
子どもが大人になったときに困らないために 今からできるテーブルマナーのすすめ
素敵だなと思う人との初デート、くちゃくちゃと音を立てる行為をみて「あれっ?」って思ったことありませんか。
素敵なおうちに招かれて夕飯をご馳走になった時、ご飯とお味噌汁の配膳が逆で、「あれっ?」って思ったことなんかも。
一般常識や価値観は自分の努力次第。自分の力で積み重ねていくものですが、こういったテーブルマナーや立ち振る舞いは一長一短で身につけることは難しく、小さい頃からの生活の積み重ねで培うものです。
それを身につける最適の場所が、日々の食卓であり、親から子どもへ伝えるべきものであると考えています。
とはいえ、自分や家庭だけで食べる食事でそんなことに気を使って食事をしていたら疲れちゃうと思う方も多いと思います。
ですが、これからのグルーバル社会を生き抜く子ども達にこそ、コミュニケーション、マナーは必須になってきます。
そんな時に子どもが困らないためにも、少しずつでも慣れる「きっかけ」を作ってあげたいものですよね。
我が家では、月に1度でもフォークとナイフを使う食卓を作っています。
子供たちにマナーを伝える機会をあえて作ります。「割ったらどうしよう」「こぼしたらどうしよう」と心配になり、プラスティックのお皿を使ってしまいがちですが、本物のお皿とワイングラスを用意します。
食事をする楽しみ、お皿を大事にする経験をしてほしいという思いも込めて。
どんなことをしたらワイングラスが倒れるのかという経験も、子供達にとっては学びです。ただ言葉で「あれはだめ」「これはだめ」という言うよりも、どんどん失敗して経験してマナーを積んでいきます。
大人になってもそうですが、人に言われたことよりも自分で自ら気づいたことのほうが圧倒的に身になっているとは思いませんか。
子どもも同じ。自ら学ぶ力を信じ、「きっかけ」を与えることに徹してみてはいかがでしょうか。
文/阿部麗香(あべれいか)
テーブルコーディネーター
「Creative Living LAB」代表
アメリカのサンディエゴでパーティ文化に触れ、テーブルコーディネートを学ぶ。
パーティ文化を通じてグローバルに活躍する未来の子供たちの育成と、家族回帰を基にしたママの活躍推進活動を行っている。
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