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まめ知識 2018.04.04

二十四節気の暮らし方『百花繚乱の季節「清明」』春を告げるツバメが舞う頃

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2018年の4月5日は二十四節気のひとつ、「清明(せいめい)」です。どこか涼し気な響きの言葉ですが、完全に春を迎え、命の息吹あふれる様子を表した言葉「清浄明潔」から来ています。日差しの色が強くなって世界がはっきりと見える、というような意味合いがあるそうですよ。世の中が若草の緑に覆われて春の花が咲き誇る、色鮮やかな風景によく似合う言葉ではないでしょうか。

「春告げ鳥」、ツバメが春を連れてくる

一年を24の季節に区切る二十四節気の期間を、更に5日毎に初候、次候、末候の3つに分ける七十二候(しちじゅうにこう)という名称があります。これは二十四節気同様中国が発祥ですが、二十四節気より季節を具体的に表すため中国の物と日本の物では内容が異なっています。

清明の初候について、日本では「玄鳥至(つばめきたる)」という言葉を当てています。日本にいるツバメの多くは渡り鳥で、春~秋までを日本で過ごした後、冬季はフィリピン、インドネシア、マレー半島といった東南アジアに渡って過ごします。温度計がなかった昔、ツバメの姿が見られるようになると、気温が上がった事を確かめられたのかもしれませんね。そのためかつてツバメは「春告げ鳥」とも呼ばれていたそうです。
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ツバメと「清明」との意外な繋がり

ツバメが現れる時期を「清明」と呼ぶわけですが、実はツバメと「清明」という言葉にはもうひとつ不思議な繋がりがあるようです。
花言葉の一つが「清明」となっている花があります。それは、園芸種としては「デルフィニウム」という名前で呼ばれている花。キンポウゲの仲間です。中にはピンクもありますが、濃いブルーや紫の他、水色や白といった涼やかな色の物が主に流通しています。4月の末頃から6月が花期に当たるので、清明の時期が終わってからの花ですが初夏の花壇を爽やかに彩る様子は確かに「清明」という言葉が似合います。

ツバメと清明のもう一つの繋がり。実はこの花の名前がツバメにちなんでつけられているのです。学名の「デルフィニウム」はギリシャ語の「イルカ」から取られ、つぼみがイルカに似ているからだと言われています。ですが、和名はイルカに関わるものではなく「ヒエンソウ/飛燕草」と言うのだそうです。花の形を、飛んでいるツバメの姿になぞらえて付けられたのだとか。品種によって花の形が若干異なるのですが、5つの花弁が広がった形がツバメの飛ぶシルエットと似ている物があるそうですよ。もしお近くの花壇やお花屋さんでデルフィニウムを見つけたらツバメと似ている品種かどうかチェックしてみるのも面白いですね。

爽やかな晴明の季節、なのに気持ちが塞いでしまう事も

この時期は植物が伸び伸びと育つ時期になり、空気にパワーが満ちているようにも感じられます。ですが、逆にパワーが吸い取られるように気分が沈んでしまう方もいらっしゃるのだとか。「疲れが取れない」「気分が沈む」「今まで楽しみだった事に興味に持てない」など、心地の良い陽気とは裏腹の暗い気分になってしまうのは冬から一気に春に切り替わる環境が原因の一つと言われています。

また、年度替わりの時期に周囲の環境が変わったりする事で、知らない間にストレスがたまっていたり気圧の上下が激しいために頭痛が起きやすくなったりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。気候や人間関係などそれまでの環境から大きな変化が起きると自律神経のうち、体をアクティブモードに変える交感神経が頑張ってしまうので、夜や就寝の頃合いに体を休めてリラックスさせる副交感神経とのバトンタッチが上手く行かずに疲れが抜けなかったり気分が沈んだりする原因にもなるのだとか。春に気落ちする事が「春うつ」と呼ばれる事もありますが、変化に対応するために脳や体が疲れてしまった「春バテ」とも言えるかもしれませんね。
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春のこういった疲れには季節の食べ物、山菜やたけのこ、春菊、菜の花といったほろ苦い物を食べると効果があるそうです。もし山菜類などを食べるのが難しいなら緑茶がおすすめです。香り高い菊花茶やジャスミン茶もリラックスできるこの季節におすすめのお茶です。

ただし、これらのお茶は火照りを冷ます効果があり、緑茶とジャスミン茶はカフェインが含まれます。冷え性の人や緊張などで動悸を感じる場合は、体を温める効果があってカフェインが少なめのほうじ茶やゆず茶、なつめ茶といった果実を主体としたノンカフェインのお茶がおすすめです。

中国では清明の頃に摘むお茶を特別な高級品として扱う風習があったそうです。体や気持ち、好みにあったお茶で一息つきながら、咲きそろう季節の花を楽しんでみてはいかがでしょうか?

記事/ケノコト編集部

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