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まめ知識 2018.08.11

日本の夏の年中行事『お盆』ってなんだろう?

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8月半ば、まだ暑い時期にお盆を迎えます。国民の祝日などではありませんが慣習的に「お盆休み」が設置されている会社も多いですね。元々のお盆はいつから始まって何のためにあるのでしょうか。

お盆の名前は仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」から

「お盆」という名前、改めて考えるとちょっと不思議な名前ですね。トレーとして使う道具の盆の字を当てられていますが、実はこの文字に意味はないのです。これは古代インド語である「ウランバナ」の音訳です。正確な意味は「逆さまに吊るされるような苦しみ」になります。
「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という行事の発祥は仏教で、お釈迦様の弟子の目連という人が行った供養から来ています。目連がある時、神通力で亡くなった母の死後の様子を見てみると、目連の母親は極楽におらず餓鬼道に落ちて苦しんでいるのが見えました。目連がその事をお釈迦様に相談すると「僧侶たちが雨季の修行を終えた7月15日に僧侶をもてなす事で母親の供養となる」と言われ、その通りにした事が「盂蘭盆会」の始まりだそうです。

日本には仏教の伝来と同じ頃から行われるようになったようです。ですが、現在伝わっているお盆の行事は元々の「ウランバナ」そのままではなく日本に元々あった祖霊への信仰が合わさった行事となっています。

地域や宗派によって異なるお盆の行事。7月のお盆も

全国的にお盆は8月に行われる所が多いようですが、地域によっては盂蘭盆会の日である7月15日に行う所もあります。現在は8月13~16日にお盆行事がある所が多いのですが、旧暦の7月にお盆を行っていた時は7月1日からお盆の行事が始まっていました。

7月1日は「釜蓋一日」と言われて地獄の釜の蓋が開く日とされていました。この日から盆提灯を吊るしてご先祖様の霊が戻ってくる目印にしたそうですよ。
新盆がある家は7日頃から盆棚を用意します。13日から16日のお盆の期間に檀家となっているお寺から棚経を受けたり、お墓参りをするのが全国的に広く行われています。お供え物は地域差が大きく、地方ではかつての村落単位で内容が細かに違っていたりします。近隣の地域の人とお供えについて話して見ると意外な違いがあるかもしれませんね。

お盆の飾りの種類と意味は?

お盆の飾りで有名なのは野菜で作る「精霊馬(しょうりょううま)」でしょうか。きゅうりの馬とナスの牛はご先祖様のお迎えと送り役です。お盆の始まりはご先祖様が早く家に戻れるように足の早い馬、帰りはゆっくりと歩みの遅い牛に乗って死後の世界に帰るといういわれがあります。

また、この時期にお供えする花は萩や女郎花などが使われるのが多いようです。そのほかには桔梗や千日紅もよく使われています。ほおずきを玄関先にお供えする地域もあるそうです。今ほど夏の花が多くなかった時代、お盆頃に鮮やかな朱色の実が熟すほおずきは、供物として大切にされていたようですよ。また、ほおずきの実を明かりに見立てて玄間に置く事でご先祖様の目印にするという理由もあるのだとか。

迎え火と送り火は江戸時代に盛んに

盆の入りである13日の日暮れに麻柄(おがら)や稲わらを焚く「迎え火」や、盆明けの16日に火を焚いて霊を帰す「送り火」の風習は江戸時代頃に盛んになったのだとか。
玄関先で焚く地域もありますし、川べりに石で塔を積んでお供えとお経で仏様を送ったり灯籠や船にお供えを乗せて流して送り火としたりする地域もあります。

盂蘭盆会の由来を残す「施餓鬼」もこの時期に

お盆の時期はご先祖の供養を行う時期ですが、施餓鬼も同時期に行われる仏教行事の一つです。これは生前の行いで亡者の世界に落とされた無縁仏などを供養する法要です。これはお盆の元となった餓鬼道に落ちた亡者を救うための「ウランバナ」の目的でもあります。宗派によって違いますが檀家となっているお寺に参り、法話を聞いたりする行事です。

この時期にはお寺に関わる行事が多く大変な事もありますが、行事の意味を知ると古くから続いてきた意味がわかるような気がします。普段はあまり意識しないご先祖について考えてみるのもいいかもしれませんね。

記事/ケノコト編集部

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