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まめ知識 2021.07.15

スパイシーな香りが暮らしに役立つ『知って得するシナモンの成分・効能と保存方法』

目次

ほのかな甘みと独特の香りがスパイシーなシナモンは、お菓子や紅茶などに使用されることも多い日本でも馴染み深いスパイスです。そんなシナモンですが、スパイスとして世界最古とも言われていて、食べることで様々な効能があります。

この記事では、シナモンの効能や特徴について紹介します。

シナモンの特徴

スパイスとして世界最古と言われているシナモンは、クスノキ科の日桂から作られています。この樹の皮の部分を乾燥させたものがシナモンとなるのですが、日本に流通しているシナモンはスリランカやインドネシアで生産されたシナモンが大半を占めています。

シナモンは、香りが高く独特の甘味の中に僅かな辛みがあるのが特徴的で、シナモンロールやアップルパイのお菓子類だけでなく、紅茶やコーヒーなど香りづけに使用されることが多く、カレーにも使用されています。

そんなシナモンですが、歴史があるスパイスのため料理に使用する以外にも漢方薬として使用されていて、高い効果や効能に期待できるスパイスでもあります。

シナモンの効果・効能

シナモン粉
料理に使用されるだけでなく、古代から漢方薬としても使用されているシナモンには、健康促進の効果や効能に大きな期待が持てるスパイスでもあります。

しかし、健康促進の効果や効能がある一方で、過剰摂取することで副作用が起こる可能性があるため、たくさん摂取すればいいというものでもありません。シナモンを摂取することで期待できる効果や効能を理解して摂取するようにしましょう。

ここでは、シナモンの効果や効能について紹介します。

血流を良くする

血流が悪くなる原因は、毛細血管が傷つき減少することです。毛細血管は、老化やストレスだけでなく、塩分や糖質の過剰摂取でも脆くなり、最悪消滅してしまうほど弱い血管です。毛細血管が消滅して減少することで、栄養が行き届かなくなるなど体や皮膚の老化を進んでしまいます。

そんな中、シナモンには有効成分の「シンナムアルデヒド」が含まれていて、毛細血管の細胞を密着させる受容体「Tie2」を活性化させる働きがあります。毛細血管を密着させることにより、脆くなった毛細血管を改善してくれるため血流が良くする効果があります。

消化を助ける

シナモン独特の甘く爽やかな香りは、「桂皮アルデヒド」と呼ばれている成分で、嗅覚を刺激することで胃液の分泌を促進して、胃の働きを活性化させます。そのため、胃の働きが活発になれば消化を促進させることにも繋がります。

また、シナモンには、消化を助けるだけでなく毒素を減らす効果があるとも言われています。

風邪を予防する

シナモンは、漢方薬として使用されているスパイスですが、殺菌作用や発汗作用、解熱作用の効果があり風邪の予防やひきはじめに効果があります。シナモンを使用している有名な薬として、葛根湯や桂枝湯などがあります。

また、シナモンとはちみつを一緒に摂取することで、冷え性にも効果があり関節痛やのどの痛みをやわらげる効果があります。

防虫・防腐効果

シナモンは紀元前から人類と様々な形で関わり合いを持ってきました。シンナムアルデヒドには独特の香りがあるだけでなく、防虫作用や防腐作用もあることから古代エジプトではミイラを保存するために用いられてきた歴史があります。その特徴的な香りから儀式にも各地で用いられてきました。

ギリシャでは愛の証としてシナモンを燃やす文化も古代からあったとされます。そして、中国では薬用植物として用いられ、日本でも桂皮として漢方薬の一つに利用されているのです。現在でも宗教の儀式で用いたり、薬として使用したりする場合もあります。

シナモンの副作用

シナモンは、漢方薬として使用するなど健康効果に優れたスパイスです。また、近年では、ダイエット効果があるとしてサプリメントととしても人気があります。しかし、シナモンを過剰に摂取してしまうことで副作用が起こり健康を損なう恐れがあります。

ここでは、シナモンの副作用について解説します。

アレルギーや胃腸障害に注意

シナモンの過剰摂取することによって、最も多くみられる副作用がアレルギー反応と胃腸障害です。シナモンの中には「クマリン」と呼ばれる肝臓に有害な化学物質が含まれています。

適量を摂取する分には胃腸に影響が出る可能性は低いですが、長期的に摂取していると肝臓が弱っている人は胃腸障害を引き起こす可能性があります。

また、仮性アレルゲンのサリチル酸が含まれているため、免疫が下がっているときに過剰摂取をするとじんましんやかぶれなどのアレルギー反応を引き起こす可能性があります。

一日の許容摂取量

シナモンは、適量を摂取することで健康増進効果に期待できますが、過剰に摂取してしまうと健康被害を引き起こしてしまいます。そのため、適切な摂取量を知っておくことが大切です。シナモンの1日の許容摂取量は0.6g~3gです。目安として瓶入りのシナモンパウダーの1振り分が0.1gと言われていて、6振り分~30振り分までとなります。

1日や2日過剰に摂取しても影響が出る可能性は低いですが、1日の摂取量が10gを超える日が長期間続くと肝機能に問題が起こり、アレルギー反応や胃腸障害を引き起こすため、摂取量は十分注意しましょう。

妊婦さんはシナモンを食べても大丈夫?

