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取材 2018.02.25

100人100色―オーストラリア滞在で見つけたライフスタイル。好きなことを仕事に―ライター・編集者ー金子愛さんのお話し

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それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。
年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。

今回ご紹介するのは、ライター・編集者の金子愛さんです。子どもの頃は子役として舞台に立っていたという金子さん。幼い頃から感受性豊かで、表現をすることが大好きだったといいます。8年間のオーストラリア生活を経て、現在は日本でライター・編集者として活躍する金子さんに「好きなことを仕事にする」生き方について、語っていただきました。

——お住まいはどちらですか?

現在は一時的に東京の郊外におります。その前は8年間オーストラリアで暮らしてい ました。長い間家族や地元の仲間と会えなかったので、できる限り大切な人たちと 過ごしています。離れていた時間が嘘のように、昔と変わらない関係でいられるの が嬉しいですね。もうすぐ海外に戻るので、ちょっと寂しいです。

——これまでのキャリアについて教えてください。

仕事を始めたのは9歳、子役としてTV・映画・ミュージカルなどに出演させていた だきました(ま、売れませんでしけど 笑)。小さい頃から感受性が人一倍強い子 で、芝居、歌、ダンスなど自分の全てを使って表現する、そして人を感動させるこ とが何よりの喜びでした。

海外に興味を持ったきっかけは高校3年の夏休み、アメリカに1ヶ月1カ月滞在した時の 事。幼い頃「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を観て以来ハリウッド映画の虜で、ロケ地を訪れてみたかったんです。 グランドキャニオンに登り、広がる神秘的な景色に号泣。その瞬間「いつか海外に住む」って漠然と思ったのをよく覚えています。

それから資金を貯めて、2006年にオーストラリアへ留学。当時はまだ日本人が少な かったブリスベンを選びました。語学学校には通わずカレッジに直接入学。ネイ ティブも多く、留学生も皆英語は話せて当たり前のレベル。私の英語力はダントツ 低かったです(苦笑)。毎日全ての教科書を持ち帰って、死にもの狂いで勉強しま した。自分の力を120%出さなければこなせない場に身を置く事で、圧倒的に成長 できると思ったんです。

渡豪中、幸運な事に日豪合作ショートフィルムや地元ミュージシャンのPVなど、女 優として出演する機会にも恵まれました。その撮影現場で「あぁ、私やっぱり表現 するのが好きなんだ」「作品制作ってゾクゾクする」と心底実感。

卒業後は現地で撮影コーディネーターとして就職。日本のメディア向けに、オセア ニア諸国での撮影手配をさせていただきました。オーストラリアの魅力を日本に伝 えるお手伝いができ幸せでした。

日本帰国後 は、媒体を問わず海外や旅関連のメディアを中心に携わらせていただい てます。 翻訳、通訳、SNS広報、企画、取材、ライティング、編集、ディレクションなど、”自分の好き”を生かしながら濃密な時間を過ごせていることに感謝しきれ ません。

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▶メルボルン旅行中、Coffee Streetにて
 

——これまでにぶつかった壁はありますか?

今振り返れば壁だらけだったかもしれません。失敗や挫折、ままならぬ事ばかりで 悔しい思いも何度となくしてきました。類稀なる才能があるわけじゃないし、ひたすら 努力と工夫をするしかなかった。あと崖っぷちに立つと出る火事場の馬鹿力でどうにか切り抜けてきた感じでしょうか笑。

だけど数年前プライベートで思いがけぬ辛い出来事があって……。その時だけは、 もうどう生きていったら良いかわかりませんでした。まさに人生のどん底、2年以 上ひとりの時は毎日泣いてました。

思えば当時は、本来の自分らしさを見失っていたように思います。正しいと思って
進んできた道を、振り返ったら実は大きくそれていたような。生き方とか自分につ
いて、あの時ほど考えさせられた事はありませんでした。そして「変わらなくちゃ」と思った。自分に起こる全ての出来事は自らの選択によるもの、自分の人生
に責任を持つという事を身を持って学びました。今もなお学び中ですが。

