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まめ知識 2018.02.22

2月22日は猫の日『昔から日本人に愛されてきた猫のお話』〜暮らしの歳時記〜

国が定めた国民の祝日の他にも「○○の日」と呼ばれる記念日がたくさんあります。その一つ、2月22日は「猫の日」となっています。その記念日にちなんで、日本人と猫のお話をご紹介します。

2月22日が猫の日になったのは?

2月22日が猫の日となったのは1987年。「日本の猫の日実行委員会」という団体が社団法人ペットフード協会と協同で制定したそうですよ。記念日を作った目的は「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝して、猫とともにこの喜びをかみしめる記念日」との事で、設立団体そのものが愛猫家の方の集まりだったそうです。日付に関しては公募を行った所、およそ3割が鳴き声のイメージから「ニャーニャーニャー」の語呂合わせで2月22日を選ばれていたのだとか。

ちなみに猫の鳴き声を「ニャー」と表現する国は日本だけで、他の多くの国は「ミャウ」「ミア」「ナゥ」という音として捉えている事が多いそうです。日本語は他の言語と異なる事が多いと言われていますが、私達にとって親しみがある「ニャー」「にゃん」という表現は他の言語を使っている方から見ると不思議に感じられるようですね。
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お仕事する動物として日本にやって来た猫

元々日本には猫はおらず、奈良時代にお経をかじるネズミを猫に取ってもらうために中国から輸入されたのが日本の猫の始まりです。そのため、猫ははじめ、お寺の他は宮中や貴族など限られた身分の高い人にしか飼えない動物でした。(昔はネズミの被害がひどかったようで傘や衣服などもかじられる被害にあっていたようです)

人の手を使わずネズミを退治してくれる猫を飼っている事は一種のステータスだったようでm今で言えば普及が始まった頃のロボット掃除機のような、憧れの対象だったかもしれませんね。宮中で飼っている猫にはお付きの女官がいた事が「枕草子」に書かれていますし、「源氏物語」では飼い猫のいたずらのせいで御簾が動いてしまい、人前に姿を見せないはずの女三ノ宮の顔が彼女に憧れていた柏木の目に入ってしまうエピソードがあります。
源氏物語の最初の読者は宮中の人達ですから、宮中で飼われている猫の自由な様子を知っています。その場面を読んで臨場感を覚えたでしょうし、「猫ならありえる」と納得させうる、アクシデントを演出する脇役としてこの時すでにしっかり活躍しているのですね。

実用的な動物としての猫の一面は神として祀られる事も

日本に来た猫は最初、上流階級のステータスとして扱われましたが、仏教ではお経を守って貰っているのにもかかわらず、どちらかというと不吉な動物としての扱いだったそうです。ですが、猫が日本に来た事で大きな恩恵を受けた人達がいます。それは養蚕をしていた農家の人達です。

ネズミは蚕のまゆを食い破って中のサナギを食べてしまうため、ネズミ取りが上手い猫はとても大切にされたそうです。それが次第に信仰となり、蚕が被害に合わないよう猫の描かれたお札を蚕室に貼る風習が生まれたのだとか。養蚕が盛んな地域では神社に狛犬ならぬ狛猫がいる事もあるそうですよ。
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江戸時代の人も猫が好き。浮世絵にも登場している猫達

そして古代から猫に魅了されていた日本人は、庶民が文化を担う頃には創作のモチーフとしても猫を多く使っています。化け猫のような怪談話に登場する猫のように、人の思惑通りにならない気ままな姿から「何を考えているかわからない」という不吉な象徴とされる事もありますが、愛くるしい猫の姿を描いた浮世絵も多く描かれています。中には今で言う擬人化された絵もあり、人気の歌舞伎の演目を猫が演じている作品もあるそうですよ。

ひるがえって現代では、猫人気は年々さらに高まっています。賃貸物件で飼育しやすいという条件もあるかと思いますが、甘える姿の癒やし効果なども人気が高まっている原因ではないか、と分析される事もあるようです。日本人の猫好きは海外のドキュメンタリーでも取り上げられた事がある程のようで、記念日が作られたのはむしろ自然な事だったのかもしれませんね。

現在もっとも日本人にとって身近な動物と言えるかもしれない猫。猫たちとのこの良い関係がこの先も続いていくといいですね。

記事/ケノコト編集部

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