では許容摂取量ならば、妊婦さんもシナモンを食べても問題ないのでしょうか?

結論として、妊婦さんがシナモンを食べても大丈夫ですができれば控えた方がいいです。特に、サプリメントでシナモンを摂取すると、胎児に影響が出る恐れがあるため、摂取は控えて下さい。

妊婦さんが、シナモンを食べる方法は香辛料としてか、シナモンを香りづけした程度のお菓子やパンをために食べる程度に抑えておいた方が無難です。

子どもはシナモンを食べても大丈夫?

お菓子やパンに使用されるシナモンは、子ども達のおやつとしても出てくることが多いです。結論をいってしまうと、少量で様子を見ながらという条件ならば、子どもがシナモンを食べても問題ありません。

しかし、最低でも子どもの年齢が1歳を過ぎてから、少量ずつ様子を見ながら食べさせるようにしましょう。子どもにシナモンを過剰摂取させてしまうと、大人に比べて免疫力もなく、アレルギー反応も出やすいため命に関わる事態にもなりかねません。大人以上に摂取量に気を配る必要があります。

色々なシナモン

シナモンスティック
シナモンは、独特な甘い香りでお菓子やパンの香りづけだけでなく、ダイエット効果があると近年では、サプリメントとしても人気があります。そんなシナモンですが、種類は1つではなく、形状や産地による違いがあります。ここでは、シナモンの形状と産地について解説します。

形状の違い

スーパーなど市販でシナモンを手に入れようとしたら、主に2つのタイプで売られていることが多いです。その2つとは、棒状になっている「シナモンスティック」タイプと、粉状になっている「シナモンパウダー」です。

それでは、両者は一体何が違うのでしょうか?答えは、両者は原料が同じで、料理の使用用途でどちらを選ぶか変わってきます。

シナモンスティック

シナモンスティックは、シナモンの原木を乾燥させたものです。シナモンスティックは切ったり砕いたりして、好きな分量だけ使うことができるため、じっくり香りをつけるカレーなどの煮込み料理に向いています。シナモンスティックは、焦げやすいため弱火で加熱するようにしましょう。

シナモンパウダー

シナモンスティックを細かく粉状にしたのが、シナモンパウダーです。細かい粉状になっているため、料理のときは仕上げに振りかけるだけなので手軽に使用できます。

また、料理以外にも顔のパックやマッサージなどの使用されることもあります。シナモンパウダーは、加熱しすぎると香りが飛んでしまうため煮込み料理などには不向きで、コーヒーや紅茶などの飲み物やパンなどに香りづけとして振りかけることに向いています。

シナモンの保存方法

シナモンは乾燥させた状態で市販されていますが、十分に乾燥させた状態であれば保存性が高くなっています。

スティック状やパウダー状、どちらの場合でも常温保存することが可能です。光や酸素にあまり強くはないことから、密封できる袋や容器に入れて冷暗所に保存するのが望ましいでしょう。一年どころか数年という単位で保存することができます。シナモンには防虫作用などがあるため、放置しておいても香りなどの成分が少しずつ失われていってしまうだけで使えなくなることはありません。

しかし、香りが失われてしまうとスパイスとしての意味が半減されてしまいます。香り成分であるシンナムアルデヒドが光や酸素に弱い性質があり、徐々に揮発する性質も持っているので注意が必要です。

密封できる袋に入れるときにもできるだけ空気が入らないようにしておくと香りが落ちにくくなります。心配であれば冷蔵したり冷凍したりして保存することもできますが、使用するときにはしばらくは外に置いて常温に戻してから袋を開けるようにしないと湿気が入ってきてしまうので気をつけましょう。

産地の違い

シナモンは、産地ごとでも香りが違ってくるなど同じシナモンでもそれぞれ異なった特徴があります。

シナモンの主な生産国としては、スリランカ、インドネシアが有名ですが、日本でも昔からシナモン文化があり、栽培されています。それでは、スリランカ・日本・インドネシアのシナモンについて解説します。

