
暮らしの話~「手づくり」を通して毎日の暮らしや心を豊かにする 内田こず恵さん~
目次
人によって価値観や人生観などは様々。
色んな人の話を知ることで工夫や新しい価値が生まれてくれたら嬉しいです。
今回は内田こず恵さんのお話。
神奈川県相模原市にお住まいの内田さん。
手づくりパンの美味しさ、楽しさをもっと身近に感じられるパン教室「smile bread」を自宅で開催されています。
0歳と8歳のお子様をもつ、お母さんでもあります。
そんな内田こず恵さんの暮らしの話とは。
結婚・出産を機に。手づくりすることは人の心を豊かにする
結婚・出産を機に「食」への興味関心が高まり、自宅でパンを焼き始めたのが私のパンづくりのはじまりです。
子連れで通える個人パン教室に通い、家族からの「美味しい!」の声を励みにどんどんパン作りの魅力にハマっていきました。それからきちんとした技術を学びたいと思い、大手パン教室の講師養成講座に通いました。
ここで学んだことがきっかけだったと思います。そこではパン作りの技術はもちろんのこと、もっと大切な「手づくりすることを通して人の心は豊かになる」ということを体感しました。
そして2011年、自宅パン教室を始めました。手づくりパンの美味しさ、楽しさをもっと身近に感じてもらい、手づくりパンのある暮らしでもっともっと多くの人が心豊かになってもらいたいという想いをもって。
現在では初心者向けに毎日でも食べ飽きないシンプルなパンのレッスンをメインに手づくりパンのある暮らしの良さを伝えています。
作り方とともに大切にしているのが、「素材の美味しさ」です。レッスンで使用するのは、国産小麦のみ。その他の材料もなるべく国産のものや体に優しいものを選んで使っています。
家族の理解と協力あっての今
私には0歳と8歳の子どもがいます。子育てをしながら自分のやりたい仕事をさせてもらっているので、家族の理解や協力が不可欠です。家族や周りの人への感謝の気持ちを大切にしています。
0歳の息子がぐずる時には、8歳の娘が一緒になってあやしてくれたり、抱っこしてくれたりと私と一緒になって育児を手伝ってくれるので、とっても助かっています。
また子どもを置いて外出しなければいけない時、快く子供を預かってくれる主人に心から感謝をしています。
毎日のちょっとした積み重ねが仕事と子育てを両立させてくれる
我が家は私も主人も実家が地方なので、育児で頼れるのは自分達のみ。
そのため家族の理解と協力がないと、仕事と子育てを両立させることが難しくなります。
だからこそコミュニケーションを積極的にとることは欠かせません。
普段からこういったことを気にかけていると、どうしても子供を主人に預けて出かけなければいけない時に快く協力してもらえたり、育児に参加してくれるようになります。
それともう1つ、大切しているのが「健康管理」。
自宅教室なので家族が病気になってはレッスンが開催できなくなることもあり、自分を含め家族の健康管理には特に気をつけています。「食」に関する仕事なので、日々の暮らしの延長線のように思います。ですから食べること、暮らしに関することには日々アンテナをはり、仕事に繋がるようにストックすることを心がけています。もちろん楽しみながら。
思い通りにいかない時間
今現在、スケジュール管理にとても苦労しています。今年の春に出産をして、まだまだ子供のお昼寝時間が一定ではないので、日中は仕事の時間をじっくり取ることが難しくなっています。
ですから頑張って早朝3〜4時には起きて活動することを始めました。産前まで夜型人間だったので、習慣化するまで大変ですが効率は段違いだと思います。朝型の生活リズムを習慣づけることが、子育てと仕事を両立させていくポイントになりそうです。
自宅での仕事ならではの悩み。オンオフが難しいと感じるときも
自宅を活動の場(しかもキッチンが主)としているので、仕事とプライベートの気分的な切り替えが難しい時があります。ですから、子供が学校から帰宅したらなるべく一旦仕事を修了させ、スイッチを切り替えています。
また0歳児を育児しているので、タイムスケジュールがうまくいかないこともしばしばです。
長時間PCに向かうことなどは無理なので、優先事項を常に頭にいれ、子供のお昼寝中やひとり遊びの細切れ時間を大切にしています。
余計なことを考えない時間を大切に
体を動かすかことが好きなので、スイミングは私のリフレッシュ時間です。
妊婦期間はお休みしていましたが、少しずつ再開しました。小学生の頃から大好きなスイミングは私にとってストレス発散であり癒しにもなっています。水の中では余計なことを考えないので、とっても心地よい時間なんです。
好きなコーヒー(今は授乳中なのでディカフェです)をゆっくり飲むのも好きな時間の過ごし方です。また朝一番に白湯を飲むことも一日のスイッチを入れるために欠かせません。
お休みの日はセンスを磨く絶好のチャンス
休日は子供と簡単なおやつ作りをしたり、好きなカフェに美味しいものを食べに行ったりしますが、手作り市などのイベントに出かけて、美味しいものや可愛い雑貨など見つけるのも好きです。
素敵な作り手さんや手作り作家さんとの出会いは勉強になるし、センスを磨くのにとてもいい刺激になります。
家族そろっての食事。それだけで幸せだと感じます
我が家は主人の帰宅が夜遅く、休みは平日。子供は土日休みなので、家族みんなで過ごせる時間がとっても少ないです。ですから家族揃って食卓を囲める朝食や主人が休みの日の夕食の時間が幸せを感じます。
たわいのない会話をしながら、私が作ったパンや食事を家族が美味しいと言って食べてくれる時間。かけがえのない時間になっています。
文/ケノコト編集部
内田こず恵さんプロフィール
大学卒業後、住宅メーカーや設計事務所でCADオペレーターとして勤務。
結婚を機に退職。出産後、「食」に興味をもち自分でパンを焼き始める。その後大手パン教室や個人パン教室でパン作りの技術を学ぶ。【手づくり】をもっと身近に感じてもらい、手づくりの楽しさと美味しさを伝えたいと感じて2011年より自宅パン教室smile bread を始める。2児の母でもある。
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