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まめ知識 2018.04.12

4月の誕生石『ダイヤモンド』~卯月の暮らし~

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4月の誕生石はダイヤモンド。今や宝石の代名詞のような存在ですが、その輝きを引き出せるようになるまでは輝きよりも硬さが貴ばれ、武器の飾りとしても愛用された石でした。ダイヤモンドが「ファイア」と呼ばれる虹色の輝きを放つまでには、長い時間を待たなければなりませんでした。

「宝石」として知られる前のダイヤモンド

ダイヤモンドの原石はさほど美しい石ではありません。あの美しい輝きは、研磨やカットといった人の手を加えられる事で初めて発揮される物です。ダイヤモンドの存在自体は紀元前から知られていたようですが、宝石としての扱いは受けておらず、紀元一世紀頃に書かれたプリニウスの「博物誌」では「アダマス(無敵のもの)」という名前で硬い物質の一つとして紹介されています。この当時のダイヤモンドは鉱石の結晶である正八面体(ピラミッドを上下に合わせたような形)の形のままで使われていたそうです。なぜなら、硬すぎて加工ができなかったから。

古代の人々はその何物にも侵されない強さに神秘を感じたのでしょう。装飾品としてではなく、身を守るためのお守りとして使われたのだそうですよ。大切な農作物や家族を天災などの災難から持ってくれる、と信じられていたそうです。古代では農作物の収穫が生死に直結しますし、天災は今以上に防ぎようのない大きな災いだったでしょう。そんな切実な祈りを向けられる硬さが、ダイヤモンド自身の真の美しさを知るための最大の障壁として長く立ちはだかります。
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恋のためにダイヤモンドの研磨の歴史に名前を刻んだ職人

古代では、つるりとしたカボションでも美しい光を放つルビーやサファイヤ、エメラルドの方が人気でした。14世紀頃のヨーロッパで、インドから持ち込まれるダイヤモンドの量が増えるにつれて、美しく研磨する方法が求められるようになりますが、その技術は中々進展しませんでした。宝石としてダイヤモンドに転機が訪れたのは15世紀です。

その頃、ダイヤモンドの研磨技術はまだ確立されていませんでした。それを一変させたのがルドウィック・ヴァン・ベルケムというオランダ人の職人でした。彼は、粉末のダイヤモンドで大きなダイヤモンドを研磨する方法を考案します。この方法によって初めてダイヤモンドに明確なファセット(切子の面)を付ける事ができるようになり、ダイヤモンドの加工のレベルが飛躍的に向上したと言われています。とはいえ、現在一般的なブリリアントカットの原型が考案されるのは19世紀になってから。ダイヤモンドの真価が発揮されるのは近代になってからとなります。

ベルケムがダイヤモンドの研磨法を考え付いたエピソードにはロマンチックな言い伝えがあります。ベルケムは勤めている工房の主人の娘に恋をしたものの、家が貧しく足も悪かったため認めてはもらえませんでした。ただ、彼は腕の良い職人だったので「ダイヤモンドが磨けたら娘を嫁がせても良い」という条件を出されたのだとか。無理難題を出す事で遠回しにあきらめさせようとした主人の作戦だったのでしょうか。それともベルケムならできる、という激励だったのでしょうか。見事、ダイヤモンドの研磨に成功したベルケムはブルゴーニュ公シャルルの依頼を受けて、歴史に名が残っているダイヤモンド「フロレンティン」の研磨も手掛ける事になります。
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史上初めての婚約指輪はダイヤモンドの指輪

さて、ベルケムにダイヤモンドの研磨を依頼したブルゴーニュ公シャルル。シャルルもダイヤモンドを「力の象徴」として愛していた人物です。そのためベルケムに研磨させた「フロレンティン」を身に着けて戦場で戦っていたのだそうですよ。ところが1477年、シャルルはフランスとの戦いで戦死。彼の後を継いだのは娘のマリーでした。

シャルルの戦死でブルゴーニュは内乱状態に陥り、マリーは幽閉に追い込まれてしまいます。そんなマリーの窮地を救ってくれたのは父シャルルが決めた婚約者、ハプスブルク家の王子マクシミリアンでした。マクシミリアンはマリーを救い出し、二人はめでたく結ばれる事に。この時、マクシミリアンがマリーに贈った婚約指輪は二人のイニシャル「M」をダイヤモンドで象った物だったのだとか。マリーとマクシミリアンは仲睦まじい夫婦だったとして歴史に記されています。これ以降、王族の婚礼にダイヤモンドの婚約指輪を贈る風習が始まったのだそうですよ。

その硬度から力の象徴だった石が磨かれ、永遠の愛の象徴に。ダイヤモンドの歴史は宝石としての輝きと同じくロマンチックなエピソードでも彩られています。

記事/ケノコト編集部

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