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まめ知識 2018.07.02

知れば知るほど奥深い!一言では語りつくせない『紅茶』の魅力|種類・銘柄・飲み方

目次

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お茶には紅茶や緑茶、ウーロン茶などさまざまな種類があります。今回は、中でも「紅茶」についてご紹介いたします。
紅茶には使われる葉の部位や大きさによってグレードがあるんです。ご存知でしたか?

紅茶の製造方法

紅茶の製造にはいくつかの種類がありますが、リーフティーを作るためには「オーソドックス製法」が用いられます。摘まれた生葉は、長時間萎凋(生葉に含まれている水分の約半分を平均的に取り除く作業)して酸化酵素の働きを促し、揉捻(茶葉をもむこと)と発酵によってタンニンなどの成分を酸化させます。その後、加熱乾燥すれば完成です。酵素を完全に酸化させ、急激に乾燥させるため、葉が褐色となるのです。

紅茶は茶葉を発酵させた状態のため「発酵茶」も呼ばれています。時間をかけてじっくりと発酵させることで、他のお茶にはないコクと渋味、特有のフルーティーで華やかな香りが生まれます。

紅茶の原材料

茶葉そのもの、ティーバッグ

名称
「紅茶」

原材料名
「紅茶」

紅茶にはダージリンやアッサムなどの銘柄がありますが、原材料名はすべて「紅茶」です。原材料名の下部には必ず産地が書いてあるのが特徴です。また、ティーバッグの場合も同じように記載されています。
レモンやアップルなどのフレーバーが添加された紅茶の原材料にはレモンピールやレモン果皮、香料が記載されている場合ががあります。

インスタントティー

名称
「粉末清涼飲料」

原材料名
「糖類(砂糖、ぶどう糖)、紅茶エキス、香料、カラメル色素、ビタミンC、酸味料、(原材料の一部に乳を含む)」

お湯を加えるだけで飲めるインスタントティーの原材料には糖類を中心としたさまざまな原材料が使われており、紅茶はエキスとして添加されています。果物のフレーバーやミルクティーになど、種類によっても原材料は変わっていますが、いずれも紅茶はエキスとして添加されています。

ペットボトル

名称
「紅茶飲料」

原材料名
「紅茶/香料、ビタミンC」

今回ご紹介したのは無糖の紅茶です。ミルクやレモンなど味が添加されているものは脱脂粉乳やレモン果汁などが添加されています。

ティーバッグ

紅茶の種類・銘柄

紅茶にはたくさんの銘柄があり、多くの紅茶には産地の名前がそのままつけられています。例えば、ダージリンはインドのダージリン地方で栽培される紅茶です。しかし、ダージリンの名で売られている商品がすべて同じ味なわけではありません。摘採期や茶園、その年の気候条件などによって、同じダージリンでも香味は大きく異なります。香味を高めるために摘採期や茶園の異なる同産地の茶葉が何種類もブレンドされていたり、商品によっては他産地の茶葉が何割かブレンドされていることもあります。つまり、同じ産地であっても、商品によっては味や風味が大きく違うのです。
有名な産地の紅茶をいくつかご紹介いたします。

ダージリン

ダージリンの産地、ダージリン地方はヒマラヤの山岳地帯にあり、険しい斜面で栽培されています。4~5月に収穫される極上品は採取量も少ないため非常に高価です。また、ゴールデンチップと呼ばれる新芽を多く含んだFOPグレードのダージリンは「紅茶のシャンパン」とも呼ばれています。

アッサム

ヒマラヤ山麓の広大な平原のアッサム地方は、紅茶の栽培が盛んな地域です。紅茶大国であるインドで生産されている紅茶の約半分を占めるほどなのだとか。そのため、世界でも最大の紅茶生産地といわれています。それだけ多くの紅茶を生産できるのは、自然環境や気象条件ともに理想的だからです。

ニルギリ

ニルギリとは産地の言葉で「ブルーマウンテン(青い山)」という意味です。インド南部のなだらかな丘陵地帯で栽培されています。12~1月にかけて採取された葉は特に陰湿に優れていますが、気候に恵まれているため年間を通じて生産されています。

キーマン

キーマンの生産地、中国安徽省は世界最古の紅茶産地です。蘭の花を思わせる香りと独特のスモーキーフレーバーはエキゾチックで、ヨーロッパでは「中国茶のブルゴーニュ酒」と呼ばれています。

