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まめ知識 2018.12.12

12月13日は新年に向けての準備をしよう『正月事始めのコト』

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最近は11月頃からクリスマスやお節のキャンペーンが始まって、年中行事と季節感がズレてしまっている気がしますね。それでも12月に入るといよいよ年末、という空気に切り替わるのは日本人にとってお正月が大切な行事だからなのかな、と感じます。かつては12月13日頃を「正月事始め」として大切な区切りとしていました。どんな事をする日だったのでしょうか?

新しい年の神様を迎えるための「すす払い」

実は「正月事始め」とは「○○の節句」といったような、一日だけに限った行事ではありません。「元旦を迎えるための準備を始める日」です。今でこそお正月準備はかなり簡略されるようになりましたが、かつては家中総出で準備を行う一大イベントとして、何日にも渡って行う行事でした。

というのが、昔の日本ではかまどや囲炉裏、火鉢など料理や煖房のために家の中で木や炭を燃やしていました。そのため、天井に「煤(すす)」が付着してしまっていたのです。また、部屋を仕切る引き戸には紙を貼った障子が使われ、定期的に紙を貼り替えるメンテナンスが必要だったのです。今であれば天井全てを掃除したり、家中の戸に貼り付けてある物を一斉に貼り替えるような作業は、なかなか行われなくなりましたが、昔はお正月に合わせて皆が一斉に行っていたのですね。

この作業には人手も時間も必要です。そのためタイミングを合わせて一斉に行っていたのだそうです。それが12月13日頃に行われる「すす払い」という行事です。もっとも、この行事は「厄払い」という神事の意味合いが強いので「すす払い」の日は神棚や仏壇回りの掃除を行い、他の所は段階的に行っていたとする説もあります。お正月の準備は掃除だけではありませんので、この日を境に、段階的にお正月の準備が計画的に行われ始めたので「正月事始め」というようですよ。
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12月13日になった理由は?

すす払いが12月13日になったのには理由があります。それは「鬼が家にこもって出て来ない」とされる「鬼宿日」が縁組(結婚)以外の事であれば何をするにも大吉、という俗説からです。元々正月準備は12月の中旬頃から行うのが頃合いですが江戸城が12月13日をすす払いの日と定めたのが庶民にも広がって定着したのだとか。年神様を家に迎える事で新年の安泰を願うために行う行事なので、験担ぎも兼ねていたのですね。

ちなみに現在でもお歳暮を贈る日は12月13日頃より後が良いとされていますが、昔は嫁ぎ先から娘が実家に年末の差し入れをする意味合いが強かったのでその名残です。贈り物に吉日を選ぶという意味でも年末の差し入れというタイミング的にも目安としてちょうど良かったのでしょうね。
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派遣の契約期限も?色々な区切りになっていた「正月事始め」

この「正月事始め」の日は当時の人達にとって「すす払い」やお歳暮以外にも色々と意味がある日でした。お正月準備の一環として「松迎え」という行事もあります。これはお正月の飾りに使う松やお節料理に必要な燃料を切り出しに山に入る作業です。こちらも年の瀬になる前に段取りよく準備する、ちょうどいい目安になったようです。

現在では仕事納めは12月28日頃の所もありますが江戸時代頃は節季雇いの「出替わり日」を12月13日としている地域もありました。これは今で言う派遣社員のような感じで、終身雇用ではなく期限を定めた勤務形態の奉公人の雇用契約の期限になります。昔は農村から冬期の間だけ出稼ぎとして働く人もいたため、お正月準備に間に合うように年末前に仕事の契約が切れるようにした物だと思われます。

かつてはお正月が今より一大イベントだったため、皆が滞りなく準備を行えるよう日を定めてスケジュールを共有していた名残がこの「正月事始め」といえるかもしれません。実際、あらかじめ何日に何をする、と事前に年末の予定をきちんと立てておくと気ぜわしい気分が随分と和らぐかもしれませんね。

今年は大まかな予定を月の初めのうちから家族で共有してみてはいかがでしょうか?そうする事で年末のタイトなスケジュールもスムーズこなせるのではないかと思います。

記事/ケノコト編集部

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