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まめ知識 2018.05.08

「旬花」心にしみるような青い絨毯『ネモフィラ』~皐月の暮らし~

四月の末頃から開花の本格シーズンを迎えるネモフィラ。今では知名度が高くなり、名前を聞けばブルーの絨毯のように地面を覆って咲き誇る風景を思い浮かべる事ができる方が多いのではないでしょうか。実はこのネモフィラ、日本に入ってきたのは明治時代頃と意外に古い歴史があるのです。近年になって人気が出てきたのはSNSがきっかけなのだそうですよ。

「世界の絶景」に選ばれた、一面のネモフィラ

ネモフィラが春の終わりから初夏の花として広く知られるようになったきっかけは、フェイスブックで絶景の一つとして茨木県にあるひたち海浜公園のネモフィラ畑が投稿されたこと。ひたち海浜公園でのネモフィラの栽培自体は2001年頃から行われていたそうです。ですが、長らくその美しい花畑に訪れていたのは地元の人達がほとんどで、今のような人気スポットではなかったのだとか。フェイスブックに投稿された写真で知名度が一気に上がり、国内だけでなく海外からの観光客も増えて現在のような人気スポットになったのだそうですよ。人気の秘密はやはりSNS映えする美しい景観ですが、その美しい姿は公園スタッフの方が長年続けておられる努力に支えられています。

現在ひたち海浜公園でネモフィラが植えられている場所は、元々未開園区域だったので試験的に何を植えるか決める際、丘陵になっている地形などから「空の青ととけ合うネモフィラの花」というイメージで栽培が開始されたそうです。栽培当初はグラデーションにするために白い品種のネモフィラも植えた所、白い品種の方が強くて青い品種が負けてしまうため除去に苦労したり、天候で枯れてしまったり……と安定した栽培ができるようになるまで苦労の連続があったのだとか。そして現在でもネモフィラの間の雑草を取り除いたり、ネモフィラの花を美しく見せるために花より高い葉を取ったり……と大変な手間がかけられているそうです。
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近年のネモフィラ人気を受けて、日本各地の公園や植物園でもネモフィラを楽しめる所が増えています。旅行会社がバスツアーなどを作っている事もあり、各地とも人気スポットとなっているようですよ。ネモフィラは4月下旬から連休頃が見ごろの場所が多いので、お近くにスポットがあればお出かけの選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

自宅でも楽しめるネモフィラ。青以外にも人気の品種が

ネモフィラは一年草なので苗を植えたらそのまま何年も楽しめる……というわけには行きませんが、その代わりたくさんの花が付きます。有名スポットは広いスペースで絨毯のように栽培していますが、地面を覆うグラウンドカバーとして使うだけなく、成長すると30㎝ほどに伸びて横に広がるので植木鉢を吊るハンギング仕立てや植木鉢に植えた後、切り花としても楽しむ事ができます。種まき時期は9~10月頃の秋撒きが一般的ですので庭やベランダでも栽培してみたい、と思われたら夏の終わりごろからお店で種をチェックしてみましょう。

ネモフィラの花は青い花が有名ですが、他にも幾つか違う色の品種があります。

ネモフィラ・インシグニスブルー

有名な青い花の品種。英語では「ベビー・ブルー・アイズ」とも呼ばれ赤ちゃんの瞳の色に例えられています。
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ペニー・ブラック

黒い花びらのフチが白く大人っぽい雰囲気の品種

ネモフィラ・マクラータ

別名はファイブスポット。白い花びらにポツンポツンと濃いブルーの点が入った品種です。

スノーストーム

白い花びらに細かな点が入った品種です。

ネモフィラは和名を「瑠璃唐草(るりからくさ)」といい、元気よく茂ってたくさんの花をつけた様子は確かに唐草模様に似ています。ちなみにネモフィラの花言葉は「可憐」。そしてもう一つが「どこでも成功」という、なんだか縁起の良い感じがしますね。一説には北アメリカ原産のネモフィラは土地を選ばず容易に茂って可憐な花をたくさんつけるためにこういう花言葉になったのだとか。ぜひともその花言葉の恩恵にあやかりたいものですね。

記事/ケノコト編集部

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