ウヴァ

ウヴァはスリランカ中央山脈の東側、標高1300m以上の高地で栽培されています。ダージリン、キーマンに並ぶ世界三大銘茶の一つです。6~9月の乾期に摘まれたものが最高級品で、美しい水色が特徴です。ティーカップの淵に書き出す金色の輪は「ゴールデンリング」と呼ばれ、高品質なウヴァの証となっています。

ジャワ

インドネシアのジャワ島西部で栽培されてます。年間を通して栽培されており、品質も安定しています。多くはオーソドックス製法のブロークンタイプです。

茶葉

代表的なブレンド紅茶

茶葉のブレンドは専門のティーブレンダーによって行われています。

アールグレイ

アールグレイは中国茶をベースにしたブレンド紅茶にベルガモットの香料で香りをつけた紅茶です。
アールグレイを最初に発売したのはイギリスのジャクソン社で、1830年のことです。中国に赴任していた外交員が秘伝の紅茶をグレイ伯爵に献上し、これがジャクソン社によって再現され、「アール(伯爵の意)グレイ」の名で売り出されたそうですよ。

イングリッシュブレックファースト

イングリッシュブレックファーストの名で市販されている紅茶の多くは、インド茶とセイロン茶をブレンドさせたものです。その名の取り、モーニングティー用に作られたブレンドです。

ロイヤルブレンド

多くのブランドがラインナップしているロイヤルブレンドですが、ブレンドの割合はそれぞれに異なります。ダージリン、アッサム、ドアーズ、といったインド茶の他、セイロン茶など多種がブレンドされています。

紅茶

それぞれの紅茶の風味とおすすめの飲み方

水色や香り、風味はそれぞれ異なります。その風味に合わせておすすめの飲み方もあるので参考にしてみてください。

ダージリン

ダージリンの水色はオレンジ色で、マスカットフレーバーと評されるさわやかな芳香が特徴です。しっかりとした渋味とコクがバランスが良いです。調和した深い味わいと、さわやかで上品な味わいがあります。
おすすめの飲み方はストレートです。茶葉が大きめのため、抽出時間を長めにしてじっくり蒸らすことで、おいしさを引き出します。

アッサム

澄んだ濃いめの紅色で、甘く独特なフラワーフレーバーが特徴です。タンニンが豊富で力強い味わいですが、クセがありません。
ミルクティーとの相性が抜群です。成分が抽出しやすいので、蒸らし時間はやや短めにします。

ニルギリ

濃いめのオレンジ色で、フレッシュさを感じさせる軽やかで甘い香りが特徴です。クセがなくしっかりとした味わいがあります。どんな飲み方にも合うため、ミルクティーやバリエーションティ―にピッタリです。

キーマン

薄めのオレンジ色で、ほのかな燻製香で、上質な茶葉ほど「キームン香」と呼ばれる蘭のような甘い香りを放ちます。渋味が少なく、まろやかな甘味とコクはとても心地良い味わいです。中国では香りを楽しむためにストレートで飲みますが、ミルクティーやアイスティーでもおいしくいただけます。

ウヴァ

スミレやスズランのような甘くさわやかな香りは「ウヴァフレーバー」と呼ばれています。タンニン含有量の多さにもかかわらず、渋味よりもコクがあり、明るい紅色の水色が特徴です。
ストレートが最適ですが、ミルクを加えると口当たりがよく、穏やかな風味が楽しめます。

ジャワ

入れた瞬間に立ち昇るさわやかな香りと、クセのないマイルドな味わいが特徴です。明るいオレンジ色の水色はストレートティーやアイスティーに適しています。

アールグレイ

ベルガモットの爽やかでスイートな香りがあり、水色は濃いめのオレンジ色が多いです。アイスティーによく使われるアールグレイですが、ミルクティーにもピッタリです。

イングリッシュブレックファースト

濃い紅色の水色と強い渋味が特徴で、目覚めの一杯に最適です。ミルクティーにして飲むと良いでしょう。

ロイヤルブレンド

水色は濃く、口当たりの良さが特徴です。ミルクとの相性が良いのでミルクティーとして楽しめます。

ミルクティー

茶葉のグレードとその特徴

紅茶の発酵直後は大きさや形がバラバラなので、そのままでは茶葉によって抽出時間が異なってしまい、味にばらつきが出てしまいます。そのため、葉の部位と大きさに応じてグレードが分けられているのです。決して味の善し悪しを決めるものではありません。グレードを分けることで完全に茶葉が開く抽出時間を揃えることができ、おいしい紅茶が楽しめるのです。

