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取材 2018.01.19

活気ある商店街と彩り溢れるイベントのある街『「武蔵新城」を地元の人とめぐる街歩き』

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川崎から電車に揺られること約20分、南武線沿いに「武蔵新城」という駅があります。
「武蔵新城」は、昔ながらの懐かしさのある商店街と、駅前に立ち並ぶ便利な商業施設が共存する「武蔵溝の口」の隣駅に位置する街です。一駅離れるだけで、街の雰囲気がガラリと変わります。
今回は武蔵新城になんと約400年前から先祖代々お住まいで、大家さんをされている石井さんと一緒に「武蔵新城」をぶらり街歩きをしました。

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約400年も前から武蔵新城で暮らす石井さん

石井さんのご先祖様が武蔵新城に居を定めてから、なんと約400年の月日が流れているそうです。そんな石井さんは、マンションの大家さんでもあります。通常、大家さんが力を入れられることと言えば「自分のもつ物件を満室にすること」なのではないでしょうか?しかし、石井さんが今、一番力を入れておられることは「街をたのしく飾り付けること」なのだとか。
それは、具体的にどんなことなのでしょうか。

駅を中心にギュッとまとまった街

「武蔵新城のことを地元の方々はみんな「新城」と呼んでいます。その新城を4つに区分けすると、駅北口あたりの上新城、新城中央、新城中町、高校あたりの下新城に分けられます。川崎市中原区のはずれ、中原区と高津区のちょうど間に位置しています。」
と、石井さんは壁一面に大きく描かれたお手製の『ふらっと武蔵新城MAP』を使って教えてくださいました。

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この大きな地図は、新城テラスというマンションの1階に位置するお洒落なレンタルスペースにあります。この空間に足を踏み入れた人の目を引き付けるような大きな地図は、よく見ると武蔵新城にあるお店の名刺が貼ってあったり、パンフレットが並べられています。この場所がちょっとした観光案内所のようになっています。地元の人が見ても、訪れる度に新しい発見がありそうですね。
こうしてみると、いろいろなお店が武蔵新城駅を中心にギュッと集まっていることがわかります。

そんなコンパクトにまとまった武蔵新城の街には、驚くことに9つもの商店街があります。
商店街と聞くと、一つの街に多くて2つ3つ、商店街同士の距離が離れているイメージがありますよね。
武蔵新城にある9つの商店街はそれぞれどんな雰囲気なのでしょうか?実際に歩いてみると、この街にある商店街は「生きた商店街」なのだと実感しました。

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多くの人が集まる「生きた商店街」で催されるイベント

いろいろな街を歩いていると、昔は栄えていたけど今はシャッター通りになっている商店街も多く見かけます。でも、武蔵新城の商店街には個人で営むお店が多く賑わっています。また、それぞれの商店街ごとに商店街をあげてのイベントも数多く開催されているのだそうですよ。
夏になると、「にぎどん」と呼ばれる南口にある4つの商店街を中心に催される夜市が開催されます。武蔵新城の中でも大きなイベントだそうで、約2万人の人が足を運ぶそうです。
また、北口にあるはってん会商店街でもはってん会夜市、北口一番街では一番祭り、西通りでは以前カーニバルをやっていたことも!武蔵新城では、それぞれの商店街の特色を活かした様々な催しが楽しめるのですね。
毎年9月末には街の南に位置する新城神社で例大祭があり、お神輿を担ぎます。その担ぎ手はなんと200人!街を上げてのお祭りです。

賑わいのある商店街で催される数々の熱いイベント。小さな街ながら、武蔵新城で暮らす人々だけでなく、街を訪れるたくさんの人々を魅了しています。

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ファミリー世帯が多く暮らす「暮らしの街」

新城テラスを後にして、石井さんと武蔵新城を街歩きしました。
昔は農家が多くあったこの地に、今では単身者向けマンションや分譲のマンションが多く立ち並びます。駅周辺には単身者の方々が多く暮らし、少し駅から歩くとファミリー世帯の方々が多く暮らしています。中でも、武蔵新城の街には子育て世代が多いのだそうです。

駅周辺は商店街が多く、人と自転車が行き交う道にどこか懐かしいゆったりとした街の雰囲気を感じました。新城は坂がなく平らな土地のため、小さな子どもを自転車に乗せても運転しやすいという点も子どもを育てる親にとってはポイントが高いですね。
今では、子育て世代が増えたことにより、イタリアンやフレンチのお店も増えてきたそうですよ。お昼時、人気のお店の軒先には自転車がずらりと並んでママ会が開催されているところもよく目にされるそうです。

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街の中心にいくつも点在する商店街と人と暮らし

石井さんと武蔵新城の街歩きをしていて、何人の人とあいさつをしたことでしょう。
400年も代々住み続ける石井さんは街の人全員と友達なのでは?!と思うほど、道行く人とあいさつを交わされ、立ち止まっては話に花を咲かせていました。

