
芸術の秋はアートなお出かけを楽しもう『美術館・博物館・ギャラリーの楽しみ方とそのお作法』
目次
平日、仕事が早く終わったからどこかに行きたい。休日、外に出たいけど疲れるのは嫌。でも、急だと誰もつかまらない…。
誰かと予定を立てるほどでもないというスキマ時間。
そんな時に、おすすめなのが企画展や個展などアート巡り!全国に美術館・博物館・ギャラリーはたくさん点在していて、とても身近で気軽に行けるもの。それに、夏は涼しい・冬はあったかい。これは…、もはや大人女子のアミューズメントパーク!
あまりひとりでは行ったっことがないからと迷っているあなたに。今回は、アート巡りのアレコレをご紹介します。
まずは、ちょっとした豆知識
美術館と博物館、英語ではどちらも「ミュージアム(museum)」と表現されますが、日本ではちょっとした棲み分けがなされています。それに、美術館とギャラリーは違いがあるのでしょうか?まずは、簡単なお勉強から。
美術館と博物館
実は、美術館は博物館の1種なのです。というよりも、博物館はもっと広い意味で、図書館以外の全ての展示施設の総称として位置づけられています。ちなみに、動物園・博物園も含まれます。
つまり博物館は、特定のジャンルにとらわれずに様々な展示がしてあるということです。そして、そこから美術品だけを集めて展示しているのが美術館なのですね。
美術館とギャラリーの違い
では、この2つの違いは?ここにも様々な違いが見られます。
まず、一つは展示物を販売しているか否かです。美術館は、展示作品を販売することはなく、入場料をとって鑑賞してもらいます。一方、ギャラリーでは展示の売買があり、ほとんどの場合、入場無料で見ることができます。
また、美術館は美術品の保存・修復・研究を目的としているため収蔵庫に常に作品があり、展示形式も企画展という期間限定の展覧会と常設展というその美術館が所有している美術品を常に展示・鑑賞できるものがあります。反対にギャラリーは、さまざまな作家が個展という形式で展示していることも多いため作品を収蔵しているところは少なく、常に様々な作品を見ることができます。ただ、ギャラリー側が特定の作家と契約して作品を展示・販売している「コマーシャルギャラリー」であれば同じ作家の作品を見ることはできます。ここはよく画廊とも呼ばれ、作品の販売という目的がかなり強いです。ですので、ただ見たいだけというギャラリー初心者におすすめなのは「レンタルギャラリー」の方。これは、作家自身が空間だけを借りて作品を展示しているため自由度が高く、色んな作品が見れるのが魅力です。
どこに行こう
すごく沢山ある中で、どこへ行ったらいいか迷うなという時。こんな軸で考えてみてはどうでしょう?
1.時間、場所で選ぶ
平日ならやはり生活圏内の場所にあるのが一番いいですよね。
職場と家の間にある美術館や近くにあるギャラリーを選んで行ってみるのがいいでしょう。その際、どの企画展や誰の個展かは行ってのお楽しみにしておくのもいいかもしれません。苦手な分野だったとしてもじっくり鑑賞することで意外な発見があるかもしれないですよ。
一つ気をつけてほしいのは、休館日と時間帯。
美術館は、閉まるのがはやいので調べてから行ってくださいね。
2.展示内容で選ぶ
今開かれている展覧会から気になるものをチェック!
少し遠いなという時は、休日に出かけてみましょう。
どうしても見たい展覧会は、遠出をしてでも見るべき。
3.ついでに行く
アートを見るという目的でなくても、旅行の計画の一つとして。また、出張先のアフターファイブの楽しみとして。
肩ひじ張らずにもっと気軽に行ってみるというのもいいものです。
お作法
美術館・博物館・ギャラリーの下調べが済んだら後は行くのみ。
では、実際に目的地に着いたらどうすればいいのでしょうか?
