
コトコトさんぽ ~坂とお寺と商店街、いろんな顔をもつまち 目黒~
目次
ひとりの女の子がカメラをたずさえて色々なまちを巡る「コトコトさんぽ」。
今回はどこか懐かしさの残る目黒をおさんぽしてきました。
坂が繋ぐ、目黒のまち
目黒には多くの坂がある。今回さんぽした地域だけでも12か所の坂がありました。これらの坂は都内でも有数の花見の名所、目黒川をはじめ、立会川、呑川の浸食作用による地形の変化によってつくられたそうです。
坂の由来が記された看板や散歩道の案内図を見ながら目黒のまちを歩きました。
坂に導かれて訪れる寺社
まずはじめに通った坂、行人坂。この坂をずんずん下っていくと左手に大円寺というお寺さん。山門をくぐってすぐ、石でできた小さな仏様が出迎えてくれました。ツルツルの頭は思わず撫でたくなります。
そして驚いたのが境内左手に並ぶ石仏たち。520体ほどの石仏像、あまりの多さに目を見張りました。一体一体よく見ると、穏やかにほほ笑むもの、険しい形相のもの、首をかしげているものなど表情は様々。いろんな顔の仏様を見てほっこり。
この仏様の手前にある「とろけ地蔵」。江戸時代に漁師が海から引き揚げたもので、庶民の悩みを解決してくれるんだとか。たしかに、とろんとした顔を見てると悩み事がまろやかに解決してくれそうです。
「無事」を祈る親子カエル
三折坂のすぐ近くにあるのは「目黒のお不動さん」として親しまれてきた龍泉寺。
ここには様々な生き物がいました。池には鯉、草むらにはスズメ。狛犬、狐そしてカエルの石像。カエルには「無事」という字が刻まれており、自分が通っていた小学校にあった「無事カエル」の石像を思い出しました。他にも小さなカエルを背負った親子カエルの石像もあり可愛かったです。
旬の野菜とちょっぴり変わったおもしろ野菜をたっぷりと
山手通り沿いにある大人の大衆食堂、ハナファームキッチン。ここでは、埼玉の本庄市で微生物農法という方法で栽培しているお野菜を直接仕入れています。
ここでいただいた「グリル野菜のハナファームキッチンサラダ」には旬のトマトやナス、ピーマンをはじめ、かぼちゃの仲間のコリンキー、いんげんの仲間のメズラなど12種類のお野菜が入っていました。オリジナル醤油ドレッシングは素材の旨味とケンカしない味。
いんげんの2倍ぐらいの長さがあるメズラは甘みがあり、とっても美味しかったです。店長さんにお話を伺うと、メズラはロープ状で産地から送られてくるそうです。今回食べたのはほんの一部だということに驚いたくらいです。
様々な顔の商店街
目黒には坂や寺社だけでなく、商店街もたくさんあります。一口に商店街と言っても様々。
目黒通りの権之助坂にある権之助商店街は古い書店やチェーンのラーメン屋さん、昔ながらの肉屋さん・魚屋さんがあります。交通量が多く、ちょっとせわしない。
目黒不動尊付近の目黒不動尊商店街には昔懐かしい前後に揺れる乗り物や建物。
道を歩いていると「お嬢ちゃん、今日は土曜日かい?」と2階に窓から身を乗り出して尋ねるおばあちゃん。「あぢー!」と団扇でうなぎを仰ぐおじさん。あまりにも自然でありのままの姿になんだか嬉しくなりました。
椅子、テーブル、タンス、木馬。わくわくする家具屋さん
目黒通りには家具屋さんがたくさん。椅子やテーブル、タンスも様々で、アンティーク調のものをはじめ、エスニック調のもの、自然素材のもの、職人さんオリジナルのものなど様々。また、家具類の他に木馬や給食で使っていたアルミ製の牛乳缶も。牛乳缶は思わず二度見しました。
見ているだけでも楽しく、わくわくした生活のイメージが湧く家具屋さんがたくさんあります。
坂、寺社、商店街。大円寺にいた仏様のようにいろんな顔を持っている目黒でのお散歩。
自分の子どもの頃をふと思い出す「懐かしさ」を感じました。
文・撮影/影山 奈々恵
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