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取材 2017.12.20

100人100色ー「書道」をテーマに、日本文化の魅力を世界へ発信したい。書家ー坂田紅陽さんのお話し

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それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。
年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。

今回ご紹介するのは、横浜市在住の書家坂田紅陽さんです。旅行代理店や消防署、ホテル商業複合施設での勤務やブティック経営など、さまざまな職種を経て坂田さんがたどり着いたのは「書家」という道でした。大筆パフォーマンスや書道教室、アート書など、幅広く活動を展開し「チャンスがあれば迷わず突き進みます」という坂田さんの、アクティブなライフスタイルと仕事観についてお話しを伺いました。

——お住まいはどちらですか?

神奈川県横浜市青葉区、大好きな東急田園都市線のあざみ野駅です。

——これまでのキャリアを教えてください。

学生時代はレストランや、百貨店、ホテル、バスガイドのアルバイトなど、大学卒業後は旅行代理店、消防署、ホテル商業複合施設の総務及び受付、公益法人の事務局長など総合職を経て、自由が丘近辺にて一時貸しのスペースを活用してブティックを経営するなど、多岐にわたる職種を経験しました。
また、様々な仕事につきながらも、結婚式の招待状宛名書きや会社の賞状書き、教室など書にまつわる仕事も続けていました。
そんな中、徐々に日本文化の一つとしての書道を広めていきたい、そして気軽に書に親しむ場を設けたい、という思いが強くなってきたことから、「書道」をテーマとした事業を展開することを決意しました。現在は、羽田空港国際線や東京大神宮、各国大使館やホテルでの大筆パフォーマンスや書道教室、アート書の制作販売など創作活動を展開しています。

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▶羽田空港国際線で大筆体験イベント。

日本文化の一つである書道は海外でも注目されていて「アート書道」はインテリアとしても高い評価をいただいています。

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▶大筆体験を行う前の練習。
 

——これまでにぶつかった壁はありますか?

仕事に壁を感じたことはありません。側から見たら、たくさんの壁があったと言われますが、乗り越える過程も楽しみながらやっています。ただ、2度の出産と子育ても経験していますので、その際にお酒を飲めなかったことが辛かった記憶があります(笑)。私にとって、お酒はプライベートでもビジネスでも切り離せない重要なアイテムなので。

——これまでで一番忘れられない仕事のエピソードをお聞かせください。

大筆書きのパフォーマンスをしている時のことです。大勢のお客様が見守る中、勢いよく「飛」という字を描きましたが、本当に勢い余って飛んでしまい、墨の入ったバケツにダイブして全身墨だらけになってしまいました。でも、これも演出!という感じで、真っ黒になって笑顔でフィニッシュ。お客様からは戸惑いの拍手をいただきました(笑)。

画像3
▶大筆で書いているところ。
 

——あなたにとって「働くこと」とはどういうことですか?

働くことは、イキイキの源です!毎日を楽しく過ごすためには、好きなことを仕事にするのが一番です。仕事の後に好きなことをする方もたくさんいらっしゃると思いますが、仕事が好きなことなら毎日が楽しいですよね。私も専業主婦の頃が少しありましたが、仕事があって家庭とのオン・オフがあることによって、どちらも輝くのだなぁと思いました。そして社会と接することによって、人との繋がりから自分に広がる可能性を発見し、自分が今まで考えてもいなかったことにチャレンジできていると感じています。

——働いている時のあなたを「色」にたとえると?

私自身の色ではありませんが、私は書道家として白い半紙に黒い墨で表現しますが、実は書の描き方でさまざまな色を連想させることができます。何も描かれていない真っ白な半紙に色を重ねてどんな情景を表現していくか、いつもワクワクしています。その日によってオレンジ色やブルーなど、私自身の感性で決めていきます。固定概念を持たず、その日、その時のインスピレーションを色やカタチにしていきます。
私自身の色だと、考えることをしている時は頭を早く回転させ脳をたっぷり使っているのでブルー。人と接している時はオレンジ。人間が好きなので、柔らかなモードになっていたりします。

——今後、あなたがありたいと思う姿は?

