器がすべて産地へ直接赴き購入しているもの。半分以上は店長さんが窯元を訪ねています。窯元さんのオリジナルやお客さんの声をもとに器を作ることもしばしば。ごはんと一緒に作り手の愛情をいただけるのも手づくりの良さですね。
福と縁を招く
とても暑く、日陰で休んでいると、バイクの影に猫ちゃんを発見。ぐっすり気持ちよさそうにお昼寝していました。
古い歴史を有する浅草には、観音様の境内を中心に数多くの神社やお寺があります。
その中の一つ、『今戸神社』は夫婦神が祀られていることから“縁結びの神様”として知られています。また、この神社発祥とされる招き猫も有名です。丸い絵馬に願いを込めて“良い縁を招きますように”
優雅に醸し出す、夜のたたずまい
昼間はいろんな人でいっぱいの仲見世通り。
夜になると少しずつ静かになっていきます。美味しい揚げまんじゅうや人形焼、おせんべいを売るお店のおじちゃんやおばちゃんとの楽しいおしゃべりもおしまい。
お店が閉まったあとの仲見世通りには、400mに渡るシャッターに、浅草草創からの歴史や四季折々の伝統行事が「浅草絵巻」として繰り広げられています。
一つ一つのシャッターの細かい施しをじっくり味わうことで、また違った面から浅草のまちを知ることができました。
たくさんの人が集まり、いつも賑やかな浅草でのおさんぽ。
江戸っ子である浅草の人達の「人情」と人を楽しませる「心」を深く感じました。
文・写真/影山 奈々恵
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