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まめ知識 2018.05.21

日本ならではの名前。その由来は?初夏の長雨『梅雨のコト』

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毎年この季節になると、テレビの気象ニュースなどで「梅雨入り」「梅雨明け」が宣言されます。日本では初夏頃の梅雨と呼ばれる時期以外にも長雨が降る時期がありますが、他の雨とはどう違うのでしょうか?

四季があるから「雨季」とは呼ばれない、日本の梅雨

実は梅雨があるのは日本だけではありません。中国の沿岸部や台湾なども日本と同様に、5月頃から7月くらいにかけて長雨が続く時期が訪れます。これは日本に梅雨をもたらす前線が中国沿岸部や台湾の辺りまでの広範囲に広がって停滞するからです。
梅雨と同様に雨が長期間に渡って降り続く現象は世界各地にあります。ですが多くの場合、それらは「雨季」と呼ばれます。なぜ日本では雨季という言葉を使わないのでしょうか?

それには日本の一年を通した気候が関係してきます。日本の場合、梅雨以外の時期でも一年を通して降雨、降雪があります。また盛夏の時期も気温は上昇しますが湿度も高く、降雨がなくて乾燥した季節、いわゆる「乾季」がありません。「雨季」という言葉は「乾季」の対語となっているため、乾季のない日本では雨が続く時期であっても雨季とは呼ばないのだそうです。

雨が降る時期を雨季と呼ぶ国は、一年を通して気候の変動があまりない熱帯や亜熱帯地域の国々です。雨季はその国によって時期が異なるようですが、多くは雨季であっても日本のように雨がしとしとと降り続くのではなく、スコールのような雨が降ってサッと上がるような降り方で、乾季より降水量が多いから雨季と呼ぶのだそうですよ。
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梅雨と呼ばれる由来は諸説あり

初夏頃の長雨を「梅雨」と呼ぶ理由は諸説あります。梅が実る頃の長雨なので「梅雨」と呼んだとする説、気温と湿度でカビが生えやすくなるため、カビをもたらす雨という意味で「黴雨(ばいう)」と呼ばれた物が「梅雨」に転じたとする説など様々です。

また、梅雨の時期は旧暦では5月に当たるため「五月雨(さみだれ)」という言葉で呼ばれる事もありました。松尾芭蕉の有名な句に「五月雨をあつめて早し最上川」という物がありますが、ここで言う五月雨とは「5月に降った雨」ではなく「梅雨」の長雨の事を指します。つまり、梅雨で増水した最上川の様子を句に読んでいるのです。

実はこの句は初め「五月雨を集めて涼し最上川」という句だったそうです。それが、芭蕉は句を詠んだ後に最上川下りを体験しその勢いの凄まじさに「涼し」を「早し」に変えて改作したのだとか。ちなみに最上川とは山形県にある川で急流として知られています。それが梅雨で増水しているのですからどの程度「早し」だったのか…地元の人であれば臨場感を持って感じられる句かもしれませんね。

五月雨は夏の季語にもなっています。現在の新暦の5月に降った雨に対して「五月雨」というのは誤用と受け取られる事もありますのでご注意下さい。
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他の季節の長雨も「梅雨」?

日本は梅雨に限らず年に何回か長雨が降りやすい時期があります。そういう雨を「菜種梅雨」や「すすき梅雨」と呼んだりします。こんな風に梅雨が長雨の代名詞になっているのは理由があります。

一つには梅雨は、ほぼ毎年必ず起きるからです。時々「から梅雨」と呼ばれる雨の少ない年もありますが、他の季節の長雨に比べて気候の変化が明瞭で時期もはっきりしています。梅雨は考え方によっては四季に加えて五季と呼べる程で、気象当局が「梅雨入り」「梅雨明け」の宣言をするほどはっきりと線引きがしやすいのですが、他の季節の長雨は始まりと終わりが梅雨ほど明瞭ではなく年によっては発生しない事も珍しくないそうです。

今年もそろそろ本格的な梅雨入りの時期を迎えます。お気に入りの雨具を探してみたりして、雨の季節を楽しんでみて下さい。

記事/ケノコト編集部

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