知るコト知るコト

ケノコト独自の視点から、様々な人や場所、物を取材して、WEBをはじめとする色々な場所で公開します。

食のコト 2018.01.30

ほろ苦さに春の足音を感じる『ふきのとうのお話』〜睦月の暮らし〜

LINEで送る
Pocket

早春の味覚の一つにあげられるふきのとう。ふきのとうはキク科の植物である「ふき」の、葉が出る前に出る花蕾です。ほろ苦さが特徴で季節を、見かけると「もう春か」と気分も盛り上がってきますね。

ふきのとうの旬

ふきのとうは12月頃〜翌年の5月頃まで市場に出回り、最盛期が2月〜3月頃です。主流はハウス栽培で、産地は主に福島県、群馬県、北海道等です。山などに自生しているものを収穫して食べることもありますよ。

美味しいふきのとうの見分け方と保存方法

ふきのとうは葉が開いていない、しっかりとした蕾のものを選びましょう。外皮にツヤとハリがあるかどうかも鮮度の目安になります。花が開いてくると苦みが強くなるので、自生しているものを収穫する場合も蕾が開いていない状態で収穫します。全体の大きさが5cmほどのものが苦みもマイルドで美味しいといわれているそうですよ。
保存はポリ袋等に入れて乾燥を防ぎ、冷蔵庫に保管します。保存中も香りが飛んでしまい、収穫から時間が経つと苦みも増してアクが強くなるので、できるだけ早めに食べてしまいましょう。茹でてアクを抜いたものなら冷凍保存も可能で、使うときは自然解凍してくださいね。
1

ふきのとうの栄養とは

ふきのとうには「アルカロイド」が含まれています。このアルカロイドは腎臓や肝臓の働きを高める作用が期待される物質です。しかし大量に食べるとお腹を壊すこともあるので、食べる量に注意しましょう。
ふきのとうの香りの成分である「フキノリド」は消化を促進する作用があるといわれています。他にも高血圧に効果があるといわれるカリウムや、整腸作用を促す食物繊維も豊富なので、季節の変わり目にはぜひ食べたい食材ですね。

ふきのとうを収穫するときの注意点!

ふきのとうには、よく似た有毒の植物があります。間違えやすいのが「ハシリドコロ」と「フクジュソウ」の新芽です。少し成長すれば簡単に見分けがつくのですが、まだ地面から顔を出したばかりの新芽はふきのとうによく似ており、誤食することがあるそうです。
ハシリドコロやフクジュソウには毒があり、おう吐やけいれん、ひどい場合は呼吸停止という中毒症状が起こります。この毒は家庭での調理程度で分解されるものではないので、絶対に食べないようにするしか予防法がないのだとか…。

特によく似ているとされるのがハシリドコロですが、次のような見分け方があります。
ふきのとうの新芽はうぶ毛で覆われているので全体的に白っぽい見た目であるのに対し、ハシリドコロにはうぶ毛がほとんどないといわれています。また、苞(ほう)の中を開いてみるとふきのとうの場合はたくさんの蕾が詰まっているのですが、ハシリドコロは葉が重なっている状態といわれています。しかし、普段から見たことのない人が素人目でパッと見分けられるかというのは難しいところなので、むやみに食べない方が安心かもしれませんね。

ふきのとうの美味しい食べ方

ふきのとうの食べ方といえば、天ぷらが定番ですね。衣で香りも閉じ込めることができ、アク抜きも必要ないのでふきのとうの美味しさを味わうならまずは食べておきたい調理法です。
他にも、おひたしや和え物にしても美味しくいただけますし、すまし汁の身として利用するのも、季節を感じることができておすすめです。おひたし等にするときは沸騰したお湯に塩を入れ、3〜4分茹でてから冷水にさらし、アク抜きをしてから使いましょう。
また、他の料理に添えたり主食の上に乗せたりすると、とても美味しいと有名なのがふきのとう味噌です。茹でてみじん切りにしたふきのとうを甘味噌に加えて練るだけと手軽に作れます。野菜のディップソースにしても美味ですので、ぜひ一度作ってみてくださいね。
2

