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まめ知識 2018.09.20

しみじみと美しい月の姿を楽しむ夜『中秋の名月』〜長月の暮らし〜

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今年の中秋の名月は9月24日。「お月見」という言葉を聞くと、秋になったなあ…と感じますね。
年中行事としてのお月見は秋の行事として定着しています。一説に、この時期は夏より湿度が下がっているため、空気が澄んで天体が見えやすく、夜外に出てもあまり寒くない時期である事が関係しているそうですよ。

中秋の名月はなんで十五夜って呼ばれるの?

中秋の名月は「十五夜」とも言いますが、これは旧暦の8月15日にお月見を行う地域が多いから。現在の太陽歴では、同じ日付でも月が変われば月齢が異なりますが、旧暦の15日はほぼ満月に一致する月齢となります。つまりここでは「十五夜」=「満月」という意味合いがあります。

お月見が旧暦8月15日である理由は月齢意外にも意味があり、昔の農業の暦では旧暦の8月15日頃は主要な作物である米の収穫期にも当たります。そのため、満ちた月を豊穣のシンボルとして祀っている行事とも言われています。

地域によっては「芋名月」という名前でお月見団子の他に里芋を供える風習があるそうですよ。または「栗名月」とも。
里芋も栗も、昔は冬の間の貴重な食料として大切に食べられていました。ただ月が美しいというだけではなく、秋の恵みに感謝し、これから迎える冬を無事に過ごせるよう祈ったのでしょうか。今でも「お天道さんが見ている」という言い方の意味が通じるように、自然の恵みとして太陽が重要な物として扱われていますが、実は農耕の上では月の満ち欠けの方が暮らしに密接に関わっていたのかもしれませんね。

植物の生活リズムがわかる月の満ち欠け

不思議な事に、植物の生育は旧暦の7日前後(小潮)から15日(大潮)の時期はゆっくりになって、満月(15日)を挟んで16日から22日にかけてはよく伸張するという風に生育のスピードの緩急リズムを繰り返しているそうです。そのため、満月(15日)の5日ほど前に種を撒くとよく育ち、新月頃に蒔くと根より子葉が早く伸びて徒長する傾向があるのだとか。昔は毎月のカレンダーと月の運行がほぼ一致していたので、この作物の番種に良い日はいつ、というのも概ね決まっていたそうですよ。

今でも「◯◯の定植は新月から◯日後まで」というような言い伝えが残っている地域もありますが、新暦となってからこのような月と農業の関わりに関する知恵の伝承が途絶えてしまったことも多いようで、少し寂しいです。ただ、こんな風に暮らしと月が密接に関わっていたとしたら、農作業が一息ついた時に月を眺めてお祝いのような行事をしてみよう、という風になるのもわかる気がしますね。

お団子の形にウサギが!…地域で違うお月見のあれこれ

あなたのお家のお月見団子はどんな物でしょうか?最近ではお月見団子を作ってお供えまでする、というご家庭は少ないかもしれません。
お月見のイメージイラストなどではよく山なりに積み上げられた白いお団子を見かけますが、実はあれは全国的な物ではないのだとか!元々は関東地方が三方に積み上げた白いお団子というスタイルで、関西ではあんこのお団子の地域もあるそうです。

あんこの月見団子については「里芋を象った」という説をよく見かけますが、大正生まれの和菓子屋さんのおじいちゃんが元気だった頃に伺った話では、修行先からは「杵」を象った物だと教えられたそうです。月でウサギが杵つきする故事に倣った物のようですよ。杵と言われたお月見だんごは、少し細長いだんごの真ん中にあんこをくるりと巻き付けたような形でした。

ちなみに月のウサギが杵でついているのは日本ではお餅ですが、中国では薬を砕いているのだそうです。漢方薬の本場らしいお話ですね。ちなみにその薬は不老不死の物、となっているお話もあるそうです。竹取物語でも月からの使者が不死の薬を持って来るエピソードがありますね。

満ち欠けを繰り返す月は神秘的な美しさがあります。お月見にはぜひ空を見上げて一息ついてみて下さいね。

記事/ケノコト編集部

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