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まめ知識 2018.10.02

日本の暮らしの言葉『よく目にする「秋の言葉」その意味を知っていますか?』〜神無月の暮らし〜

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肌に感じる風に、すっかり秋になったなあと感じますね。皆さんにとって「秋らしさ」とはなんでしょうか?日本の美しい言葉から感じる、秋を探してみましょう。

「秋らしい」と感じられる空の様子の変化

10月を迎えると秋本番、という雰囲気で朝夕の肌寒さや植物の紅葉の始まりなど肌にも目にも秋の訪れを感じられるようになります。秋の気候の変化は色々とありますが、どこに住んでいても一番「秋らしい」と感じられるのは「空の青さと高さ」ではないでしょうか。

秋の空は夏の空よりも青く高く澄んで見えます。これは空気の湿度が夏より低くなったためです。夏の高気圧は台風と同じように南の海から生まれて日本にやってくるため、多くの湿度を含んでいます。これに対して秋の好天をもたらす高気圧は中国大陸から乾いた空気を伴ってくるため波長の短い青い光が反射しやすく爽やかな青に見えるのだそうです。
また、空が高く見えるのは地表に近い位置に発生する夏の雲と異なり、秋の雲は地上から遠い高い位置に発生するので空が高く遠く見えるのです。このためか、秋の言葉には空の様子を表す言葉が多くあります。

実は空の様子を表す言葉「秋麗(しゅうれい)」

「秋」が付く言葉の中でよく目にする言葉の一つに「秋麗」があります。秋はコスモスや金木犀などの秋咲きの花や木々の紅葉など、春とは違う深く鮮やかな彩りが見られます。濃い色合いでどこかシックな華やかな自然の様子に「麗しい」という文字を当てた言葉はしっくり来る気がしますね。
ところが、「秋麗」という言葉は秋の紅葉などの様子ではなく、実は秋晴れの様子を表した言葉なのです。「秋麗」は「しゅうれい」と読む他にも「あきうらら」と読むのも正解です。「麗」という文字には実は「晴れ渡った空」という意味もあるのです。

「麗」という漢字には鹿の生え揃った角の様子の美しさを表す意味が語源としてあり、もともとは数が揃っている事や並んでいる様子を表す文字だったそうです。それが整然とした様子を美しいと称賛する意味が加えられ「華やか」という意味でも使われるようになりました。「麗」を空の様子に使うのは日本独自のようで「美しい」という意味に加えて「好ましい」様子を示す例が定着したようです。

日本独特の美意識として「もののあはれ」と呼ばれる寂寥や哀愁といったしみじみとした情景を愛でる文化がありますが、秋の風情はそれを表す物として「麗」の文字を当てるのにふさわしい物と感じられたのでしょうね。

秋の女神の仕事、紅葉。色づく葉にまつわる言葉のあれこれ

奈良時代、平城京ができた頃の日本は中国から取り入れた五行思想を都市計画などに取り入れていました。その影響で東西南北それぞれに春秋夏冬を当てはめ、それぞれの季節に女神を配しました。奈良の西に当たる竜田山に配されたのが秋の女神、竜田姫です。

竜田姫は染め物と裁縫も司る女神であり、秋の紅葉は竜田姫が山を色鮮やかに染めたのだと考えられていたそうです。なんともロマンチックですね。その様子は後撰和歌集にまとめられた読み人知らずの和歌からも知る事ができます。

〜見るごとに 秋にもなるかな 竜田姫 紅葉染むとや 山も着るらん〜

「山を見るごとに秋になっていくけれど竜田姫が紅葉を染めるから山がそれを着ているんだろうなあ」というのどかな秋の風情が伝わる歌です。

葉が色変わりする「紅葉(こうよう)」という言葉と楓の仲間を指す「紅葉(もみじ)」に同じ文字が当てられていますが、植物の分類では「もみじ」は存在しません。かつて染色で紅色を出す時揉む工程があったので紅色を指すのに「もみ」と言ったので「赤い葉」という意味で「もみじ」という名前が使われるようになったようです。そのためか紅葉(もみじ)は赤い物の代名詞や色変わりの様子を指す言葉としても使われています。

「紅葉(もみじ)を散らす」という表現は怒ったり恥じらったりして顔が赤くなった様子を指す言葉ですが、特に少女が赤面した様子に使われた言葉だそうです。白い頬がぱっと赤くなる可愛らしい様子を紅葉の落葉に例えたきれいな表現ですね。

色変わりの様子を指す言葉としては「黄紅葉(きもみじ/葉が黄変する様子)」や「桜紅葉(さくらもみじ/桜の葉が赤くなる様子)」「草紅葉(草やイネ科の植物が黄~褐色に変わる様子)」などがあります。春の桜が散る様子と並んで、紅葉の落葉の様子は日本人の心を捉えて離さないのかもしれませんね。

記事/ケノコト編集部

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