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まめ知識 2017.10.07

ミネラルたっぷり『知って得するわかめの成分と保存方法』

目次

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わかめ(若布・和布)は褐藻綱コンブ目チガイソ科の海藻で、日本国内は日本海側は北海道以南、太平洋側は北海道南西部から九州までの全域に広く生息しています。縄文時代の遺跡から発掘されるなど、古くから日本人に親しまれてきたわかめ。そんな実は栄養素たっぷりのわかめの秘密に迫ります。

わかめにはヨウ素がたっぷり!ー『知って得するわかめの成分と保存方法』

わかめをはじめ、昆布やひじきなど海藻類には「ヨウ素」が多く含まれています。他の食品では摂取しにくいヨウ素はミネラルの一種に分類されており、甲状腺ホルモンの成分となります。甲状腺ホルモン自体の効果は、自律神経の中でも交感神経を刺激する働きがあり、さらに代謝も促す効果があります。ヨウ素が不足することで、甲状腺の肥大や甲状腺腫などさまざまなトラブルが発症する可能性があるため、私たちの生活には欠かせません。ヨウ素を多分に含む海藻類の中でもひときわ昆布の含有量は飛び抜けていますが、その次を追う形でわかめも多量に含まれており、貴重なヨウ素たっぷり食材としても知られています。

ミネラルも豊富!わかめに含まれる栄養素ー『知って得するわかめの成分と保存方法』

また、ミネラルに分類される「マグネシウム」も豊富に含まれています。マグネシウムは骨を生成する大事な作用があり、300もの種類の酵素の働きを助ける補酵素としての働きも担っています。その他、「カリウム」も多分に含み、細胞内の水分量・浸透圧を調節する効果があり高血圧の予防やむくみを解消する力があります。カリウムは我々日本人が摂取しすぎているナトリウムを腎臓からの排出を促す働きも持っています。
甲状腺の肥大を防ぎ甲状腺ホルモンを生成して代謝を向上させるヨウ素、骨を作り酵素の働きを助けるマグネシウム、高血圧やむくみの解消に役立つカリウムなど、わかめには多様なミネラルが含まれています。

わかめには便秘改善に嬉しい食物繊維もー『知って得するわかめの成分と保存方法』

わかめに含まれる栄養素として忘れてはいけないのが、「食物繊維」です。野菜だけの特権ではなくわかめにも豊富に含まれており、何かと不足しがちな栄養素。特に、水溶性の食物繊維・アレルギン酸が不足しがちでわかめを積極的に摂取することにより、腸内環境を整えてぜん動運動を活発化させる働きが期待できるのだとか。それに伴い、便秘の改善やコレステロール吸収の抑制、血糖値の急上昇をおさえるあるなど、腸を通して身体にさまざまな良い影響を与えてくれそうですね。
また、ビタミンも多く含まれています。ビタミン類はバランスよく含まれていますが、ビタミンAやナイアシンが多い中飛び抜けて多く含まれるのが「ビタミンK」です。ビタミンKの主な働きとしては、血を止める(出血した際の凝固作用)・骨を丈夫にする、そして動脈の石灰化を防止するなどどれも表立った作用ではないですが、身体を影から支える重要なものなんですよ。
わかめサラダ

冷蔵?冷凍?生わかめの最適な保存方法ー『知って得するわかめの成分と保存方法』

スーパーや市場などで買ってきた生わかめは、冷蔵庫に入れても3日ほどで粘りが出て食べられなくなります。そのため主な保存方法としては「茹でて冷凍する」が一番良いです。
まず、手順としてわかめを水でざっと洗ってグラグラと沸騰したお湯に入れて茹でます。既に下茹でされていて緑色に変化しているものは、さっと湯通しする程度で構いません。加工されておらず褐色・茶色のわかめは、緑色に変色するまでしっかり茹でましょう。色が緑に変わったら、水で冷まします。この時、付けおきではなく流水で冷ましましょう。十分冷えたら水気を切って、小分けにして保存袋に入れて冷凍保存して完了です。

冷凍したわかめを料理に使う時のひと手間ー『知って得するわかめの成分と保存方法』

冷凍したわかめを料理に使う前には、保存袋から取り出してざるにあけて熱湯を全体にかけたのち、流水で熱をとってください。既に下茹での際に一度火を通しているため、煮物に使う場合は最初から加えるのではなく、仕上げの段階にサッと足す程度で構いません。
ちなみに、生わかめではなく塩蔵の場合、冷蔵庫に入れておけば6ヶ月ほど保ちますが、塩抜きした場合は早めに使い切りましょう。

実は長いお付き合い。知られざるわかめの歴史ー『知って得するわかめの成分と保存方法』

わかめと私たちの関わりは深く、縄文時代にまでさかのぼります。同じ海藻類である昆布と一緒に遺跡から発掘されており、乾燥させることで日持ちすること、海水や岩から塩を調達する技術がない時代の貴重な塩分の補給源であったことから重宝されていたのではと考えられているのだそうですよ。
江戸時代における税は「米」でしたが、飛鳥時代の「大宝律令」にはわかめが税のひとつとして納めることが義務づけられていました。また、奈良時代に編纂された万葉集にも登場するなど、当時から関わりの深い食べ物でした。平安時代でも、一部の地域でわかめが奉納されていたことや神事の儀式に奉納されていたことなどが記録されています。
これほどまでにわかめが重宝されていたのは、当時はさほど野菜の栽培が発達していなかったため、貴族たちの貴重な高級食材となっていたことが考えられます。しかし、野菜の栽培や流通がさかんになる鎌倉時代〜室町時代の頃には貴族だけでなく一般の人々の間でも広まっていくこととなります。江戸時代に発行されていた本には、生食や煮物、吸い物などの方法が記されており、江戸時代には既に現代とほぼ変わらない調理法が編み出されていたようです。

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文字が誕生するよりはるか昔から親しまれてきた食材、わかめ。身近な食材であるわかめについて知ってみると、なるほど!という栄養やそうなんだ!という歴史が見え、改めてわかめを見直す機会となったのではないでしょうか?食卓にわかめが上がる時に、ぜひ家族に「わかめってね…」と話してみてくださいね。

文/ケノコト編集部

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