知るコト知るコト

ケノコト独自の視点から、様々な人や場所、物を取材して、WEBをはじめとする色々な場所で公開します。

地域 2018.07.02

清掃活動を通じて街を面白く『グリーンバード溝の口チームが作る、新しい地域コミュニティの形』

LINEで送る
Pocket

不動産屋業だけでなく、地元溝の口を盛り上げる様々なプロジェクトを企画するなど、ユニークな地域密着型の取り組みをされている、川崎市の溝の口にある不動産会社 株式会社エヌアセット。
今回は、そのエヌアセットなど地元企業が主催としてスポンサーとなり、溝の口を中心に高津区で清掃活動をしている「グリーンバード溝の口チーム」についてご紹介します。

グリーンバードとは、「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトに誕生した、原宿表参道発信のプロジェクトです。「街のそうじ」を主な活動とし、“KEEP CLEAN, KEEP GREEN.”を合言葉に、今では日本のみならず世界に広まっています。
それぞれの地域ごとに「チーム」を組み、清掃活動にとどまらず様々な活動を広げているグリーンバードですが、溝の口チームでは、どのような活動がされているのでしょうか。また、チームが誕生したきっかけや、溝の口という街への想いとは。

今回はチームリーダーである、地元の不動産大家の越水さんと、副リーダーを務めるエヌアセット ワクワク広報室の松田さんにお話をお伺いしました。

 

「溝の口を面白くしよう」から始まった清掃活動

――溝の口の街の清掃活動を始められたきっかけを教えてください。

松田さん:もともと越水さん主導の下、溝の口エリアを知りたい、いろんな人と知り合いたい、価値を高めたいと考えてスモールエリアでの異業種連携のグループ『知ットコ!たかつ』を組んだのがきっかけです。そこには飲食店さんや大家さんなど7名の経営者たちが中心に集まったのですが、溝の口を面白くするために何ができるかを話していた中で、まずはゴミ拾いを始めようということになりました。

越水さん:最初に『知ットコ!たかつ』主催で清掃活動を始めたのが2015年の11月です。その時は、メンバーの家族や溝の口にある企業、町内会の一部の人たち17名ほどが参加しました。1人が必ず2人は連れて来るようにしていたので、初回から結構集まりましたね。

グリーンバード溝の口チームでリーダーを務める越水さん

松田さん:次回の清掃活動の開催を検討している頃、グリーンバード川崎駅チームのリーダーをされている田村さんから、「グリーンバード溝の口チームとして清掃活動をしませんか?」というオファーをいただきました。以前からグリーンバードのことは知っていたのですが、お話を聞いて改めて溝の口チームとして活動することでより盛り上がる部分もあると感じました。そうして越水さんをリーダー、僕が副リーダーとして、グリーンバード溝の口チームとしての活動を始めました。

グリーンバード溝の口チームで副リーダーを務める松田さん

――『知ットコ!たかつ』での清掃活動が最初のきっかけだったのですね。では、『知ットコ!たかつ』での活動を含め、清掃活動をしてみて気づいたことはありますか?

越水さん:正直、思ったよりも街が綺麗だと感じました。実は、清掃活動をしているのは僕らだけじゃなくて、町内会や商店街など、いろんな人たちが街を掃除してくれていたんです。これは自分たちで清掃活動を始めたからこその気づきですね。

松田さん:もちろん、一部はゴミが多い場所もありましたが、清掃活動を続けていると、だんだん少なくなっていくんです。ゴミが少ないときには巡回するコースを変えるなど、この街を満遍なく掃除できるよう工夫しています。清掃活動を定期的に続けることで、さらに溝の口という街が綺麗になっていく感覚がありますね。

――どのくらいの頻度で開催されているのですか?

越水さん:定期清掃会は、毎月1回開催しています。また、定期清掃会の他にも『防犯グリーンバード』という活動をしています。これは町内会からのご相談で始まった防犯目的のパトロール活動です。早朝ではなく、夕方の時間帯に不定期で実施しています。

――グリーンバード溝の口チームの活動が地域に浸透してきているのですね。

越水さん:そうですね。タウンニュースやメディアなどでも取り上げていただいています。グリーンバード溝の口チームは、ファミリーでの参加が多いチームとして注目されています。また、他のチームと比べると、ローカルな繋がりを感じる独特の雰囲気を持っていることが特徴です。

現在、清掃活動に参加してくれるメンバーは、毎回35名から40名ほどで、幼稚園生や小学生のお子さんと一緒に親子で参加してくれる方が多いです。
また、小学校高学年になると、子どもたちだけでも参加してくれます。他にも中学生のボランティア部が参加してくれたり、夏休みには高校生や大学生の参加が増えたりと若い世代の参加が多いことが嬉しいですね。

