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まめ知識 2021.07.15

独特の香りなハーブ『知って得するコリアンダーの成分・効能と保存方法』

目次

コリアンダー、パクチー、シラントロなどとも呼ばれ、日本でも香菜という名前で流通するようになっているハーブ。最近ではパクチー人気が高まり、様々なお店で食べられるようになりました。

世界的に薬用として利用されてきた歴史を持つパクチーには健康を促す作用があることがわかってきています。そんなコリアンダーの効能や効果について紹介します。

コリアンダーの特徴

コリアンダーはせり科の多年草で、南ヨーロッパや地中海沿岸が原産地とされていて、近年では、世界中で栽培されています。

コリアンダーは、主に種と葉っぱの部分を使用し、完熟した種をスパイスに使用しますが、葉っぱの部分はタイ語でパクチーと呼ばれ、ハーブとして使用されています。そのため、コリアンダーとパクチーは同じ植物由来のということになります。

コリアンダーの特徴といえば、何といってもクセがある独特の臭いです。コリアンダーは、(カメムシ+アニスの実)という意味を持つように、種が完熟していない未成熟なものはカメムシのような強烈な臭いがして、種が完熟したものではアニスの実に似た甘い匂いがします。

日本では、未成熟なものが流通していることでカメムシのような臭いがしますが、一度食べたらクセになって食べ続ける人も多く、好き嫌いがハッキリ分かれるスパイスです。

葉の部分のパクチーは、ハーブとして生のまま食べることが多いですが、種の部分はカレーに欠かせないスパイスとしても使用されています。

コリアンダーの効果・効能


コリアンダーは、独特の香りがあり好き嫌いが分かれるスパイスですが、聖書やエジプトの古文書に薬用植物として記載されているほど、摂取することで健康に関する効能や効果に期待できるスパイスでもあります。

では、コリアンダーを摂取することで、体にどのような効能や効果を得ることができるのでしょうか?ここでは、コリアンダーを摂取することで得られる効能や効果について解説します。

消化促進・整腸作用

コリアンダーの種の部分は、食物繊維が豊富に含まれていて消化を促進させてくれるため、便秘予防に効果を期待できます。また、腸内を整える働きもあり、食べすぎた場合の胃もたれを抑えることにも期待できます。

他にも、駆風作用で腸内を整えながら、お腹の中のガスを取り除く働きも果たしてくれます。摂取方法としては、コリアンダーを煮出してお茶にして飲むことで、より高い効果に期待できます。

デトックス効果

コリアンダーは、美容効果が高いスパイスとして注目されていますが、その理由として、高いデトックス効果があるためです。

コリアンダーの「キレート作用」が働くことで体内に蓄積された有害金属(水銀・鉛・カドミウム・ヒ素など)を体外に排出することができ、体本来の循環機能で代謝を活発にすることで、肌を美肌に保つ効果に期待できます。

抗菌作用

コリアンダーの葉の部分には、高い抗菌作用があることで知られています。それは、コリアンダーには、強い抗生物質化合物と抗菌剤として作用するカンジダ菌に、強い抗真菌活性があるエッセンシャルオイルが含まれているからです。

このエッセンシャルオイルは、未調理で葉っぱが新鮮なものほど抽出することができます。そのため、新鮮なコリアンダーの葉を摂取することで、細菌や酵母感染症などの感染症対策に高い効果に期待できます。

疲労回復効果

コリアンダーを摂取することで、疲労を回復する効果にも期待することができます。その理由としてコリアンダーには、疲労回復を促進するビタミンB1とカリウムが豊富に含まれているからです。

ビタミンB1は、糖質の代謝を促進してエネルギーを作りだし、カリウムの体内の余分なものを排出する利尿作用によって、疲労回復の効果を高めることができます。

血行を良くする

コリアンダーは、血行を良くする効果にも期待できます。コリアンダーの葉の部分には、葉酸と葉緑素が豊富に含まれています。

葉酸は、新しい赤血球を作りだしたり、細胞を増殖させていくためには欠かせない栄養素で、葉緑素は体内の酸素と結合して血流に乗って体内の隅々まで酸素を運び、血液の循環を良くする働きがあります。そのため、体中の血行が良くなるため貧血予防にもつながります。

アンチエイジング効果

コリアンダーを摂取することで、肌の酸化や老化を防ぐアンチエイジングを促進する効果があります。それは、コリアンダーに含まれるビタミンB2・C・E、ナイアシンが作用するからです。

ビタミンB2は、細胞の新陳代謝を促進し、皮膚の成長や維持する働きがあります。また、ビタミンC・Eには、活性酸素を抑えて免疫力を高めながら皮膚や血管の老化を防ぎ、ナイアシンは皮膚の健康維持をサポートしてくれ、老化だけでなく美肌にも効果があります。

