
台所育児エッセイ「暮らしに恋して」『15 忙しい忙しい』
目次
「何」をして忙しく過ごしたいだろう。
季節の実りに手仕事が追い付かなくて忙しい。
そんな暮らしに憧れるが現実は雨が多かった9月の影響引きずり
衣替えのための水通しなんかに追われている。
それもね、望んだ忙しさなのだけれど。
4きょうだい6人家族の寝具の多さよ・・・
それでもやっぱりやりたくて、合間合間には愛らしい栗を愛でる時間。
我が子たちはおやつに自分たちで茹でて半分にしてスプーンですくって嬉しそうにする。
市販のおやつだって好きだけれど、旬や恵みの特別さを体で感じているみたい。
私は栗ご飯と渋皮煮と、そこからペーストをいそいそと。
沖縄の美味しい黒糖とたっぷりのラムを使った渋皮煮をウィーンとペーストにする。
水飴くらい甘くて硬い。このままだとウィスキーのあてになるかんじ。
そこに真っ当な生クリームを注いでさらに撹拌する。
モンブランのあの栗ペーストよりゆるくゆるく、バターナイフでパンにすぅーっと塗れるくらいにイメージ。
こんな美味しいものが私の手から生まれた!と感動しかけたが、食材を育んだ人への尊敬と感謝の念で心が満たされる。
これで渋皮煮にはこっくりと黒糖がいいなと今年の栗仕事の流行りが自分に生まれて
黒糖クッキーにごろごろと渋皮煮を入れてみた。
うん、これもいい。
ただの自己満足である。
でも満足できてよかった。
なんとか都合付け作ったもので心とお腹が満たされた!
私の場合、こういう家時間を意識して持つことがすごく大切みたい。
心地いいとか幸せとか・・・自己に満足してご機嫌に暮らそう。
生きることも暮らすことも嘘なく正直に、自分の大切なことに時間を使おう。
それで忙しいならば、間違いなく私は幸せだなぁ。
追われる感覚ではなく望んで忙しいのだと思えたなら忙しくても健やかで穏やかだと思う。
でもずぼらで怠け者、食い意地以外はなんともマイペース。
家族もトンだ災難だろう・・・。
記事/みつはしあやこ
家時間好き4児の母。台所育児エッセイ「暮らしに恋して」を執筆。子育てのゴールは親がいなくても生き抜く力を育むこと=自炊という信念。仕事は暮らし関連全般で多岐に渡るが一応料理家、「和食育こころ」主宰。誰でも簡単に作り置きできるおやつの著書もある。心地よく巡る暮らしの工夫をインスタグラムで毎日更新中。
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