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食のコト 2018.02.19

実は冬に旬を迎える『キウイフルーツのコト』〜如月の暮らし〜

日本では略称の「キウイ」と呼ばれる事が多いキウイフルーツ。英語の名前は「チャイニーズ・グズベリー」とも呼ばれています。この名前が示すとおり、キウイフルーツの原産国は実は中国なのです。

中国での名前は「猿に似た桃」。ニュージーランドに渡った事から世界へ

中国でのキウイフルーツの元の名前の一つは「彌猴桃(ミーホータオ)」と言うそうです。「ミーホー」はアカゲザルの事で毛が生えて楕円の形をしている事や「猿が好んで食べる」という理由などからも「猿に似た桃」という名前になったのだとか。植物としてはマタタビの親戚にあたり、果肉が緑の物は中国南西部の揚子江上流域、黄色い物は中国南東部が原産だそうです。

キウイフルーツの原産は中国ですが1904年にイザベル・フレーザーという女性教育家が、中国の宜昌(イーチャン)という所からキウイフルーツの種をニュージーランドに持ち帰りました。その種がニュージーランドのキウイフルーツの元となりました。イザベルの持ち帰った種からキウイフルーツ栽培が始まり、1924年にヘイワード・ライトが現在一般的に栽培されている果肉がグリーンの「ヘイワード種」を発見します。これによってニュージーランドはキウイフルーツの生産国となったのだそうですよ。
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貯蔵性の高いヘイワード種のキウイフルーツ

ヘイワード種の優れている所は果実の大きさと貯蔵性です。冷蔵すれば半年保存が可能という抜群の貯蔵性のお陰で、船便を使った国外輸出が可能となりました。これによってニュードーランドは人口の多い国へ継続してキウイフルーツを出荷するため、爆発的に栽培が広がったのだとか。

また、キウイフルーツはビタミンCやEが豊富で健康に良い上に味も良いので人気となります。そのため、ニュージーランドと季節が逆になる北半球の国でもキウイフルーツの栽培が始められます。おかげでキウイフルーツは一年を通して安定した価格で手に入る果物になりました。キウイフルーツの本格的な栽培が始まったのは20世紀になってからですが、半世紀に満たない間に世界中に広がったのです。キウイフルーツの世界全体での栽培面積は1970年頃が400ヘクタール、それが2007年には7万ヘクタール以上に増えたそうです。こんな風に急速に栽培が広がった例は他にはなく、まさに奇跡の果物ですね。

「キウイ」の名前はどこからつけられたの?

キウイは最初ニュージーランドでは「楊桃(ヤンタオ)」という中国名で呼ばれていたそうです。それが「チャイニーズ・グズベリー」となり、アメリカに輸出される際にメロンとベリー類の合わさった味という意味で「メロネッテ」という名前が付けられました。ところが「わかりにくい」と言われた事でニュージーランド人の愛称である「キウイ」になったのだそうです。
キウイという言葉の語源は定かではないのですが、ニュージーランドではkiwiとは「ニュージーランド人」または「キウイバード」の事で果物のキウイの意味はありません。ニュージーランドに行った時は「キウイ」ではなく「キウイフルーツ」と呼んで下さいね。
きうい4

キウイフルーツの日本での旬は12月~4月

日本のキウイフルーツ栽培はみかんで余剰生産が起こりがちになった昭和50年代頃、転作作物として始まりました。日本では10月下旬から12月頃に収穫されます。キウイフルーツは貯蔵性も高いのですが、収穫した後に常温に置いて追熟処理をする必要がありますので、温度管理によって12月から4月頃まで出荷する事ができます。日本で国内栽培されているキウイフルーツの旬が終わる頃、季節が逆のニュージーランド産のキウイフルーツが旬を迎えるので、国をまたいでのリレー栽培が行われている事になりますね。

美味しいキウイフルーツの見分け方のポイントは?

キウイフルーツを選ぶ時は見た目がポイントになります。

・きれいな楕円形
・果皮のうぶ毛が綺麗に揃っている物
・明るい薄茶色

これらの条件に加えて軽く握って柔らかく感じれば食べ頃です。つぶれやへこみがある物は熟しすぎで味が落ちている事があります。固すぎる物は、乾燥を防ぐために密封はしない形でポリ袋に入れて20度前後の部屋に置くといいそうですよ。リンゴと一緒に置いておくとリンゴのエチレンガスの力で早く追熟します。

ビタミンと食物繊維が多く体に良いキウイフルーツ。国内産のキウイの旬は今です。ぜひおいしく食べて下さいね。

記事/ケノコト編集部

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