フルリーフ

FOP(フラワリー・オレンジペコー)

葉の部位を示す名称で先端部の新芽を「チップ」といい、チップを多く用いた茶葉をFOPと呼びます。チップが多いほど上質とされ、チップの多さに応じてさらに細かく分類されます。花のような香りがするため最高級の茶葉といわれています。

OP(オレンジペコー)

葉の部位を示す名称としては、チップの次に若い葉のことです。れを細長くねじった茶葉をOPと呼び、FOPほどチップをたくさん含んでいません。

P(ペコー)

葉の部位はOPの下にある葉を指します。これをねじったPタイプの茶葉はOPタイプほど長くなく、太めでチップは含まれていません。

PS(ペコスーチョン)

葉の部位はPの下にある葉を指します。これをねじったPSタイプの茶葉は太く短めなのが特徴です。

S(スーチョン)

葉の部位はPSの下にある葉を指します。これをねじったSタイプの茶葉は太く丸められているのが特徴で、中国茶などに良く用いられています。

ブロークン

BOP(ブロークン・オレンジペコー)

BOPはOPの葉を細かくカットした茶葉をブロークンといい、「B」で表します。フルリーフのOPよりも短時間で抽出することができるのが特徴です。

BP(ブロークン・ペコー)

Pリーフをカットしたもので、BOPに比べるとやや大きめですが、浸出時間は短いです。ブレンドティーに用いられることが多いです。

BPS(ブロークン・ペコスーチョン)

PSリーフを細かくカットしたもので、BPよりやや大きめの茶葉で。BPSもブレンドティーに用いられることが多いです。

F&D

BOPF(ブロークン・オレンジペコー・ファニングス)

ブロークンよりも細かくカットされた茶葉を一般にファニングスといい、最後のFで表します。BOPFはBOPを粉砕したもので、水色が濃いのが特徴です。

D(ダスト)

茶葉のグレードとして最小のもので、ファニングスよりもさらに細かい粉状のものです。抽出時間は極めて短いため、ティーバックに多く用いられます。

茶葉

おいしい紅茶を煎れるために大切なコト

紅茶の水は「水道水」

おいしい紅茶を煎れるために用意する水は汲みたての水道水です。緑茶は汲み置きしたり、カルキを抜いたりした方が良いのですが、紅茶は水道管の赤サビが混じっていたり、あまりにもカルキ臭が強くなければ水道水で大丈夫です。
紅茶の味や香り、色を引き出すのは軟水が適しています。日本の水道水は軟水のため、汲みたての水道水をそのままお使いください。逆に、マグネシウムやカルシウムなどを多く含む硬水のミネラルウォーターも適していません。市販の水を使う場合には「純粋」や「天然水」が良いでしょう。

水道水

お湯の温度は「100℃」

水は完全に沸騰させましょう。完全に沸騰していない、100℃に達していないお湯をポットに注いでも、紅茶の葉は浮いてしまい、豊かな味と香りを十分に抽出することはできません。
水は大きな泡がボコボコと沸く程度まで完全に沸騰したものを使いましょう。100℃の熱湯を使うことで、ジャンピングがポット内で起こり、茶葉の味と香りが十分浸出できるのです。
しかし、沸かしすぎたお湯は使えません。あまり長い時間沸騰させた熱湯にはジャンピングに必要な空気が含まれておらず、ポットに注ぐと茶葉は沈んでしまいます。また、二度沸かした熱湯でも同じことが起こります。つまり、空気をたくさん含んだ、沸かしたての新鮮なお湯が紅茶をおいしくするのです。

「ジャンピング」でおいしさを引き出す

完全に沸騰させた熱湯をポットに注ぐと、紅茶の葉がポットの中で上下に動きます。茶葉がまるでジャンプしているようなので「ジャンピング」と呼ばれており、十分にジャンピングされなければ茶葉本来の味と香りは抽出できません。
茶葉をしっかりとジャンピングさせるために、完全に沸騰させた熱湯を少し高めから勢いよく注ぎます。ジャンピングには空気が必要なため、勢いよく熱湯を注ぐことでお湯に少しでも多くの空気を含ませることができます。

茶葉の量をきちんと量る

茶葉の量はきちんと量ることが大切です。キャンディスプーン1杯、ティースプーン山盛り1杯が約3gになります。ティーカップ1杯に対して3gの茶葉を使うのが原則ですが、何杯分の紅茶を入れるのかによって多少の加減をした方が良いでしょう。

