
防災について考えてみよう『本当に必要な防災グッズってなんだろう?』
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近年は異常気象が頻発しているので「もしもの時に備えよう」「防災グッズを用意しよう」と意識する機会が増えました。でも実際に防災に必要な物ってどんな物でしょうか?
「特別な物」を用意するのではなく「家に何があるか」をまず家族で共有する
ありがちなのが防災対策をしているのが家族の特定の誰かで、他の人は「どこに何があるのか全く知らない」というパターンです。困った時に必要な物がきちんと用意してあったのに管理している人が自宅に不在でどうにもならなかった…という可能性も。
また、保存食の場所やストックしている飲料水の在庫がどの程度か、普段から家族で情報を共有するクセをつけておきましょう。何かあった時、ストックの管理が特定の人に集中するとその人の負担が大きくなってしまいます。また、場合によってはいざという時に用意していたストック食材を誰かが食べてしまったまま補充していない、というリスクもおきかねません。そういった困った事態を避けるためにも、防災に取り組むなら家族全員が意識を持つことが大切になります。
「特別な物」を用意するのが災害への備えではない
防災グッズや持ち出し袋と聞いてどんな物を想像するでしょうか。カンパンや水で戻るアルファ米などいかにも「緊急時」という雰囲気がする物かもしれません。カンパンなどの非常食は貯蔵性にすぐれ、ライフラインが止まった時の助けとなるのは確かですが、実際に避難する場合はそういった非常食を多く持ち歩く事は困難です。
かなりの激甚災害であっても比較的短期に避難所などから食料や水が手に入る事が多く、多量の非常食を持ち歩くより自分の下着や着替えの方を優先して持ち出した方が良かったという意見もあります。
できるなら、楽に着られて人に見られても大丈夫なワンマイルウェア程度のTシャツとスウェット素材のパンツなどを下着と一緒にワンセット用意してバッグに入れておいた方が持ち出し袋として実用的かもしれません。支援物資として優先度は低めだけど、実際にはないとたちまち困る歯ブラシセットやタオルハンカチのような身の衛生を保つのに必要な物をビニール袋に入れて一緒に用意しておきましょう。特に災害時のオーラルケアがその後の健康に影響する事は最近よく指摘されるようになっています。
レジャーグッズは防災に役立つ物も。収納場所に注意
また、避難する場合、意外に使える物にはレジャーグッズがあります。あれば確実に役に立つのがワンタッチ式のサンシェードです。最近はピクニックだけでなくプールやスポーツ観戦などでも使う、日除けのための簡易テントがホームセンターなどで売られています。避難所の場合、体育館などの開放されたスペースが多く、衝立などが用意されないとプライバシーを保つスペースの確保が難しいのですが、小型の日除けテントがあればあまりスペースを取らず着替えなどにも便利に使えます。フルクローズタイプであれば万全です。
レジャーシートもウレタン素材などで断熱機能があり、座り心地の良い物がありますね。そういった物はシーズンオフになったらクローゼットの奥にしまうよりいつでも持ち出せるようひとまとめにしておくのをおすすめします。
アウトドアが好きなご家庭ならキャンプ用のカセットガスバーナーなどがライフラインの復旧までに活用できる事も。そうでないご家庭でも時々カセットコンロでお湯を沸かすなどして扱いに慣れておくと安心です。お鍋のシーズン以外はすぐに取り出せない、という事がないようにしましょう。
このように、普段生活で何気になく使っている物でも非常時に役立つ事があります。ブログなどをチェックすると被災経験者の方の体験談などが多く見つかりますので、一度時間のある時にチェックしてみてはいかがでしょうか。生の声はきっと参考になると思います。
記事/ケノコト編集部
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