
オーガニックは虫も大好き!『夏の玄米保存法』
目次
日本の夏は気温も湿度も高くなるので、食べ物が腐りやすくなりますね。 常温で長期保存できる玄米も、さすがに夏は虫が発生しやすくなりますので、夏場の玄米の保管には気をつけましょう。
保存しておいた玄米に、ふわふわと綿のようなものが混じっていたら要注意! よーく見ると小さい虫がお米の中に混じっています。 この虫の正体は「コクゾウムシ」
コクゾウムシに気をつけて!
コクゾウムシ(穀象虫、学名 Sitophilus zeamais)
コウチュウ目(鞘翅目)・オサゾウムシ科のゾウムシの一種。 世界各地に生息するイネ科穀物の有名な害虫で、和名もそれを表したものである。
また、日本では縄文時代後期の土器圧痕からの検出例があるなど、穀物栽培の開始と同時に見られるとして、稲作とともに渡来したとするのが定説であったが、これを覆すとされる発見がなされている。
主食である稲(米)を食い荒らす事から「米食い虫」の異名が付けられている。
体長は2.1–3.5mmとゾウムシ上科の中では小さい部類に入る。 体は赤褐色や暗褐色で、やや細長い。背面には細かく密な点刻がある。発達した強固な後翅をもち、飛行能力も優れている。体も小さく、穀物の貯蔵庫などに容易に侵入する。
口吻で穀物に穴をあけて産卵し、孵化した幼虫は穀物を食い荒らす。 気温が18°C以下であると活動が休止、23°C以上になると活発に活動する。1匹のメスが一生に産む卵は200個以上とされる。
米びつに紛れ込んだ場合、成虫は黒色なので気がつきやすいが、幼虫は白色なので気づきにくい。 ただしどちらも水に浮くので慎重に米研ぎをすれば気づくことがある。 もし万が一気づかずに炊いてしまったり、食べてしまっても害はない。
(フリー百科 ウィキペディアより引用)
間違って食べてしまっても問題はないとのことですが、せっかく生命エネルギーの高い美味しいオーガニック玄米なのに、虫まで一緒に食べてしまっては気分のよいものではありませんね。
そこで今日は虫が発生しないようにする簡単な方法を、お知らせいたしますね。
コクゾウムシを撃退する玄米の保存方法
・米櫃(こめびつ)にニンニクや赤唐辛子をいれておく。
・お米をペットボトル等に入れて、冷蔵庫で保存する。
虫がわいてしまったら
虫がわいたお米は白い紙の上に広げて天日干ししたあと、ふるいにかけて虫の死骸や粉を取り除いてから、早めに食べましょう。
私は毎夏、米櫃(こめびつ)に赤唐辛子を入れて、なるべく温度の低いところで保存しています。
赤唐辛子は、ビタミンAとビタミンCが豊富なことから夏バテの防止に効果が高く、また殺菌作用があり食中毒を防ぐとも言われるので、特に暑い地域で多く使われています。殺菌のほかに除虫の効果もあり、農家では他の作物と一緒に植えたり、食物の保存に利用される事もあるそうです。
ちなみにコクゾウムシは10月ごろまで繁殖しますので、涼しくなってもしばらくは赤唐辛子を米櫃の中に入れておきましょう。 また使い終わった赤唐辛子は捨てずに、料理に使ったり糠味噌にいれたりすることができます。ただし寒い時期にたくさん食べると、身体が冷えてお腹をこわしやすいので、少しずつ使うようにしてください。
玄米は私たちの主食です。 オーガニック玄米を毎日食べると、1日の食事の50~60%がオーガニックを食べたことになりますので、保存状態に気を付けて美味しい玄米を食べましょう。
記事・レシピ/マクロビオティック料理教室G-veggie はりまや 佳子
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ライタープロフィール
1963年東京生まれ、大田区在住。
武蔵野女子大学(現武蔵野大学)短期大学部家政科卒。建設会社受付嬢、英会話学校マネジャー、船井総合研究所勤務、10年前からマクロビオティックを実践し始める。2005年に退職後、米国クシ・インスティテュートに留学し、キャリアトレーニングプログラム・レベルⅢを卒業。インストラクターの資格を取得。 2006年3月に大田区にてマクロビオティック料理教室G-veggie(ジィ・ベジィ)を立ち上げ、現在10年目を迎える。2012年キレイ料理レストラン&スクール「G&V」を東銀座にオープン。2015年本オーガニックライフ協会を設立。
『オーガニック大好き!はりまや佳子』ブログ
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