
季節の手仕事『自家製キウイシロップ観察日記』
こんにちは、どんぐりと山猫店主の吉岡です。本日はこの間出来上がった「キウイシロップ」のコト。
季節の果物で作るシロップって調べればすぐレシピも出てくるし、案外簡単にできあがりますが、「飲めるようになるタイミングってどれくらいなんだろう…」と疑問に思ったことはありませんか?
果物の浸透圧具合によって2週間くらいで飲めるものもあれば、1週間くらいで飲めるものもあります。今回は「キウイシロップ」の観察日記でお好みの飲み頃が発見や参考になればなぁと思っています。
『キウイシロップ』を作ってみよう
『キウイシロップ』【材料】
キウイ
300g
氷砂糖
330g
瓶(アルコール消毒済みのもの)
1㎏用
*果物:砂糖=1:1.1の割合が目安です
『キウイシロップ』【下準備】
・簡単!瓶のアルコール消毒の仕方
本来なら煮沸消毒がおすすめですが、私は面倒なので(笑)、きれいに洗った瓶をよく乾かしたあと、市販のアルコール消毒をふりかけて、よく拭いて乾かす。という簡単にできるズボラ消毒の方法で行っています◎
『キウイシロップ』【作り方】
1.キウイの皮をむき輪切りにします
2.瓶の底に砂糖を敷き詰め、その上にキウイを敷き詰め、また砂糖を入れ…と交互に詰めていき、最後は砂糖でふたをするように敷き詰めます
3.その後は直射日光の当たらない、風通しの良いところに置き、砂糖が底にたまらないように、一日一回きれいに洗った菜箸などでかき混ぜてください。
*私はキッチンの隅に置いていました。夏場の常温は心配かなぁ…と思っていましたが、クーラーのきいてないときでも腐らずにできあがったので様子を見ながら、ちょうどよい場所を探してみてくださいね
4.果物がしんなりして上に浮いて、砂糖が溶けきれば完成です!
『キウイシロップ』観察日記開始
8月11日(金)
キウイシロップ1日目
もうすでにこんなに溶けています!浸透圧おそるべし…
シロップはこの「浸透圧」という方法で果物を砂糖の力で溶かしていきます。
ちょっと脱線「浸透圧って何?」
果物に砂糖をかけると、果物内部の糖度濃度に比べて外部の糖度濃度が高くなるため、果物は内部の水分を出して外部の砂糖を溶かし、濃度を下げようとします。
このように、濃度の異なった2種類の液体を隣り合わせに置くと、お互いに同じ濃度になろうとするのです。これが「浸透圧」。
これはヒトの体でも行っている力なんですが、これを応用しているのがシロップ作りになります。
さて観察日記を続けましょう!
8月13日(日)
キウイシロップ3日目
白と黄緑のグラデーションのようになっていたシロップの色も、だいぶキウイの色が入りだして綺麗な薄い黄緑色になってきました。
上のほうに泡が出ているのをみて、「発酵してる!生きてる!」と感動した朝でした。
8月17日(木)
キウイシロップ7日目
砂糖もだいぶ溶けきってそろそろいい頃合いになってきました。
あともう少しでできあがり…!楽しみだなぁ~どうやって使うか妄想するのが最近の楽しみです。
8月18日(金)
キウイシロップ8日目
・朝
こちらは朝の様子。もうほとんど砂糖も溶けていたので、少し朝に味見。「めちゃくちゃ美味しい!!」
さて、仕事から帰ったら瓶に詰め替えよう?
・夜
さて、出来上がったシロップは、果実とシロップを濾して瓶分けをします。これは、これ以上発酵しないようにするためと、果実が腐らないようにするために行います。
上の写真のように果実とシロップに分け、シロップはこんなに出来上がりました
自家製『キウイシロップ』の楽しみ方
出来上がったシロップはさっそくヨーグルトにかけて実食。美味しい~!
その日は近所で飲み会もあったので、おもたせに持っていくと、すごく喜んでもらえました。そのときはサイダーで割って飲みました。やっぱり美味しいものは、誰かと共有するほうが楽しいですよね?
20代だってシロップくらい作りたい!
こんな風に、果物シロップ作りに対して少しでもハードルが下がればなぁと思っています。
小学校の時にやった夏休みの朝顔の観察日記みたいに、シロップ作りも楽しんで観察していくと、「生き物なんだなぁ」とか「あ、だいぶ溶けてきてる!」とか、「色もグラデーションから、綺麗な黄緑一色になってきたなぁ」など、驚きと感動の毎日です。出来上がる過程も楽しめるのが、果実シロップの醍醐味だと思っています。
食べ物も生き物
こうやって自分で食べるものも、できるだけ作って食べるほうが、「私良いもの食べてる!」といつもの食事にも納得して過ごすことができる。
大切な人にこそ、こういうちょっとした手作りのものを贈るのもいいですよね。私もこの間彼に梅シロップをあげましたが、すごく喜んでもらえました^^
クリスマスでも、誕生日でも、バレンタインでも、そんな何かのお祝いごとでも何でもない普通の日だけど、「いつもありがとう」って気持ちを手作りのシロップに忍ばせる。
「夏バテ気味だって聞いたし、仕事で疲れも溜まってるって言ってたし、梅シロップを飲んで残りの夏も元気に過ごしてほしいな…」
そんな想いを小さな瓶に詰め込みました。
一度配合を覚えれば、どんなパターンの果物もシロップにできるようになります。私もまだまだ研究中なので、次はジンジャーシロップに挑戦しようかと思っています!ブドウシロップなんかもつけてみたいなぁ~
ぜひこの夏、大切な彼や家族のために!またまだまだ宿題の終わらないお子様の夏休みの自由研究に!
ぜひ季節シロップを作ってみてくださいね。
記事/吉岡春菜
「どんぐりと山猫」店主。徳島在住の24歳です。
仕事で忙しい20代女性の方に向けて 「台所の発酵おうちごはんから自分と家族、彼や未来の子供のための 昨日よりちょっと丁寧で豊かな生活をつくるお手伝いがしたい」
そんな料理レッスンを準備中です。暮らしの雑貨や道具も取り扱う予定。
インスタグラムやブログで日々の暮らしや朝ごはんをお届けしています。
素敵な記事ですね✨
ゆうさん、はじめまして。どんぐりと山猫店主の吉岡です。
コメントすごく嬉しいです!ありがとうございます^^
これからも皆さんの心にとまるような記事を書けるように頑張ります!また来週水曜日の記事もお楽しみに✎