「後悔しない人生を歩む」と決めています。ですから、もしチャレンジできる小さなチャンスがあれば迷わず突き進みます。踏み出す前にモジモジと足踏みする時間はないと思います。チャンスはもちろんいつでも巡ってきますが、その瞬間は二度と訪れません。踏み出し、走りながら考えます。いま日本の伝統文化である「書道」をテーマとして、日本国内はもとより世界にさまざまなカタチで日本文化を発信していきたいと考えています。

——これからチャレンジしたいことは何ですか?

「体当たり英会話」なるものを実践していこうと思っています。日本人は「文法通りに話さないといけない!」と思い込み過ぎです。英語に尻込みしている側で、他の外国人がめちゃくちゃな英語でもどんどんしゃべっている。だから彼らは上達も早い。文法にとらわれずに体当たりで話してみることが上達の早道だと思いました。文法を守り、カッコよく話そうとする必要はないんだ、という精神で3年後にはペラペラになっていたいです(笑)、いやなります(笑)。

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▶各国大使館にて。
 

——あなたの息抜きやストレス発散の方法を教えてください。

私は体質的に本当にお酒の相性が良く、ビール、ワイン、焼酎、日本酒なんでも好きです。かといって、もちろんアルコール中毒ではありません(笑)楽しく、美味しく、ワイワイが好きで、最高のストレス発散法はお腹から笑うことだと思っています。

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▶乾杯〜♪ 至福のとき。
 

——日課や習慣にしていることはありますか?

ボイストレーニングをやっています。腹式呼吸をして、お腹の底から大きな声を張りあげることはとても気持ちがよく、頭の中もスッキリしますよ。あと毎日、お酒を嗜んでます。風邪気味でもアルコール消毒されると信じてます(笑)。お陰様でいたって健康体です。

——あなたの生活の中でのこだわりやお気に入りを教えてください。

「傾聴する」ことを常に気にかけて実践しています。人とのコミュニケーションは、つい自分のことを話しがちになってしまいますが、相手を理解することから始まると思っています。アイコンタクトと共感をもって聴きながら相手の魅力を引き出していくと、とても話が弾みます。話している人に興味を持ち会話していると話題は尽きません。また、いつも筆ペンを持ち歩いていて、いつでもサラサラと当て字やアート書を手軽に描いてプレゼントしています。

——幸せだと思う時間や瞬間はどんなときですか?

「ありがとう」と言われる時です。なので、どんな些細なことでも、私はいつも「ありがとう」を言葉にします。人は一人では生きていけません。知らず知らずに多くの人の助けをいただき、日々感謝し、本当に幸せだなぁと思います。これからはどんどんお返しをする番。人に喜んで頂けるととても嬉しく生き甲斐を感じる私は、笑いとユーモアで、人が喜ぶことを沢山やっていきたいです。

——自分の人生で一番大切にしていることはなんですか?

「笑い」です! 緊張している時は気持ちがほぐれ、初対面では和やかな雰囲気になり、大きな悩みも小さくできると思うのです。お腹の底から笑うと心も体も元気になった気がしますよね〜。実際、仕事でやる気が失せている時に大笑いしたら、俄然やる気が出てきた経験が何度もあります。また大いに笑えば、がんやウイルスに対する抵抗力が高まり、同時に免疫異常の改善にも繋がることがわかっています。いいことづくしの「笑い」!私にとって一番大切なものです。

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▶銀座ギャラリー「切り絵と書」2人展

また、「自分を突き動かすものは何なのか?今一番大切なことは何なのか?」この最も大切な問いを自分に投げかけ続け、迷いながらでも構わない、一度しかない人生を自分らしく精一杯生きていきたい、と心より思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
坂田さんのお話しを伺って印象に残ったのが、どんな小さなチャンスでも、まずは一歩を踏み出すことが大切ということ。チャンスを目の前にしても「今は無理かも」「もうちょっと自信がついたら…」と、つい躊躇してしまいがち。まずは一歩を踏み出す勇気が、人生の可能性を広げてくれるのかもしれません。白い半紙に墨色で坂田さんが表現する世界は、これからも豊かな彩りに満ちていくのでしょう。

 
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いろんな女性の働く・暮らすを知ること 『100人100色』は、SAISON CHIENOWAとケノコトの共同記事です。

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