1.チケット売り場を探す
ギャラリーにおいては、無料で見放題なので特に売り場を探す必要もなくそのまま堂々と入って行ってOK!難題なのは、大きな美術館のしかも入口がいっぱいありますのパターン。入ってすぐにあるとは限らず、地下にあったりする場合も。標識や人の流れ、あるいは警備員さんに聞いてみましょう。
また、大きな美術館であれば受付もあるので、そこで聞くのが一番はやいですね。
2.展示場所の確認
無事にチケットを購入したらいざ展示場所へ。これもギャラリーであれば、そこまで大きくない上に順路なども決まっていないので好きに見て回るだけ。
美術館は、常設展と企画展の場所が違うのでどちらを見るかによって間違えないようにしましょう。
3.鑑賞の仕方
美術館や博物館だと鑑賞する順路が決められているところがあります。それは、だいたいにおいてその企画に合わせて考えて作られているので、その順路を守って鑑賞するのが正解。
ギャラリーや順路のない美術館・博物館においては好きなように見て回りましょう。人が多い時は、少ない場所から見て回るのもありですね。ただ、入り口から順に見て回る人が多いのであまりにも逆行してしまうと周りの人の迷惑になるので気をつけましょう。
ルール
1.飲食禁止。クチャクチャやっているとすぐに学芸員さんがきて真顔で怒られます。
2.基本的に撮影禁止。もし撮影したい場合は係の人に聞きましょう。個展などではSNS等にあげなければOKというところもあります。
3.お触り禁止。体験型など以外、基本は触ってはいけません。中には、繊細な作品もあるので無暗に近づきすぎるのも危険。
その他、公共の場所でのマナーと同様に騒いだり大声を出したりしなければ大丈夫。 ひとりで行って大声…は、ないと思いますが。
楽しみ方
さて、知識や鑑賞の仕方がある程度分かったところでもう一工夫。
アートをもっと楽しみましょう♪
ちょっとオシャレして行く
どうせならオシャレして行きましょう。芸術の雰囲気漂う館内では、少しの動きがとても目立ちます。いつもより少しオシャレをして背筋をピンと伸ばせば、歩き方、鑑賞の仕方、その所作がキレイになるはず。自分の感性ビンビンのオシャレで行きましょう。
館内を徘徊
ギャラリーでも美術館でも展示されているスペース以外でもアート作品が置かれていることがよくあります。企画展などの展示スペースだけでなく、館内をあてもなく彷徨うのも新たな出会いがありますよ。
グッズに手を出す
普通の雑貨屋さんでは買えない尖ったデザインや変わった質感など、クリエイティブ色の強いグッズが売られていることもしばしば。好きな作家のイベントや企画展で特別に販売されているものがあればぜひ手に取って、…いや手を出してみるのもあり。友達とかぶる確率も低く自慢できるかもしれませんよ。
主催者の人と話す
こちらは、ちょっと上級者向け。ギャラリー特に画廊などにいる主催者の人と話をしてみると面白いかもしれません。作品の説明や作成秘話など、見ているだけでは分からない裏側を知ることができます。
また、展示されている作品は凄く気に入ったけど主催者の人と話すのはちょっと…。という方は、もし芳名帳があれば記入しておきましょう。もしかすると、また別の個展の際に知らせてくれる、かもしれません。
いかがでしたか?
アートの世界は実に身近にあるものです。芸術は、自分じゃない他人との言葉を使わない対話の時間です。誰かと一緒に行ってもいいですが、ひとり自分のペースでじっくり時間をかけて、観て回るのがやっぱり良い。
好きな作品の前で何十分も立ち止まってみたり、気になる作品のところまで何度も戻ってみたりしながら自分の感性と向き合ってみてほしい。
心を豊かにするために、時間とお金をかける。これぞ大人女子の醍醐味です。
さて、気持ちが高ぶってきたら、今開催中の企画展をさっそくチェック!
記事/Me times
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