街歩きの途中、北口一番街にある焼き鳥屋さんにふらっと立ち寄り、店先でいただいた焼き立ての焼き鳥は絶品!「最近このお店に来れてなかったんだよね~」と話す石井さんはとても楽しそうでしたよ。

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re-_DSC8216‣エヌアセットの松田さんも一緒に(写真上・中)、塾帰りの子どもたちも(写真下)

次に訪れた商店街、アイモールにある和菓子屋さんでもお店の方と話に一花咲かせていました。石井さんは、他愛もない日常会話だけでなく、次に開催する街のイベントの相談にものられていました。

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しばらく歩いて花屋の前で犬を囲み楽しそうに談笑している輪に参加。この花屋さん、おもしろいことに店主が配達のためお店を離れるときに一旦店を閉めますが、その際に軒先に花と「配達中ですのでお金は後払いで」と書いた看板を置いておくのだそうです。お墓参り用のお花が必要な方のためなのだとか。
え!それで大丈夫?!と心配になりましたが、店主と街の人との信頼関係がしっかり築き上げられているからこそできることですね。店主の友達の方が、「時々俺が受け取るときもあるけどね~」と笑いながら冗談を話されていましたよ。

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re-_DSC8303‣看板犬ももちゃん(写真下)

もう何人の人と話をしたのか覚えられないくらい、ふれあいのある楽しい街歩きとなりました。
会う人会う人、みんな石井さんのご家族の体調を心配されていました。長く街に住んでいるだけでなく、街や人との交流や関係を大切にしてきたからこそ、多くの方々と家族について尋ねる関係になっているのだなと思い心がじーんと温かくなりました。

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イベントで生まれるお店の心温まる物語

街のイベントの一つとして「1000Bero」というものがあります。
武蔵新城にある飲食店が、1店舗1000円で飲み食いできるメニューを考え、その期間中は1000円でサクッといろんなお店を飲み歩いてベロベロになろうという企画です。前々回は38の店舗がエントリーし、1日に100食売れた店舗もあるそうです。
ポイントカードもそこに押すゆるっとしたデザインがユニークなおじさんスタンプも手作り。男女問わず気兼ねなく1000円でお店を後にできるのが人気を後押ししています。

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「1000Bero」では街全体が盛り上がるだけなく、それぞれのお店で物語が生まれているのだとか。

その中のエピソードを一つご紹介します。
お洒落なワインを揃え、飲食店を営むご夫婦は武蔵新城の地にきて10年。
あるとき奥さんが、地元民ではないのでガツガツそういったイベントに参加していいものか、と不安を石井さんに打ち明けました。
しかし、3年も持たないと言われている飲食業を10年も同じ土地で続けているのだからこれはもう、地元民同然!!
「地元民同然」という石井さんの言葉が夫婦の背中を押し、イベントに参加することとなりました。

地元の結束力が強いのはとてもいいことですが、外からきた人は少し入りにくい雰囲気を感じますよね。しかし、ひとつのきっかけからさらに結束している束が太く、力強くなれると街がもっと彩られるのではないでしょうか。 
この「1000Bero」イベントは、次回は2/19(月)-22(木)に開催されます。イベント期間限定のメニューをおつまみに、地元の人たちと杯を交わしてを楽しんでみませんか?

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re-_DSC8464‣近々開かれる大同窓会ののぼり

紆余曲折を経て一体となっていく武蔵新城

街歩きでは石井さんの人望がとても厚いことを実感しました。石井さんの持前の明るさや人当たりの良さ、人間性が周囲の人を惹きつけています。今でこそ、周りの人々との信頼関係を築き、街と人の潤滑剤になっていますが、始めからそうではなかったのだそうです。

今は子育て世代が多い街ですが、あと30年経ったら状況が変わっているかもしれません。子育てしやすい環境のまま、街づくりをしていきたい。たくさんのイベントで街を盛り上げて、文化として残していきたい。商店街同士結束していきたい、と想いはあっても自分より長く住んでいる上の世代の人の共感を得るのはなかなか容易ではありません。地元の人がわからないことも知っていく必要があり、熱海で街づくりの勉強会に参加したこともあるそうです。

石井さんが培った様々な学びが武蔵新城に新しい風を吹き込みました。
イベントなどを開催していくうちにどんどん人が集まり、周りの応援や協力のもと街の一体感が高まってきています。今までは隣の商店街はライバル同士でしたが、これからは大家さんという立ち位置でありながら、街と人と商店街の架け橋になっている石井さんを介してどんどん一体感を増していくことでしょう。

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人が住むだけの街ではなく、「暮らしのある生きた街」にすること。
シャッターを閉じた商店街のある街が増えている中、活気ある商店街が9つもある街、武蔵新城。
今まで以上にたのしく飾り付けられていくこの街の今後が、どのように彩られていくのか楽しみです。

記事/ケノコト編集部

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