コリアンダーの副作用


古代より薬用植物として使用されていたコリアンダーは、摂取することで体をより良くするための効能や効果に期待できるスパイスです。

しかし、コリアンダーも他のスパイスと同じように、過剰に摂取したり体質などによっては、副作用を引き起こす可能性があります。では、コリアンダーを摂取することで起こりうる副作用には、どのようなものがあるのでしょうか?ここでは、コリアンダーの副作用について見ていきましょう。

セリ科アレルギーの症状に注意

コリアンダーは、パセリやセロリと同じセリ科の植物のため、セリ科にアレルギーがある方は注意が必要です。セリ科のアレルギー反応としては、呼吸困難・口の中に痛み・じんましんなどを引き起こす可能性があり、酷い場合はアナフィラキシーショックを引き起こしかねません。

アレルギーがある方が、コリアンダーを摂取することは控えましょう。もし、アレルギー反応が出てしまったら速やかに医療機関に行きましょう。

下痢や腹痛

セリ科の植物にアレルギーがない方でも、コリアンダーを過剰に摂取することで下痢や腹痛などの体調不良を引き起こす原因になります。それは、コリアンダーに含まれる整腸作用があるリナロールという成分が、過剰に摂取することで腸の動きを活発になり過ぎてしまうことが原因です。

また、腸内環境が乱れることで便秘を引き起こすこともあります。

一日の許容摂取量

コリアンダーを摂取することで、副作用を引き起こさないためにも一日に摂取できる許容摂取量を知っておく必要があります。

コリアンダーは、明確な摂取量の目安があるわけではありませんが、葉の部分であるパクチーは少量ずつ使用し、最大でも1日に10gまでに抑えるようにしましょう。また、種の部分も1人前の料理で小さじ一杯分程度に抑えておく方が無難です。

妊婦さんはコリアンダーを食べても大丈夫?

古代エジプトでは、妊婦がコリアンダーを食べることで、頭が良い子ども生まれるという言い伝えがありました。そのため、適量を食べる分には特に問題はありません。

しかし、過剰に摂取することで下痢や腹痛だけでなく、頭痛や吐き気を誘発してしまうため注意が必要です。また、コリアンダーを精油やサプリメントは濃縮されており、過剰摂取になるため控えましょう。

子どもはコリアンダーを食べても大丈夫?

コリアンダーは、臭いが独特で子どもはあまり好まないことが多いですが、子どもでも適量ならば食べても問題はありません。

しかし、大人よりも許容摂取量は控え目に設定して、摂取させるようにしましょう。ただし、濃縮されている精油やサプリメントを摂取させてしまうと、成長を妨げることににつながりかねないため摂取させないようにしましょう。

色々なコリアンダー


コリアンダーには葉(リーフ)と種(シード)があり、それぞれ香りや味が異なります。葉の香りはカメムシに似ていますが、種の部分は甘い柑橘系の香りがします。

葉の部分は、生食などそのまま使用されることが多いですが、種の部分はカレーや炒め物に使用されることも多く、使用する用途によっては、粉末状に加工して使用することもあります。ここでは、料理などに使用するコリアンダーの形状について解説します。

ホールタイプ

ホールタイプは、コリアンダーの種をそのまま使用する使い方で、葉の部分のような香りではなく、柑橘系の甘い香りが特徴です。

ホールタイプを加熱して使用する場合は、種を砕いたり傷を付けたりして使用することで、味や香りをより引き立たせることができます。そのためホールタイプは、カレーをはじめとする煮込み料理の使用されることが多く相性が抜群です。

パウダータイプ

パウダータイプは、ホールタイプのコリアンダーを粉末状に挽いたものです。ホールタイプよりもマイルドで汎用性が高く、様々な食材の香りづけに使用したり、スープや炒め物の仕上げの風味付けに活躍します。

また、柑橘系の香りのため、ケーキ屋焼き菓子などのスイーツの香り付けにも使用されています。パウダータイプは、手軽にパパッと使えて便利ですが、香りが飛びやすいためしっかり密閉して保存するようにしましょう。

フレッシュハーブタイプ

フレッシュハーブタイプは、コリアンダーの葉の部分のことで一般的にパクチーと呼ばれていて、カメムシのような独特の香りがするため、好き嫌いが分かれます。

フレッシュハーブタイプは、様々な料理のトッピングや風味付けに使用するだけでなく、ハーブティーにして飲用されることも多いです。フレッシュハーブタイプは、タイ料理をはじめとするエスニック料理の風味付けに欠かせないスパイスとして重宝されています。

