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まめ知識 2018.01.18

二十四節気の暮らし方『冬の終わりの節季「大寒」』冷え込みを乗り越えて春に

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大寒(だいかん)という文字だけでも寒いと感じてしまいますね。二十四節季の最後、24番目にあたり、大寒の次は「立春」です。暦の上での冬の終わりは、一番寒い時期がやってきます。昔の人達は大寒の頃を「寒仕込み」として発酵物の仕込みに当てたり、神事を行って身を清めたりしていました。

旧暦では大寒は年末。平均気温がもっとも低い期間

大寒は一日だけを言う場合と次の節季の立春までの期間を言う場合とがあります。小寒から立春までの30日が「寒の内」で大寒はちょうど寒の内の真ん中の日になります。例年、大寒から立春までの平均気温が一年で最も低い事が多いのだとか。

神事として行われる「みそぎ」の意味合いがある寒中水泳などは、その大寒に行われるようです。大寒は現在の暦では例年1月20日頃にあたります。旧暦ではこの日は12月中になるため、年末に寒い中で水に入ったりする事で新年に向かって一年の穢れを払う意味があったのかもしれませんね。
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大寒は粕汁を飲んで温まろう

古い言葉で「二十日正月」というものがあります。これはお正月の終わりが1月20日とされた風習で使われていた言葉です。京阪神ではお正月の魚と言えば塩ザケならぬ塩ブリだったそうですよ。江戸時代の商家ではお正月のご馳走として塩ブリを食べた後、お正月の終わりに塩ブリのアラ(骨)を出汁にして粕汁を作って奉公人に振る舞う習慣があったのだとか。

塩ザケや塩ブリは「年取り魚」と呼ばれるお正月のご馳走です。それをお正月の終わりにアラまで食べ尽くすという意味で「頭(かしら)正月」や「骨正月」とも言うのだそうです。

新暦の今、二十日正月は春ではなく冬の終わり。粕汁を作って温まりませんか?本格的なレシピを試してみるのもいいですし、手軽に作りたい時はお魚ではなく豚汁を作ってお味噌を控え、酒粕を溶いた物を加えてもおいしいですよ。粕汁を作る注意点としては、いわゆる「板かす」と呼ばれるお酒をしっかりしぼった固いタイプの物は簡単に溶けません。お鍋に入れる前にちぎって水につけてふやかしてから味噌こしなどで溶かし入れるとダマが出来ずにおいしく仕上がります。
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大寒の時期と重なる「寒土用」行事食は身近なあの食べ物

粕汁は大寒と同じタイミングの行事食ですが、そちらはお正月の締めくくりとして食べる物です。大寒の時期にはもう一つ、「寒土用」と呼ばれる期間が重なっています。

土用というと夏のうなぎを連想される方が多いと思うのですが、実は土用は年に四回あり「四立」(立夏・立秋・立冬・立春)の前の18日間を言います。夏の土用にうなぎを食べる風習は古くからあり、それが一番良く知られていますが、徒然草にも「家の作りやうは、夏をむねとすべし」ともあるように、かつての日本は夏を越すのが一番大変だったからかもしれませんね。

夏に限らず季節の変わり目は体調を崩しがちです。現代の食生活ではカロリーオーバーの方に気を付ける必要の方が高いのですが、粗食で過ごしていた時代の人達は土用に精の付く物を食べる事で体を労っていたそうですよ。

ちなみに大寒とタイミングが重なる「寒土用」には卵を食べると良いそうです。空調のなかった時代、寒い季節の鶏は中々卵を産まなかったので「厳しい寒さの中で生まれた卵は生命力が強い」として珍重されたのだとか。また、夏の土用でも「土用蜆(しじみ)」といってしじみを食べると良いとされています。しじみは冬も旬ですので「寒蜆」とも呼ばれています。しじみは肝臓に良いと言われていますので忘年会やクリスマス、お正月に新年会とお酒を飲む機会が多かった方は大寒にしじみのお味噌汁を飲んで体を労っても良いかもしれませんね。
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この大寒の頃の寒さを乗り越えると春が近づいて来ます。ウィンタースポーツやお鍋を食べる事、空気が澄んでいつもより美しく見える星を眺める事、寒い季節ならではのイベントを楽しめるのは今のうちです。残りわずかな寒い日々をぜひ楽しんでお過ごし下さい。

記事/ケノコト編集部

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