じっくりと蒸らす

茶葉の入ったポットに熱湯を注いだ後は、紅茶の成分がきちんと浸出するように、適切な時間だけじっくりと蒸らすことが大切です。蒸らしに必要な時間は茶葉の銘柄とグレードによって異なります。ストレートティーは2~4分、レモンティーは1分30秒~2分30秒、ミルクティーは2分30秒~5分が目安です。丁度いい時間は自分なりに研究して探してみてください。

紅茶のおいしい入れ方

リーフで入れるストレートティー

1.ポット、ティーカップを熱湯で温めて、その湯を捨てる
2.紅茶を入れ、定量の熱湯を高めの位置から勢いよく注ぐ
3.フタをして一定の時間蒸らす
※茶葉の種類・大小によりますが、小さめの葉なら2~3分、大きめの葉なら3~4分
3.ポットの底に開いた茶葉が沈んでいたら温めたティーカップに茶を濾しながら注ぐ
※ポットの中に残った最後の一滴は茶葉のおいしさが一番凝縮されている「ベストドロップ」。必ずベストドロップまで注ぎきるようにしましょう

リーフで入れるロイヤルミルクティー

1.ポットを熱湯で温めて、その湯を捨てる
2.作る量の半量の水を鍋に入れて火にかける
(4杯分作るなら2杯分)
3.沸騰する直前に茶葉を入れる
※茶葉を早く開かせようとかき混ぜると、葉の繊維がちぎれてしまうのでかき混ぜない
4.火をかけた鍋の中で茶葉が開いたら水と同量の牛乳を加える
5.沸騰する直前に火を止め、フタをして3分ほど蒸らす
6.ストレーナーで濾しながら、ティーポットまたはティーカップに注ぐ

リーフで入れるアイスティー

1.作る杯数分の茶葉をティーポットに入れる
2.杯数の半量の熱湯を注ぎ、蒸らす
3.茶葉が完全に開いたら別のポットに移しかえる
※砂糖は別のポットにあらかじめ入れておく
4.氷をたくさん入れたグラスに紅茶を一気に注ぐ
※一気に注ぎ、急激に冷やすことでクリームダウンを起こさせない

ティーバックで入れるストレートティー

ポットの場合
1.ポット、ティーカップを熱湯で温めて、その湯を捨てる
2.ティーバッグをポットに入れて沸騰したお湯を勢いよく注ぐ
3.ポットにフタをして蒸らす
※茶葉によるが40~90秒が目安
4.蒸らしが終わったら渋味が出る前にティーバッグを取り出しカップに注ぐ

ティーカップの場合
1.ティーカップを熱湯で温めて、その湯を捨てる
2.ティーカップにティーバッグを1袋入れ、沸騰したお湯を勢いよく注ぐ
3.ソーサ―をフタにして蒸らす
※ポットの時と同じ時間
4.蒸らしが終わったらソーサーを外し、ティーバッグを取り出す

購入するときのポイント

好みに応じてさまざな茶葉を量り売りする専門店が増えています。紅茶を選ぶときにはどのような点に着目すればいいのでしょうか。

パッケージのきれいな商品を選ぶ

パッケージが傷んでいないかどうかよくチェックしましょう。パッケージに損傷があると、中の茶葉もダメージを受けている恐れがあります。
アルミパックなら密閉チャックがついているものを選ぶといいでしょう。

2週間で飲みきれる分量

茶葉を量り売りで買う場合は、なるべく少量で購入します。日にちが経つほど茶葉の品質は劣化するので、2週間で飲みきる量が良いでしょう。1日に2、3杯飲むならば、70~150gが適量です。

価格よりも自分の好みのものを

茶葉は一般的に生産量の少ないものほど価格も高めですが、単に価格だけでおいしさは判断できません。同じ銘柄でも、さまざまな価格の商品があります。茶葉の収穫時期やグレード、ブレンドの有無・割合など、いくつもの要素が関わってくるので自分の好みの茶葉を購入するようにしましょう。

賞味期限の長いものを

賞味期限はできるだけ先の日付のものを選びましょう。一般に、パッケージングされた日から缶入り紅茶なら3年、アルミ包装のティーバッグなら1~2年が賞味期限です。ただしこれば未開封の場合です。また、日本でパッケージングしている紅茶の場合、茶葉が日本に輸入され商品としてパッケージングされた日を基準に、賞味期限が計算されています。

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