
暮らしに寄り添うコットン。高い機能性をもつ『綿』のお話
目次
『綿』は、毎日直接肌に触れる下着やTシャツなどの衣類をはじめ、シーツやタオルなど幅広い製品に使われています。暮らしの様々な場面で使われている綿には一体どんな特徴があるのでしょうか。
最も多く使われている天然繊維である『綿』
綿は種子からとれる種子毛を原料とした繊維です。種子を作る綿花は日本ではほぼ生産されておらず、広大な土地を持つ中国やインド、アメリカなどで大量生産されています。
また、天然繊維の中で衣類に最も多く使われている繊維で、衣料用繊維の消費量の約40%を占めています。原産国によって繊維の長さが違い、短繊維綿、中繊維綿、長繊維綿があります。長いほど上質な綿なのだとか。
綿はコットンとも呼ばれており、オーガニックコットンという種類の綿もあります。普通の綿とは何が違うのでしょうか。
オーガニックコットンとは
世界中で栽培されている綿ですが、普通の綿を栽培するときには化学物質などを多く使用しています。オーガニックコットンは、この化学物質を使っていないだけでなく、3年以上化学物質を使用しない農地で栽培された綿のこと指します。化学物質を使わないということは、エネルギーの生産を抑えることにもなり、二酸化炭素を削減する効果もあります。
長所でもあり、短所でもある『綿』の特徴
『綿』の長所
綿は丈夫で、吸水性、耐熱性、保湿性に優れています。また、染まりやすい性質もあるので、自由な色の着色ができます。さらに、加工方法もさまざまで、きれいな光沢や感触がナチュラルなものから粗剛なものまで幅広い表現ができます。
綿の繊維の先端は丸みを帯びているので肌に優しく、触り心地も柔らかです。
『綿』の短所
綿の生地自体は丈夫なので破れにくいのですが、繊細が柔らかいため、水分を多く含むとシワになりやすいです。また、繰り返しの着用や洗濯などの摩擦により、毛羽立ちやすいともいわれています。
綿の染まりやすい性質は長所でもあり、短所でもあります。色の濃い衣類と一緒に洗濯すると色写りすることがあります。また、汗が繊維の奥まで吸収されると黄ばみやすいのでご注意ください。
心地よい肌触りでストレスフリー
吸水性が高い綿は、タオルやTシャツなど水分や汗を吸収させるための素材として多く使われています。吸水性が高いだけでなく、肌触りが良いので、パジャマや下着、シーツなど、毎日直接肌に触れる日用品として親しまれています。
色の濃い新品と脱水時間には気を付けて
綿はアルカリ性に強いため、ほとんどの洗剤で洗濯することができます。また、繊維の奥まで洗剤が滲み込みやすいので、汚れてもきれいに落ちやすいです。ただし、色の濃い新品の綿製品と色の淡い綿製品を一緒に洗濯すると、色が写る可能性があるので、その場合は分けて洗濯した方が良いでしょう。
また、強い力を与えても丈夫なので生地が傷みにくいのですが、脱水をしすぎると収縮しシワになりやすいのでご注意ください。シワになりやすい衣類やおしゃれ着は、15秒~30秒の脱水で大丈夫です。水分が多少残っていますが、この状態でハンガーにかけることでシワは少なくなります。
多方面で優れている綿は、毎日直接肌に触れる衣類に多く使われています。毎日直接触れるものだからこそ、上質な綿製品を使ってみてはいかがでしょうか。
記事/ケノコト編集部
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