日本全国に自生していて、古くから春を告げる山菜として食べられてきたふきのとう。アク抜きさえすれば簡単な調理で手軽に美味しさを味わえる食材なので、お店で見かけたらぜひ食卓に取り入れてみてくださいね。

記事/ケノコト編集部

その他のおすすめ記事

季節のくだもの『いちご』〜睦月の暮らし〜

季節のくだもの『いちご』〜睦月の暮らし〜

1月の誕生花『福寿草のコト』〜睦月の暮らし〜

1月の誕生花『福寿草のコト』〜睦月の暮らし〜

二十四節気の暮らし方『冬の終わりの節季「大寒」』冷え込みを乗り越えて春に

二十四節気の暮らし方『冬の終わりの節季「大寒」』冷え込みを乗り越えて春に

LINEで送る
Pocket

コメント

instagram-iconみんなのInstagram

人気の記事

2018.12.12

12月13日は新年に向けての準備をしよう『正月事始めのコト』

2018.11.30

ワンボウルで混ぜるだけ『バナナとココナッツのパウンドケーキ』

2018.11.30

お掃除は『新聞紙』にお任せ!おうち掃除に役立つ使い方ご紹介

2018.11.28

【開催レポート】『クリスマスリース・ワークショップ』を開催しました!

2018.11.26

旬食材『牡蠣』ー 海のミルクと言われる栄養豊富な冬の味覚 ー

2018.11.25

甘みに驚き!レンジで時短『オニオングラタンスープ』

2018.11.23

人気の焼き芋をおつまみにアレンジ『焼き芋ゴルゴン』

2018.11.21

覚えておきたいおやつレシピ『酵母のスコーン』

2018.11.13

外はサクッ!中はフワぷりっ!『エビタラカツ と たくあんタルタル』

2018.11.12

台所育児エッセイ「暮らしに恋して」『 19 整理整頓なんて』

編集部おすすめ記事

2018.11.30

旬の秋鮭をおいしく!『秋鮭の味噌漬け焼き』

2018.11.27

大きなツリーは飾れない!コンパクトに飾れる『おしゃれで可愛いミニツリー』

2018.11.22

【新連載】『第1話 山型食パン』akari’s life style

2018.11.21

どこに置いたらいいの?『調味料のベストな保存場所』

2018.11.20

11月の和菓子 かわいい動物をイメージした『亥の子餅』 

2018.11.14

秋の味覚、新米。いつからいつまでが新米?

2018.11.13

これだけは抑えておきたい大掃除!『家族の役割分担を決めて効率的に終わらせよう』

2018.11.09

子どもと楽しむクリスマス『英語で歌えたらかっこいいクリスマスソング』

2018.11.08

もう覚えましたか?『新しくなった洗濯表示〜その覚え方のコツとポイント〜』

2018.11.03

ヨーグルトの酸味とブラックペッパーがほどよいアクセントに 『柿と水切りヨーグルトとブラックペッパーのサンドイッチ』

月間人気記事

2017.09.14

指先のカサカサを直したい!『指先の乾燥の原因とケア方法』

2017.07.16

こんな症状は危険かも『スマホのウイルス感染症状7つをチェック』

2017.03.15

管理栄養士が教える『デトックスウォーターの美容効果と注意点』

2017.04.01

脇の下を押すと痛くない?『脇コリの解消は 肩こり解消にもつながる』

2018.03.26

元美容部員が教える『自分の肌に合う化粧水の選び方』

2018.11.29

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「大根」の常備菜」

2016.11.20

ほったらかしで大丈夫。干し野菜レシピ『干し大根をつかった作り置きおかず』

2017.08.30

みかんの栄養はビタミンだけじゃない!『知って得するみかんの成分と保存方法』

2018.07.12

知らなかった!こんなにも多い『ウリ科の野菜の種類とあれこれ』

2017.10.28

押し麦、もち麦、丸麦…種類によって異なる美味しさ『麦ご飯の種類とあれこれ』