——これまでで一番忘れられない仕事のエピソードをお聞かせください。

うーん、難しいですね。それぞれの仕事に思い入れがあるので……。けれど、現在 私がライターの仕事をできているのは、TBS「東京EXTRA」という番組に携わらせ ていただいたおかげだと思っています。「TV・YouTube・ SNSを使って、東京の 魅力を世界に発信」という企画でした。私は主にSNS広報、いわゆる「中の人」と して視聴者の方々とコミュニケーションを取らせていただいたり、日本語と英語で 記事を書いていました。自分のアイディアや言葉を誰かが楽しんでくれることが、 純粋に嬉しかったです。そして人と人が、日本と世界が繋がる一体感は何とも言え ない喜びでした。

——あなたにとって「働くこと」とは?

働くことは、生きる事。誰かの何かのきっかけになる、役に立つ事 = 幸せ。 私にとって仕事は情熱を傾けられる事、自己表現の手段、学びの場です。

——働いている時のあなたを「色」にたとえると?

虹色の強い光でしょうか。インタビューしている時、カメラのシャッターを切って いる時、執筆している時……etc. その時々で色が変化する気がします。ただお会い する方々に「いつ見ても幸せオーラが出まくってるね」と言っていただく事が多い ので、色というより“光”の方が近いかもしれません。

——今後、あなたが「こうありたい」と思う姿について教えてください。

昨日より今日、今日より明日と、素敵な自分になっていきたい。あと可愛げのある 女性でありたいです。感謝を忘れずに、常に学び続け挑戦し続ける。結果だけでな くその過程も楽しむ、人生を味わい尽くしたいです。

——これからチャレンジしたいことは?

そろそろプライベートも充実させたいですね。ここ数年自分のやりたい事に全力疾 走してきて、ようやく好きな場所で好きな事ができる状況になりました。 次は、大切な誰かと共に歩む人生を見つけられたなと思います。まずはその誰かに 出逢う事から始めなくては 笑。

——あなたの息抜きやストレス発散の方法を教えてください。

旅行です。ところ変われば気分も変わる!旅の目的地は友人が住んでいる土地や国 を選びます。せっかくなら滅多に会えない旧友に会いたいので。昔話に花を咲かせ たり、近況を報告し合ったり……。自分を振り返るきっかけにもなり、忘れていた 大事な気持ちを思い出せるんです。ますます素敵になった友人達を見て、「よし、 私もまた頑張ろう」って元気を貰えることも多いです。

——日課、習慣にしていることはありますか?

どんな時も笑顔でい続ける。笑う門には福来たるって言いますし、そういう人生に したいので。例えば落ち込むことがあったとして、最初はぎこちない作り笑いだっ たとしても、それを続けることでいつか本物の笑顔に変わる。これは実証済みで す。

——あなたの生活の中でのお気に入りは?

仕事帰りによく行く多国籍屋台村。キャッシュオンなので一杯飲んでサクッと帰れ るとこが気に入っています。外国人も多く、違う席のグループとふいに盛り上がる こともしばしば。フランクさや雰囲気がどことなくブリスベンを思い出させ、懐か しい気持ちになります。

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▶お気に入りの場所。会社帰りによく行く多国籍屋台村。

——幸せだと思う時間や瞬間はどんなときですか?

たくさんあります。
仕事をしている時、家族や友人と過ごしている時、人の優しさに触れた時、誰かを喜ばす事ができた時。
あとは、美しい景色、季節を感じた時。ヨロン島のターコイズブルーの海を見つめたり、桜 の木の下を通ったり、朝キンモクセイの香りがした瞬間。
映画を観ている時間も。好きな映画は何十回、何百回観ても飽きません。

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▶10年来訪れたかった「与論島」。取材で来ることができ、念願のヨロンブルーに感無量。
 

——自分の人生で一番大切にしていることはなんですか?

「泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
働いている時の自分を「虹色の強い光」と表現した金子さん。まもなく日本を離れ、再び海外での生活を始めるとのことですが、きっとどんな場所でも笑顔でキラキラと輝き続けるのでしょう。人生のどんな瞬間にも真摯に向き合って楽しむ姿勢、見習いたいですね。

 
取材・記事/
いろんな女性の働く・暮らすを知ること 『100人100色』は、SAISON CHIENOWAとケノコトの共同記事です。

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