
農家さんが教える『春野菜の美味しい食べ方と保存のコツ』
春を待つ店頭に柔らかそうな春野菜が並びだすと、心までふわふわと軽くなってきますよね。今回はそんな春野菜の大定番である春キャベツ、菜の花、新じゃがいもの美味しくて簡単な食べ方を、農家さんから直々に教えて頂きました!またそれぞれの野菜の作り置き調理のポイントと、保存方法について紹介します。
春野菜の大御所「春キャベツ」はどんなもの?
春キャベツは、1月~6月頃に収穫する小ぶりで巻きが柔らかい品種のキャベツの総称です。一年中見かける一般的なキャベツを寒玉と呼ぶのに対し、春キャベツは春玉と呼ばれます。葉が柔らかく水分が多いのが特徴で、生食に適しています。店頭には3月~5月をピークに並ぶところが多いようです。
春キャベツの作り置きポイントと保存方法のコツ
サラダや和え物に向く春キャベツですが、調味料に触れた途端に水分が出てきてしまいます。おすすめはカットのみの仕込みにしておき、食べる直前に和えること。そしてカット後は出来るだけ空気を抜いて密閉保存するのがコツです。少なくとも2日以内に食べきってしまいましょう。
農家直伝春キャベツレシピ「春キャベしゃぶしゃぶ」
春キャベツは軸ごと葉脈に対して垂直に千切りにします。濃いめのかつお出汁を鍋に沸かし、しゃぶしゃぶの要領で軽く湯通しして召し上がってみて下さい。浸けダレには塩やオリーブ油、ゴマダレがおすすめです。お好みでだし汁にベーコンやウインナーなどを適量入れてもポトフ風で美味しいですよ!
菜の花ってどんなもの?
春になるとよく見かける菜の花ですが、地域によっては「なのはな」「なばな」や「かきな」など異なる名前で呼ばれていることがあります。諸説ありますが、店頭に並ぶ種類はどれもアブラナ科で、茎および花部位を食用とする植物を指します。産地近くだと白菜や小松菜、キャベツの菜花も見かけることが出来ますよ。
菜の花の作り置きポイントと保存方法のコツ
苦味が強い菜の花は一度茹でて下処理を行いますが、「固めに茹でる」ことが最大のポイントです。軸の部分を30秒程湯に浸けたら、蕾部分を浸して15秒程で引き揚げて氷水でしめ、よく水気を切るのがコツ。冷凍保存した場合は自然解凍した後に軽く火を入れると、色鮮やかになり歯ごたえも楽しめます。
農家直伝菜の花レシピ「菜の花飯」
固めに茹でて絞った菜の花を5ミリにざく切りし、白ごまとめんつゆ、ゴマ油で良く和えます。そこへ炊き立てのごはんを入れ手早く混ぜて完成です。いり卵やしらす、七味唐辛子を加えても美味しいですよ。ほろ苦さの苦手なお子様にもおすすめです。お花見のお供にいかがでしょうか?
新じゃがいもってどんなもの?
新じゃがいもは、一般に3月頃から出回る、収穫後に貯蔵熟成せず直ぐに出荷されたじゃがいものことを指します。水分量が多いため食感はホクホクで、皮が薄く小ぶりなのが特徴です。皮ごと食べられるので、通常のじゃがいもよりビタミンや食物繊維を多く摂取出来るのも嬉しいポイントですね。
新じゃがいもの作り置きポイントと保存方法のコツ
皮ごと食べる際は芽が出ている部分は剥き、たわしなどで優しく擦って洗いましょう。水分量が多いので、煮物などにする場合は普通のじゃがいもより早めに食べきることをおすすめします。また冷凍保存する場合は、加熱しマッシュ状にするといいでしょう。1か月程美味しさをキープできますよ。
農家直伝新じゃがいもレシピ「新じゃがハーブソテー」
新じゃがは良く洗って水気を拭き、皮つきのまま櫛切りにします。フライパンに少し多めの油を熱し、潰したにんにくを入れて香りを移し、新じゃがを入れて弱火で揚げ焼きにします。新じゃがに火が通ったらお好きなハーブと塩を振りかけて完成です。新じゃがの甘さと塩味、ハーブの香りが最高の相性ですよ!
おわりに
春野菜の特徴は、水分量が多くとにかく栄養価が高いこと。春特有の体調不良には自然の薬、旬の野菜で乗り切りましょう。一見難しそうな下処理もポイントを押さえれば簡単に出来上がり。春野菜をスーパーで見かけたら早速春を感じられる献立を作ってみませんか?
記事/助家事さん
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