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まめ知識 2018.04.02

「旬花」ヨーロッパでは春の象徴の花『ミモザ』~卯月の暮らし~

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小さな黄色い丸い花がつくミモザ。その可愛らしい姿や鮮やかな色で人気のある花です。花その物を飾るだけでなくドライフラワーを用いたリースやコサージュに使われたり刺繍のモチーフになったり。最近では明るい色合いからレジンクラフトやハーバリウムでも素材になる事が多いようです。暗かった冬の終わり頃から春先まで華やかに庭を彩るミモザは、ヨーロッパでは春の象徴とされる事もあるのだそうですよ。

「ミモザ」の本当の名前は?

もし園芸などに興味をお持ちになってミモザについて調べてようと思われると、ちょっと当惑されてしまうかもしれません。というのが、実は「ミモザ」とは「オジキゾウ」の学名に由来する、オジギソウの仲間全般を指す言葉だったのです。
実は、私達が一般的な「ミモザ」と認識している黄色い花は「アカシア」の仲間です。ですがミモザ同様、「アカシア」という名前でイメージされるのは白い花ではないでしょうか。なんと、白い花で「アカシア」と思われている物は、本当はアカシアではなく「ハリエンジュ(ニセアカシア)」という木なのです。

どうしてこんなややこしい事が起きたのかといいますと、「ミモザ」の名前で流通している花の中にはオジギソウと葉が似ている物があるのです。これが南フランスからイギリスに輸入される際にオジギソウと間違われて「ミモザ」と呼ばれ始め、それが一般化してしまったのだとか。そのため学名ではオジギソウをミモザと呼び、ミモザはアカシアと呼ばれているのだそうです。また、和名をハリエンジュといういわゆる「アカシア」は、ラテン語の学名が「アカシアに良く似た」という意味だったので現在では「ニセアカシア」と訂正されていますが、明治に緑化用の植物として輸入された時に「アカシア」の名前で流通したため名前が定着してしまい、現在もなかなか正しい名前で呼ばれにくいようです。
日常生活ではこの誤用で困る事はそれほどないかもしれませんが、苗木を購入する場合や植物図鑑をチェックする時は頭に入れておくと混乱が少ないかもしれませんね。
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南フランスでは「ミモザ祭り」が春の訪れを祝うお祭りの1つ

元々ミモザはオーストラリアやアフリカが原産でした。それが南フランスのモンドリューラナープルと呼ばれる地区に避寒のため滞在していた貴族の方が、オーストラリアからミモザを持ち込んで植えた事で広まったそうです。20世紀の初めにはパリでもミモザが見られるようなったとの事で、フランスの人の好みにあった花なようですね。
南フランスでは1月下旬頃から数ヶ月の間ミモザが咲き続けるそうですよ。そのため、2~3月の間にモンドリューラナープルを始めボルムレミモザ村から香水で有名なグラースまで続くミモザ街道と呼ばれる小さな村々の連なりで、順次ミモザ祭りが行われるそうです。

大きなお祭りだとミモザの花で飾られた山車のパレードがあったり、ミモザ女王コンテストやミモザについて教えてもらえるバスツアーが企画されていたりなど、冬の終わりから初春にかけての観光イベントとなっているようです。中にはミモザの花を投げ合う花合戦のようなイベントもあるのだとか。町中が金色のミモザで彩られ、花の香りに満ちる楽しいお祭りとして人気だそうですよ。
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フランス人はミモザが大好き!

春にお祭りをするくらいミモザが好きなフランスでは、カクテルの名前にもこの花の名前を付けています。カクテルのレシピはシンプルで、オレンジ果汁(ジュース)でシャンパンを割った物です。元々はシャンパンの試飲会でお酒に弱い女性のためにシャンパンをオレンジ果汁で割ったのが発祥なのだとか。最初は『シャンパーニュ・ア・ロランジュ(オレンジジュース入りのシャンパン)』というストレートな名前だったのが、花の色と似ているからと「ミモザ」と呼ぶようになったのだとか。有名ホテルのリッツで提供された事や飲みやすいおいしさから人気が出たようです。ちなみにイギリスではほぼ同じカクテルがロンドンのバックスクラブで提供されたのが発祥で「バックス・フィズ」と呼ばれています。

バーテンダーさんによっても若干レシピが異なりますが「ミモザ」はフルートグラスにシャンパンとジュースを注いで作り、氷抜き。バックス・フィズはタンブラーにシャンパンとオレンジジュースを入れた後ステア(かき混ぜる作業)を行い氷入り、とミモザの方が名前にふさわしく優雅なレシピのようです。

「ミモザ」の花言葉は「優雅」「友情」。春先に賑やかに咲く花にぴったりの言葉ですね。ミモザはいわばヨーロッパの桜のような存在ですが、こちらはドライフラワーとしても長く楽しめます。日本では2月~4月頃が出盛りです。ぜひお部屋に飾ってみて下さいね。

記事/ケノコト編集部

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