参加してくれる若い子たちに清掃活動に参加した理由を尋ねると「ボランティアがやりたくて」って答えるんです。そういう気持ちを持って、自ら参加するというのはすごいなと感心させられましたね。

松田さん:この間も高校生が参加してくれて、グリーンバード溝の口チームを取材してくれましたね。

越水さん:クラーク記念国際高校の生徒さんたちが神奈川県内の地域の魅力やボランティア団体の活動を伝える「かながわ市民映像祭」に出展するためのプロモーション動画を作りたいということで取材を受けました。実際に生徒さんたちがグリーンバード溝の口チームの清掃活動をして撮影したものと、僕のインタビューで構成した映像作品です。
この映像を通して、またグリーンバード溝の口に興味を持ってくださる方が増えると良いなと思います。


クラーク記念国際高校青葉キャンパスの生徒さんたちによる、グリーンバード溝の口チームのプロモーション動画

 

グリーンバードの活動をハブに、地域の活性化へ繋ぐ

――グリーンバード溝の口チームのメンバーや地域の人たちと、ここでの活動を通してできた繋がりなどはありますか。

越水さん:グリーンバード溝の口チームと大和ハウスさんの社員、総勢120名ほどでの清掃活動を行ったのですが、その活動を通じて様々な企業との繋がりが生まれましたね。その時に繋がった方や企業から、清掃活動に参加してくれた子どもたちにプレゼントを配るなど、新しい形のコミュニケーションも生まれています。

松田さん:身近なところでいうと、清掃活動の参加者の方に「エヌアセットはこんなこともやっているんですよ」と、ここnokuticaのコワーキングスペースをご紹介したところ、実際に利用してくださったこともありました。

グリーンバード溝の口チームでの活動自体がハブになって、さまざまな繋がりを生んでいるように思いますね。コミュニケーションプラットフォームと言えるかもしれません。

築90年以上の元診療所兼住居だった建物をリノベーションして作られた、溝の口にあるシェアオフィス「nokutica(ノクチカ)」

――最近、グリーンバード溝の口チームのオリジナルユニフォームを作られたとのことですが、どのようなこだわりがあるのでしょうか。

越水さん:このグリーンバード溝の口チームのオリジナルユニフォームには、「この地域に根ざした企業である」という証のために企業名を入れています。そのため、ただスポンサーとしてお金を払っただけで掲載されるわけではなく、きちんとグリーンバード溝の口チームに実際に参加した繋がりのある企業さんだけが掲載されています。

松田さん:グリーンバードの本部と調整を重ねて、なんとかこの形のオリジナルユニフォームができました。地域を大切にする溝の口チームだからこそのユニフォームになったと思うので、感慨深いですね。

 

街の安心・安全があるからこそ、街が魅力的になる

――今後、挑戦されたいことを教えてください。

越水さん:グリーンバード溝の口チームでの活動が、地域の人たちとの出会いのハブになっているので、これをもっと小さな単位での繋がりに変えていきたいと思っています。
例えば、飲食店のコミュニティや子供たちのコミュニティ、おじいちゃんおばあちゃんのコミュニティのような形ですね。イベントを実施するのかコミュニティ内で何か活動をはするのかは考え中ですが、新しい場を作り上げたいと考えています。

また、清掃活動を通して、いろんな人と出会っているためか「溝の口のことをよく知ってるね」と、周りの方々の信頼も強くなりました。美味しいランチのお店を聞かれたときにすぐに答えられるだけでもいい、溝の口エリアの情報を集約したハブになりたいですね。


 
――溝の口という街に、グリーンバードの活動をどう活かされたいですか。

越水さん:僕の個人的な目標としては、家を出て溝の口駅に行くまでに、日々あいさつができる友達、地域の人を増やしていこうというのを掲げています。あいさつができる街にしたい。それが、地域の安心・安全にも繋がりますよね。

不動産業をしている人間として、不動産業って安心・安全を提供することが当たり前なんです。それが溝の口という街を魅力的にして、住みたい人を増やして、僕たち不動産の仕事にも繋がる部分だと思うんです。

僕らの活動を通じて、溝の口を知らない人に街の魅力を知ってもらいたい。それとは逆に、溝の口に住んでいても僕らの活動を全然知らない人には知ってもらいたい。この両方ですね。街の魅力を「まずは街を歩こうよ」という形で発信していきたいです。

