
寝かせると美味しい?夏の定番『そうめん』の豆知識
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つるっとのど越しの良いそうめんは、暑い夏の定番料理ですね。実は、そうめんは寝かせることで食感が変わるのだとか。また、お祝いなどでいただく色付きの麺には意味があるんです。ご存知でしたか?
そんなそうめんに関する豆知識をご紹介いたします。
手延べそうめんには「油」が入る
そうめん作りも今では機械化が進んでいますが、製麺機が発明される明治16年頃まではすべて手作業で作られていました。それが手延べそうめんです。手延べそうめんには製麺機には含まれない材料「油」が加わります。そうめんは、小麦粉に塩と水を混ぜてよく練った生地に油を塗って麺を細く引き伸ばして乾燥、熟成させます。手延べそうめんに油が入るのは、手作業で時間をかけて作るので、途中で表面が乾いてしまわないようにするためです。
古い方がおいしい?そうめん
実はそうめんは昔から古くなったものの方がおいしいといわれています。そうめんは貯蔵するとグルテンの粘弾性が失われ、脆く劣化した状態となります。そうすると、食感が硬く、シャキシャキとした歯切れの良い麺質になるのです。この麺質の変化のことを「厄」といいます。梅雨の高温多湿な時期を1回迎え越したものを「新物」、2年目以降のものを「古物(ひねもの)」と呼び、古いものほど貴重品とされている産地もあるんですよ。
色付き麺は冷や麦の証
そうめんは基本的に白い細麺ですが、お祝いなどでいただくとピンクや緑など色付きの麺が混ざっていることがあります。飾り麺としてそうめんに入っていますが、実は昔は意味があり、色付き麺はそうめんと冷や麦を見分けやすくするために冷や麦に入っていたそうですよ。
そうめんと冷や麦の違い
そうめんと冷や麦の違いは「太さ」です。その違い、わずか数ミリ。そうめんは直径1.3mm未満、冷や麦は直径1.3mm以上、1.7mm未満と定義されています。
流しそうめんの発祥地は九州
割った竹の中を勢いよく流れるそうめんを箸で上手にとっていただく流しそうめんは、昭和30年に宮崎県高千穂町の高千穂峡で始まりました。夏の暑い野良仕事の際に野外でそうめんを茹で、青竹と岩清水を利用して食べたそうです。これが昭和34年になると全国的に広まりました。
意外と知らなかったそうめんに関する豆知識も多かったのではないでしょうか。ぜひ家族や友人に伝えてそうめんの奥深さを感じ、美味しく楽しんでみてください。
ライター/影山奈々恵
管理栄養士×フォトグラファー×ライターとして幅広く活動。
ポートレートや料理をはじめ、イベント、ウェディングなど様々なジャンルの撮影では、「ありのまま」や「日常」を大切にし、その瞬間を切り撮る。
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