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地域 2017.12.10

暮らしの歳時記『歳の市へ出かけよう』ー新しい年を迎える支度をはじめましょうー

年末になるとデパートやスーパーで「歳の市」が開催されているのをよく見かけるようになりますね。歳の市はもともと寺社で行われるその年最後の縁日のこと。各地で開催される活気あふれる歳の市に出かけ、年の瀬の賑わいを楽しみながらお正月を迎える準備を始めましょう。

歳の市ってどんな市?

歳の市は12月の中旬に開催される寺社の境内や参道で催される定期市の一つで、正月飾りや達磨、鏡餅や海産物など、正月に必要な品々の露店が軒を連ねます。それに加え、歯ブラシや下着、タオル、キッチン用品などの日用品を商う屋台も立ち並びます。これは日用品を新しいものに交換することで身を清めるという意味があるからです。
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時の流れとともに名前や形を変えていった歳の市

江戸中期まで、歳の市は浅草だけで開催されていた縁日でした。買い物に来たのは武家や大店とその家来衆、つまり男性しかおらず、旦那衆は毎年決まった店で正月用品を買い付け、その足で料亭に立ち寄って威勢をつけるのが粋だったのだそう。江戸末期頃には浅草以外でも歳の市が立ち始め、女性も出かけるようになります。
明治時代の浅草の歳の市では正月用品を買い求める人よりも当時人気だった歌舞伎役者が描かれた羽子板を求めに来る女性客で賑わうようになったのだそうですよ。今も浅草の歳の市が「羽子板市」と呼ばれ、華やかな羽子板を売る縁日になったのはその名残りがあるからです。
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ほかには門松を売る「松市」、しめ縄飾りを売る「ガサ市」、日用品や玩具や植木など様々なものを売る「ボロ市」など、歳の市は形や呼び名を変えて今も全国各地で年の瀬の風物詩として親しまれています。
威勢のいい掛け声の飛び交う歳の市の雰囲気を味わったら、いよいよ本格的にお正月を迎える準備のスタートです。

新年を迎える準備その1-日用品の新調―

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今年一年で使い古した日用品を新調することは身を清めると言われています。例えばカレンダーや手帳は、新しいものに変えるたびに使い勝手や形を変えてしまうのはあまりスマートではありません。同じものを使い続ければ、買い替えの時に迷うこともなくなり、大きさも変わらないので置き場所も新たに考えずにすみますね。毎日使うものは「自分の定番」を決めておくのも暮らし上手のポイントです。

新年を迎える準備その2-部屋の掃除に着手しよう―

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12月は新しい年の歳神様を迎える準備の期間。まずは今年一年間の汚れを落とす大掃除から始めましょう。昔から12月13日は「すす払いの日」と言い、神棚や家をきれいに掃除する日とされてきました。この日を目安に、休日に少しずつ部屋の片づけや普段手を付けない場所の拭き掃除などを始めておくと年末の大掃除が楽になりますよ。

新年を迎える準備その3-正月飾りを用意しよう―

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しめ縄飾りや門松を玄関先に飾る習慣はお正月の風景として残していきたい日本の伝統文化ですが、マンションやアパート暮らしの人が増えているせいかその習慣は廃れつつあります。

門松は神様が下界に降り立つときの目印。そしてしめ縄は家の中の片づけが終わって「神様を迎える準備が出来ていますよ」という合図。そうして迎えられた神様は、家の中で一番の上座に供えた「鏡餅」を拠り所とし、その年の福を授けてくれるという習わしです。最近の正月飾りは取り付けが簡単なものや、置き場所を選ばないミニサイズのものも多く出回っていますので、自分の生活スタイルに合ったものを選んで、古くから伝えられてきた正月の風習を末永く残していきたいものです。
飾りはじめるタイミングは29日(苦立て)と31日(一夜飾り)を避けたほうが良いとされているため、12月28日までに大掃除を終えたきれいな家に飾りつけるのが理想です。

師も走る季節。慌ただしく過ぎていく時間の中に、新年を迎える準備時間を毎日少しずつ作ってみてください。余裕があり穏やかな気持ちで過ごす年末年始は、きっと新年に幸をもたらしてくれることでしょう。

コラム / わたなべ さやか
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大学卒業後、BEAMSに10年勤務。店舗開発担当として日本各地に出向き、服やモノを通してカルチャー発信するライフスタイルショップの店づくりに携わる。その後日本料理一二三庵が主宰する料理教室アシスタントに転身し和食の世界の扉を開く。2014年に日本橋茅場町に日本酒とおばんざいの店煮炊きや おわん」を仲間と立ち上げ、初代女将を務めた現在は食や暮らしにまつわるイベント企画や、執筆活動を行っている。

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