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教育・子育て 2018.08.29

季節の行事を親子で楽しむ『重陽の節句』

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『重陽の節句』は、ひな祭りや端午の節句、七夕などと並ぶ5節句のひとつです。中国の陰陽説では奇数を陽の数、偶数を陰の数と考え、最大の陽数が重なる9月9日は重陽と呼ばれ、大変めでたい日とされています。旧暦では、菊の花が野山を彩る時期であることから、菊の節句とも呼ばれています。

中国では菊が不老長寿の薬として栽培され、菊の酒を飲んで長寿を願う風習があったそうです。その風習が平安時代に日本に伝わり、宮中では貴族が集まり、菊を愛で、菊酒を飲みながら長寿を願う宴が開催されていました。江戸時代になり、5節句のひとつに定められました。
敬老の日も近いですので、季節の行事を通して、目上の方を敬う気持ちを親から子へと受け継ぎながら、日本文化に触れる機会を楽しんでみてはいかがでしょうか。今回は、自宅でできる簡単なおもてなしのヒントもご紹介します。

1.紙ナプキンでおもてなし度UP!

ナプキンは、素材、色、柄が豊富なので、空間に合わせて楽しむことができるアイテムのひとつです。家庭でのおもてなしに布のナプキンを使うのは仰々しくて気が引ける、子どもが汚すのが気になるという方もいると思います。そのようなときには、紙ナプキンがおすすめです。

紙ナプキンを添えるだけで、おもてなし度はぐっと高まりますので、いくつかの折り方を覚えておくと便利です。紙なのでお子さんでも楽しみながら簡単に折ることができますし、折って高さを出すことでテーブルに立体感を出すことができます。ここでは、和のテイストを活かすために扇形の折り方をご紹介します。

紙ナプキンを広げ、3~4cmぐらいの幅になるように折り返しながら屏風だたみにします。屏風だたみが崩れないようにしながら、3分の1の長さを左右から折り返します。折り返した両側それぞれの長さの2分の1をところを中心とし、両端を外側に2つ折りにします。折り目をしっかりつけてから開くと、きれいな扇状に仕上がります。ひと手間加えるだけで、おもてなし度がUPするので、ぜひ試してみてください。

2.種類や色、形を数種類まぜ合わせ、菊づくしを楽しむ!

この時期は、店頭にさまざまな種類の菊が出回ります。古くは、菊といえば黄色や白色が主流でしたが、現在ではグリーンや赤、ピンク、オレンジ、紫などのさまざまな花色が楽しめるようになりました。重陽の節句は、菊の節句とも呼ばれていますので、テーブルに添えるお花は迷わずに菊づくしで、色や形を数種類まぜ合わせることをおすすめします。

色合わせのコツとして、夏から秋へと移り行く時期ですので、紫や赤をメインに使うよりは、グリーンやイエローの配分を多めにし、秋らしさを演出する深みのあるレッドなどを差し色にする方が季節感に合うと思います。また、花器はガラス製のものから磁器のものへと変えるなど、ちょっとした工夫をするだけで、夏の印象から秋の始まりを感じさせるようなテーブルフラワーが仕上がります。

3.日々の暮らしのテーブルは、足し算ではなく、引き算!

テーブルコーディネートに慣れないうちは、いろいろなものを足しがちになりやすいのですが、日々の暮らしの中でおもてなしを楽しむときは、引き算にする潔さが大切です。ショーウィンドウのように盛りだくさんのテーブルは落ち着かず、現実的ではありません。お子さんが気兼ねなく、食事や会話を楽しめるように配慮しましょう。

今回のテーブルは、和のテイストの中に洋食器を取り入れ、クロスオーバーにしました。日本の伝統色である鶸萌黄(ひわもえぎ)を主とし、相性の良い蝋色(ろういろ)を合わせました。日本の伝統色は、とてもやさしい色合いでひとつひとつの色に美しい名前がついています。テーブルを整えながら、日本ならではの伝統色についても親から子へと語り受け継いでいけるといいですね。

4.菊の香りを移して長寿を願う!

菊が不老長寿の薬として栽培されていた中国では、菊の香りを移した菊酒を飲んで長寿を祝う風習がありました。また、清少納言が書いた『枕草子』には「9月9日は、暁方より雨すこし降りて、菊の露もこちたく、おほひたる綿なども、いたく濡れ、うつくしの香りももてはやされたる。」という記述があります。重陽の節句の前夜に菊のつぼみに真綿をかぶせて菊の香りと夜露をしみこませて、身体を清める習いがあったようです。風情がありますね。
食用の菊を使用し、菊にちなんだお料理や菊の香りを移したお酒を味わうことも重陽の節句の楽しみです。

今回は、5節句のひとつである『重陽の節句』についてご紹介しました。
親から子へと受け継がれていく季節の行事を通して、素晴らしい日本文化に触れる機会を楽しんでください。

文/食空間コーディネーター 齋藤みずほ
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