
冷え性にも効く『知って得するニラの成分と保存方法』
目次
ニラは日本では古事記の書かれた時代から知られていて中国などでも古くから食べられてきています。強い香りを持っていることから、その風味を生かした料理を生み出すのに昔から広い地域で利用されているネギ属の野菜です。
ニラに特徴的な成分であるアリシンの効果ー『知って得するニラの成分と保存方法』
ニラに含まれている成分として特徴的なのがアリシンです。玉ねぎやネギなどにも含まれている硫黄化合物の一種であり、ニラに独特の香りの成分としても知られています。アリシン以外にも類似した硫黄化合物が含まれていてアリシンと類似した作用を示すものがあり、ニラを食べるとそれらの効果を総合的に受けることが可能です。代表的な作用として知られているのが殺菌作用であり、多くの細菌やウイルスの一部に対する抵抗力を高めて感染症にかかるのを予防するのに役立ちます。抗酸化作用を有していることから酸化ストレスに対する有用性もあり、ガンの発症や動脈硬化などの様々な体調への支障に対する予防効果を期待することが可能です。また、アリシンに特徴的な機能として知られているがビタミンB1との複合体の形成であり、これによってビタミンB1の吸収をしやすくします。このように様々な効果を有するアリシンなどの硫黄化合物を含んでリウニラを食べると身体が元気になりやすく、病気にもなりにくくなるというメリットがあり、滋養強壮の野菜としても知られているのです。
栄養面でも優れているニラの特徴ー『知って得するニラの成分と保存方法』
ニラには栄養素も豊富に含まれているのが特徴です。カロリーは100gあたり21kcalしかありませんが、その半分程度がタンパク質に由来していて低糖質かつ低脂質の食材となっています。ビタミンが豊富なのもニラの魅力であり、特にビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、葉酸の含有量は多めです。ビタミンAやビタミンEもあり心などの硫黄化合物と同様に抗酸化作用を有することから酸化ストレスに対する抵抗力を高めるのに役立ちます。ビタミンAについては目の健康にも大きな寄与があり、不足すると暗いところで目が見えにくくなりがちです。ビタミンKは血液凝固に関わる重要な因子であり、葉酸は身体を構成している細胞を作るのに欠かせません。このようなビタミンが多いことに加えて、ミネラルについてもカリウムが比較的豊富です。ミネラルバランスを整えるのに有用なミネラルがカリウムであり、食塩の摂取が過剰になっているときにその排出を促すことができます。塩分を摂り過ぎになってしまったときにもニラを食べておけば少し改善効果を得ることができるでしょう。
保存性が比較的良い野菜ー『知って得するニラの成分と保存方法』
ニラは乾燥させるとしなびてしまって独特の風味が薄れてしまいますが、あまり湿らせてしまうと濡れている部分から腐ってきてしまいます。乾燥させない程度に適度な湿度を保つことが大切なのでキッチンペーパーなどでそのまま包んでビニール袋に密封して保存するのが良い方法です。その際に立てたまま野菜室に入れることができれば最も長持ちさせられます。葉が折れてしまうと痛みやすいので、立てて保存するのが難しい場合には横に寝かせる方が折ったり切ったりしてしまうよりは良いでしょう。野菜室に立てられない場合には冷蔵庫で保存しても構いません。冷凍保存をすることはできますが、生のままの場合には解凍時に溶けてしまいがちであり、冷凍されて凍った状態のまま加熱調理に使うときだけ生のまま冷凍したものが使用可能です。茹でただけのものをおひたしや和物として使う場合には冷凍する前に軽く湯通しして十分に水を切っておくと問題ありません。ただし、冷凍すると風味は落ちてしまうことが多いため、食感を重視するか色付けにするかが基本的な使い方になります。
豚肉やレバーと合わせることで効果が増大ー『知って得するニラの成分と保存方法』
ニラを食べるときの工夫として豚肉と合わせるのが効果的です。アリシンの作用として知られるビタミンB1の吸収の促進は、ビタミンB1が豊富に含まれているものと一緒に食べて効果が発揮されます。豚肉は日常的に使用されている食材の中で特にビタミンB1が多いのが特徴です。レバーも同様であり、レバーに独特な風味を打ち消すのにニラの香りも役に立ちます。ニラを入れた豚キムチやニラ玉に豚肉を加えたもの、ニラレバ炒めなどは昔からよく愛されている料理ですが、これらは栄養面から合理的な料理です。豚肉を使った餃子も合理的な料理であり、日本に限らず中国や韓国などでも自然にニラの持ち味を生かした料理が流通しています。
ニラの種類ー『知って得するニラの成分と保存方法』
緑色の通常のニラ以外にも黄ニラや花ニラもアリシンを多く含んでいる野菜です。これらはニラと種類が異なるわけではありません。黄ニラは日に当てないようにして育てたものであり、花ニラはニラの花茎まで収獲して販売されているものです。黄ニラはやわらかく甘みが強い、花ニラは独特の香りがマイルドで甘みがあり歯触りもいいので、好みに応じてこれらを食べることもできます。
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ニラは日本や東アジアの地域を中心にして古くから愛されてきている野菜です。アリシンによる抗菌作用やビタミンB1の吸収促進作用が魅力的なものであり、豚肉やレバーなどと合わせて食べられる料理に使うと効果を活かすことができます。
文/ケノコト編集部
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