――最後に、グリーンバード溝の口チームのご案内をお願いします。

越水さん:参加者の方々に「こんなに楽しいゴミ拾いはしたことがない」と言っていただけるほど、グリーンバード溝の口チームでの清掃活動は楽しいです。そんな環境をずっと作っていきたいなと思っています。
清掃活動というのをゴミ拾いだけでなく、一つのコミュニケーションの場として、もっといろんなことを巻き込んで、高津区を知るきっかけにもしてもらえたらと思います。高津区を知るためのちょっとしたツアーみたいな活動にしていきたいです。

グリーンバード溝の口の定期清掃会は、毎月第一土曜日で、朝の9時から10時までの開催です。7月と8月は、サマータイムで8時からの開始です。お掃除ができる格好で、何も持たずに気軽に来てください。お待ちしています。

ーーーー
グリーンバード溝の口チームの活動は、ただ街を綺麗にするだけでなく、地域の企業と人、人と人を繋ぐコミュニティを担っているように感じました。「まずは溝の口という小さなところから盛り上げていきたい」とお話してくださった越水さんと松田さん。お二人が先導するグリーンバード溝の口チームのこれからの活動が楽しみです。

記事/ケノコト編集部

取材協力/nokutica ノクチカ
溝の口から、何かを発信したい、溝の口へ、何かを広げたい。
そんな人と地域と文化をつなげる活動を応援するレンタルスペース
ホームページ


グリーンバード溝の口チーム
活動内容の詳細はこちらをご覧ください。
ホームページ
FB

株式会社エヌアセット
ホームページ
Facebook
Instagram

LINEで送る
Pocket

コメント

instagram-iconみんなのInstagram

人気の記事

2019.01.28

新酒の季節はおいしい『酒粕』を楽しもう。お腹にもうれしい酒粕のパワー

2019.01.27

これだけで十分!作り置き調味料『ねぎ味噌』

2019.01.23

子どもと食べたい安心おやつ『きな粉プリン』

2019.01.23

旬食材『金柑』ー丸くて小さな、おひさま色のフルーツー

2019.01.20

暮らしにひと手間『自家製ラー油』を作ろう

2019.01.18

寒い日にぴったり。本当においしい『オニオングラタンスープ』

2019.01.15

餃子の皮で作る『焼き小籠包』

2019.01.11

牛すじを使ってみよう。基本の仕込み『牛すじの下茹で』

2019.01.09

1月の和菓子 「知る人ぞ知る」から有名になった『花びら餅』

2019.01.08

冬の香りを召し上がれ『柚子ジャムと柚子パウンドケーキ』

編集部おすすめ記事

2019.02.05

普段の暮らしを発信しよう『ケノコトライター・フォトグラファー募集のおしらせ』

2019.01.28

台所育児エッセイ「暮らしに恋して」 『26 小豆島、醤油トリップ』

2019.01.25

おうちでご馳走パスタ『牛すじラグーのペンネ』

2019.01.25

ワクワクしながら盛り付けて 『器合わせのすすめ』

2019.01.21

日本の暮らしの言葉『寒仕込み』は日本酒の歴史から生まれた言葉

2019.01.17

冬の暮らしを楽しむ「スープのある食卓」

2019.01.16

日本一の山女魚で作る、世界に誇る『山女魚のアンチョビ』

2019.01.14

一生に一度の成人の日「成人」ってなんだろう?自分を振り返る機会に

2019.01.10

『鏡開き』はどうして「開く」と言うの?~鏡餅にまつわる話と上手な食べ方~

2019.01.09

覚えておきたいおやつレシピ『ガナッシュケーキ』

月間人気記事

2017.07.16

こんな症状は危険かも『スマホのウイルス感染症状7つをチェック』

2017.03.15

管理栄養士が教える『デトックスウォーターの美容効果と注意点』

2017.09.14

指先のカサカサを直したい!『指先の乾燥の原因とケア方法』

2017.04.01

脇の下を押すと痛くない?『脇コリの解消は 肩こり解消にもつながる』

2018.03.26

元美容部員が教える『自分の肌に合う化粧水の選び方』

2016.11.20

ほったらかしで大丈夫。干し野菜レシピ『干し大根をつかった作り置きおかず』

2017.06.16

子どもも満足!『苦くないオレンジピールの作り方』

2018.07.12

知らなかった!こんなにも多い『ウリ科の野菜の種類とあれこれ』

2018.08.08

なす、トマト、ピーマン、ししとう…あの野菜も?!『ナス科の野菜の種類とあれこれ』

2017.10.28

押し麦、もち麦、丸麦…種類によって異なる美味しさ『麦ご飯の種類とあれこれ』