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まめ知識 2018.06.20

蚕の繭が生み出す美しく繊細な素材『絹』

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『絹』は蚕という幼虫を包む繭の繊維からできています。美しい光沢をもつこの繊維は、紀元前からあるといわれています。柔らかく高級感溢れる絹は、繊細な一面も。その高い品質を保ち、長く楽しめる方法をご紹介いたします。

蚕の繭から採れる『絹』は日本で生産される唯一の天然繊維

天然繊維の中で日本で生産されている繊維は絹だけです。絹は蚕(かいこ)の幼虫が作った繭から採取されます。絹には飼育された蚕の繭から取る「家蚕絹(かさんけん)」と野山で野生植物の葉を食べて育った繭から取る「野蚕絹(やさんけん)」の2種類があります。流通量は「家畜絹」の方が多く、「野蚕絹」は希少な絹とされています。

現在は人工的に作り出した絹に近い化学繊維が開発されており、光沢のみで本物の絹かどうかを見分けることが難しいようです。そのため、「絹鳴り」という絹の糸や布をすりあわせたときに「キュッ」と鳴る独特の音で見分けています。天然と人工の絹を見分ける一つの方法として、この絹鳴りを使うことがありますが、この絹鳴りが発生しないものもあるようです。

絹は紀元前2460年頃、中国で発祥したといわれています。絹を織物にして輸出するために作られた7,000kmの道が「シルクロード」です。これにより、絹は中国だけでなく、日本やベトナム、タイ、カンボジアなどでも生産されるようになりました。

蚕の繭

高級感溢れる美しい『絹』はとても繊細でデリケート

絹は単に光沢があり美しいだけでなく、独特の風合いや高級感があります。その反面、とてもデリケートなので丁寧に扱わないましょう。

『絹』の長所

絹は軽くて柔らかい素材でありながら、獣毛よりも強度があります。また、保湿性や吸湿性、通気性も高いです。染まりやすい性質により、深みのある色合いを出すことができます。

絹の肌触りの良さは18種類のアミノ酸で構成されており、人間の肌の成分と似ているそうですよ。

『絹』の短所

絹は摩擦に弱いため、擦れると毛羽立ちやすいです。また、光に当たると変色しやすく、汗や雨などの水分にも弱いので色鮮やかなものほど色落ちしやすく、シミになりやすいデリケートな素材です。

活躍の場は幅広い。肌に優しい素材の『絹』

絹は着物などの和装品やドレス、ブラウス、スカーフ、ネクタイ、肌着などに使用されています。その繊細な風合いや、独特の高級感をもつ光沢などから高級衣料品として使用される傾向があります。

絹の持つ熱伝導性と保湿性により、夏は涼しく、冬は温かい着心地です。
また、人間の肌と似ている成分でできているため、肌にとても優しい素材です。肌が弱く、合成繊維などでかぶれる方は、絹製品の衣類に変えてみてはいかがでしょうか。また、絹の繊維が肌と擦れ合うことで、皮膚の表面にある古い角質などが自然に落ちるそうですよ。そのため、気が付かないうちに肌がキレイになるかも。
衣類以外ではプロテイン配合シャンプーやシルクパウダーなど化粧品も作られています。

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長持ちする秘訣は洗濯から保管まで大切にするコト

家庭で洗濯する場合は塩素系漂白剤は生地が傷む恐れがあるので、おしゃれ着用の中性洗剤をご使用ください。また、ドライクリーニングのみ洗濯可能な衣類も多いです。洗濯表示をきちんと確認しましょう。

洗濯表示は平成28年12月1日から変更されています。新しい洗濯表示の見方がわからない方はこちらを参考にしてみてくださいね。

もう覚えましたか?『新しくなった洗濯表示~その覚え方のコツとポイント~』

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新品の絹素材の衣類は、洗濯すると色落ちすることがあります。そのため、他の衣類と一緒に洗わずに、絹素材の衣類だけを優しく手洗いすると良いでしょう。絹は摩擦に弱いため、洗濯機はできるだけ避けた方が良いです。また、干すときは紫外線に弱いので日陰に干してくださいね。

絹素材の衣類を保管する際は、虫食いから守るために、乾燥剤と防虫剤を必ず入れてください。

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絹のなめらかな風合いと美しい光沢感は、丁寧に扱うことで長く楽しめます。大切に手入れをして、優しい触れ心地をじっくりとお楽しみください。

記事/ケノコト編集部

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