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まめ知識 2018.02.23

2月の誕生花『梅のコト』〜如月の暮らし〜

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ファッション業界で「梅春」という言葉が使われる時期。空気はまだ冷たいけれど、梅の花が咲き始めて風景に彩りが生まれる時期ですね。2月の誕生花は梅です。古くから日本人との馴染みが深い花で、「松竹梅」という言葉があるように吉祥のシンボルの一つでもあります。

古代の梅は果実を付ける白梅。やがて花を楽しむ花梅も生まれた

梅は元々日本になく、中国から薬として輸入されたと考えられています。果実に薬効があるとされていたので、最初に多く栽培されていたのはいわゆる実梅と呼ばれる梅だそうです。梅は比較的栽培が簡単という事もあってか、あっという間に日本に定着し、奈良時代頃で「花」と言えば梅の事を指すほど人気があったようですよ。その当時の梅は、白い花が咲く実梅の事を言うそうです。

現在多く見られる赤やピンクの梅は、実は突然変異によって白梅から生まれた物なのだとか。花を楽しむ梅であっても種は取れますが、実梅にしても花梅にしても、種をまいて増やすと親木とは違う花ができるそうです。そのため、珍しい色や形の梅が咲いた場合は「接ぎ木」と言って、切り取った枝を他の梅の木の株にくっつけて育てる方法で増やすのだそうですよ。平安時代には既に紅梅が楽しまれていたようです。
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江戸時代には歌舞伎の台詞に梅干しと梅の花が

梅の「花」としての人気は平安時代頃に桜に取って代わられてしまいますが、実梅を食べる風習は一般化して行き、江戸時代には梅干しを作るために梅の栽培が推奨された事や、改良が行われたために品種が増えて人気が再加熱したそうですよ。ちなみに梅の系統分けはいくつかの説があります。一例としてはこんな風に分けられています。

「原種系(主に白が多く、香りが強い実梅)」
「緋梅系(赤い花が多い花梅で香りは弱い)」
「豊後系(アンズとの交雑でピンク系の花が多い)」

梅は目と鼻で花と香りを楽しみ、梅の実を煮たり梅干しにしたりと食べる事でも色々楽しめる植物ですが、歌舞伎の中に面白い台詞があります。
今は梅干婆あであれど、花の若い時や色香も深く、鶯鳴かせたこともある
これは「質庫魂入替(しちやのくらこころのいれかえ)」というお話の中で、おばあちゃんが「今は年を取って皺だらけだけど昔は美人だった」事を梅干しと梅の花に例えている台詞です。調和が良い事の例えに「梅に鶯」という言葉がありますが、男性を鶯に見立てているのですね。ストレートに「若い頃は男の人にもてた」と言わずに「鶯を鳴かせた事もあったのよ」という言い方をした所に、大人の女性としての粋が感じられますね。

花色で違う梅の花言葉。耐え忍ぶイメージと華やかさ

梅全体の花言葉は「高潔」「忠実」「忍耐」です。寒い時期に咲くためか、どこか耐え忍ぶイメージがあります。花色によって違う方の花言葉は、梅全体の花言葉とは違って華やかな物が多いようですね。

白い梅の花「気品」「澄んだ心」
赤い梅の花「優美な人」「優雅」
ピンクの梅の花「清らかさ」

ちなみに、梅の品種の中には「咲き分け」または「源平咲き」と呼ばれる、一つの木の中で白梅と紅梅がまざって花を付ける品種があります。白梅が一度紅梅に突然変異した後で白梅に先祖返りした状態の遺伝子が、一つの木の中で混じり合っている状態なのだとか。その場合は一つの木に花言葉が二つある事になるのでしょうか?
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イメージとしては、キリッとした感じの美人が白梅で、紅梅はエレガントな女性らしい雰囲気が漂う人、ピンクの梅は初々しい美少女、という雰囲気でしょうか。梅の花は小さな花が木に咲いている状態で見る事が多いかもしれません。そのため切り花にして間近で眺める事が多い花と比べるとおとなしい印象を抱きがちですが、花の一つ一つは一重咲きでも八重咲きでも調和の取れた美しい形になっています。着物の柄の意匠になっているのを見たりするとはっとするような華やかさもありますね。

梅の花は丸い花弁が等間隔で5枚並ぶ形なので、しゃれたモチーフとしてアレンジされている事もあります。「せっかくの誕生花なのに、花木なので部屋に飾りにくい」と思われたら梅花モチーフのアクセサリーをチェックしてみてはいかがでしょうか?凛として華やかな梅の花の美しさをぜひ身近で楽しんでみて下さい。

記事/ケノコト編集部

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