コリアンダーの保存方法

コリアンダーは新鮮な状態のフレッシュハーブとして販売されている場合には一般的な葉物野菜と同じ方法で保存することができます。

葉先が傷んでしまいやすく、乾燥状態になるのを苦手とするので、キッチンペーパーや新聞紙などで包んでビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存するのが基本です。できれば自然に土から生えているのと同じように立てて保存すると長持ちします。香りが抜けてしまいやすいので三日前後で食べるのが理想的ですが、一週間程度であれば食べることは可能です。

冷凍保存には向きませんが、茹でてしまえば冷凍可能であり、自然解凍で食べたりそのまま料理に使用したりすることができます。

一方、乾燥させた状態で手に入るコリアンダーの場合には常温で保存することが可能です。ドライパクチーとしてよく販売されているものは独特の香りが薄まるので香りが苦手な人でも食べることができる場合があります。この場合には湿気を避けて冷暗所で袋に入れて保存すれば問題ありません。虫がついたり香りが抜けたりしてしまわないように密封しておくことが大切です。

コリアンダーの使い方


コリアンダーはパクチーや香菜として日本でもよく流通するようになりました。健康に対する効果がよく知られるようになって国内でも生産が進められるようになったからだそうです。

ベトナム料理やタイ料理など、東南アジア地域の料理では頻繁に利用されているハーブですが、日本ではあまり馴染みのないものでした。香りの好き嫌いがあるので料理に使うときには工夫が必要になる場合があります。

独特の香りが好きという場合には香りを生かせるように生のまま使用するのが適した方法です。サラダとして使用したり、麺類やスープのトッピングに使用するのがおすすめ。一方、香りを少し抑えたいというときには味付けを濃くした炒め物に使用するのも良い方法です。

また、あまり香りが得意ではないけれど健康のために食べたいというのなら、カレーに入れるのも世界的にはスタンダードな方法。カレーのスパイスとしてパクチーの葉や茎だけでなく種子もよく用いられていて、他のスパイスとのバランスで独特の風味を生かすことが可能です。加熱した方が香りは薄まるので苦手な人は茹でたり炒めたりするようにしてみましょう。

では、コリアンダーを使った料理にはどのようなものがあるのでしょうか?ここでは、コリアンダーを使った料理を見ていきましょう。

カレー

コリアンダーはカレーには欠かせないスパイスの1つで、市販で売られているほとんどのカレー粉には、コリアンダーが入っています。また、自家製でスパイスからカレーを調理する場合は、ホールタイプとパウダータイプで加熱するタイミングが異なります。

ホールタイプは、調理前に油に香りを移してスタータースパイスとして使用し、パウダータイプは煮込む時にふりかけます。

サンバル

サンバルは、野菜や豆がたっぷり入ったカレーのような料理です。日本ではあまり馴染みのないサンバルですが、南インドではポピュラーな料理です。

一般的なカレーよりも水分が多くシャバシャバですが、南インドではご飯に合わせて食べられているため、日本の家庭でも特に違和感がなく取り入れられるメニューです。

ムサカ

ムサカとは、ギリシャやバルカン半島・エジプトなどの東地中海沿岸で食べられていて、コリアンダーと野菜の栄養がバランス良く摂取できる伝統的な野菜料理です。

地域によって多少の違いはありますが、揚げナス・ひき肉・トマトをスパイスで煮込みます。煮込んだだけでもご飯に合うおかずになりますが、チーズをかけてオーブンで焼くことでグラタンのようになり子どもにも食べやすくなります。

マリネ

マリネは、肉や魚、野菜などを酢やレモン汁に漬け込む調理方法で、世界中で広く活用されています。食材に風味をつけるために、スパイスを加えることが多いですが、漬け込む時間は発酵しないように比較的短時間です。

マリネにコリアンダーを加えることで、爽やかな風味と酸味を加えることができ、よりさっぱりとしたマリネになります。

ピクルス

ピクルスは、酢の酸味と野菜のみずみずしさを味わうことができる洋風の漬け物です。ピクルスは、サラダや副菜だけでなく、ハンバーガーの具材としても重宝されています。

酸味が強いピクルスに、コリアンダーを一緒に漬け込むことで、コリアンダーの香りと刺激的なスパイシーな味を野菜に加えることができます。

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まとめ

コリアンダーは、葉の部分であるパクチーの臭いが独特のため好き嫌いが分かれてしまうスパイスです。しかし、種の部分は柑橘系の爽やかな香りのため、摂取するのに抵抗が少ないのではないでしょうか?

コリアンダーは、健康面に優れた効能や効果に期待できるスパイスのため、まずは摂取しやすい種の部分から摂取して、コリアンダーの魅力を体験してみて下さい。

文/ケノコト編集部

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