スリランカのシナモン

スリランカで主に生産されているのが、「セイロンシナモン」です。名前のセイロンは、スリランカのセイロン島を表しています。

セイロンシナモンは、熱帯地方で生産されることが多く、クスノキ科のセイロンニッケイを始めとした複数の樹木の良質な樹皮から作られている「シナモンの王様」と呼ばれる古代から存在している品種です。

外見は、薄い茶色で薄く何重にも巻かれています。上品で甘い香りが特徴でお菓子に向いています。

日本のシナモン

シナモンは気候が温暖な地域で生産されることが多く、輸入品のシェアが圧倒的ですが、日本でもシナモンの生産がされています。日本で栽培されているのはニッケと呼ばれる品種で、主に九州地方で栽培されています。昔、駄菓子屋さんにあったニッケ水はこのニッケが原料となっています。

鹿児島県の「ケセン団子」など名産品で使用されていますが、生産数も少なく価格も高価なため、あまり目にすることがありません。国産のシナモンは、香りが良く輸入品に比べてクセがないため、幅広い使用方法があります。

インドネシアのシナモン

インドネシアで生産されているシナモンは、「カシア」と呼ばれる品種です。スーパーに売っているシナモンのほとんどがカシアで、流通量が多く手頃な価格で手に入れることができます。

カシアは、熱帯の高さ3mほどの常緑樹で樹皮はざらつきがあります。外見は、濃い赤茶色をしていて、セイロンシナモンよりも香りが強いですが、甘みがありながら苦味と渋みがあります。そのため、カシアは中華料理のスパイスに使用されることが多いです。

ちなみに、セイロンシナモンに比べて「クマリン」が多く含まれているため、摂取量には注意が必要です。

シナモンの使い方

シナモンは、独特の甘い香りが特徴でお菓子だけでなく、飲み物に入れたり料理に使用したりするなど幅広い使い方ができるスパイスです。シナモンの良さを活かした料理も多くあり、ご家庭でも気軽に食べることができます。ここでは、シナモンを使った料理について紹介します。

アップルパイ

りんごの食べ応えと甘さがおいしいアップルパイですが、シナモンを入れることで香りづけをすることができ、りんごの味をより引き立たせてくれます。元々アップルパイは、アメリカ発祥のお菓子でアメリカではシナモンが当然のように入っていることが多いです。

日本では、好みによってシナモンを入れないこともありますが、シナモンを入れたアップルパイは、本場のアメリカンスタイルといえます。

シナモンロール

シナモンロールは、シナモンをロール状のパンにまんべんなく振りまいた、洋菓子店やカフェでも人気の焼き菓子です。シナモンの甘さとコーヒーや紅茶との相性が抜群で、大人の休憩時間だけでなく、家庭でも比較的かんたんに作れるため、子どものおやつとしても人気があります。

生八ツ橋

京都のお土産品として人気の生八ツ橋ですが、シナモンの香りがしませんか?厳密にいうならば、生八ツ橋に使用されているのは、シナモンではなく日本で生産されたニッケです。

同じクスノキ科の常緑樹から作られているスパイスですが、ニッケは木の根で、シナモンは木の幹という違いがあります。基本的に和菓子には、ニッケを使われることが多いですが、ニッケは流通量が少なく高価なため、シナモンで代用してもおいしく食べることができます。

はちみつシナモン

 
シナモンとはちみつは、ともに甘い香りが特徴で栄養面でも優れていますが、一緒に食べることでおいしく食べることができるだけでなく、相乗効果で健康増進の効果を上げることができます。

はちみつシナモンは、美容効果も抜群で、免疫力を上げて病気改善にも一役買っています。効果を最大限発揮するには、はちみつ大さじ4杯にシナモン小さじ1杯を混ぜると理想的です。トーストに塗ったり、シナモンが苦手な方はヨーグルトに入れると食べやすくなります。

シナモンチャイ

チャイは「お茶」という意味で紅茶に似ていますが、紅茶はお湯出しでチャイは牛乳出しのためミルクティーになります。そのチャイに、シナモンを入れることで甘い中にもほどよい刺激を演出することができます。特に、寒い季節には体を温めてくれるためおすすめです。

シナモンを使ったおすすめレシピ

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まとめ

シナモンは、香りが独特のため好き嫌いが分かれやすいスパイスです。しかし、適量を摂取することで健康増進にもなるため、好き嫌いで摂取しないことはもったいないスパイスです。まずは1度シナモンを使ってみて、シナモンの美容や健康増進の効能や効果をぜひ実感してみてください。

執筆 / ケノコト編集部

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