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まめ知識 2018.10.28

着物初めてさんの知りたいコト「長襦袢」と「2部式襦袢」ってどう違うの?

着物を着る時に欠かせない襦袢(じゅばん)。着物の下に着る肌着のことで色々種類があるのですが、形で分けると大きく分けて2つになります。丈の短い着物の形をしている「長襦袢(ながじゅばん)」と上下に分かれた「2部式襦袢(にぶしきじゅばん)」、この2つの違いは何でしょうか?

 

二種類の襦袢。形以上に違っているのはサイズと素材


長襦袢と2部式襦袢について、一番大きく違うのはサイズと素材です。というのが、一般的に「長襦袢」は着物を仕立てる時にセットで作られる物が多く、2部式襦袢は汎用サイズとして襦袢単独で作られている物が多いのです。

着物を着る場合、礼装などであれば素材は襦袢も正絹である事が多いので、まず襦袢下と呼ばれる綿の肌着を付けて洗濯しにくい絹地が直接肌に触れないようにした上で襦袢、長着(着物)という順で重ねて着ます。
それに対して2部式襦袢は丈の短い着物と巻きロングタイトスカートのように着る腰巻きと2つに分かれています。多くの2部式襦袢の身頃は綿など、気軽に洗濯できる素材で出来ています。

着物とセットで作る長襦袢はオーダーメイドなので身長に合わせた丈となっています。そのため丈の調節が必要なく、下着としておはしょりを取らずに身に着ける事が出来ます。それに対して2部式襦袢は汎用サイズの既成品として作られる事が多いのですが、腰紐の位置や折返しなどで大抵の身長の人にピッタリと合わせて着付ける事ができます。

着物その自体はおはしょりで丈を調節できますが、襦袢の場合、あまりにもサイズが合わないと短すぎたり長すぎて着物の下からはみ出てしまうので長襦袢の丈が合わない場合はあらかじめ調節が必要となってしまいます。もらった着物自体は着付けで調節できても襦袢の丈が合わない場合、新たに自分に合わせて直すか誂えるか、2部式襦袢で自分の丈に合わせて着るかのどちらかを選ぶ事になります。
このため、誂えで入手する事が多い長襦袢は正絹などの高級素材が多く、プレタ(既製着物で自分のサイズに合わせて買うもの)で手頃な価格で購入できる2部式襦袢は身頃が洗濯しやすい綿で裾や袖はポリエステルのような自宅で洗える素材の物が多くなっています。

 

構造の違いで着心地やシルエットにも違いが出る事も


手軽に買えて手入れも簡単な素材が多いという意味では2部式襦袢に軍配があがりますが、着付けの段階になると構造の違いで差が出てきます。

長襦袢の場合、サイズのあった長襦袢であれば一枚だけ着れば裾まで繋がっているので腰回りがスッキリとしたシルエットになります。2部式の場合は腰の部分で上着と腰巻きが重なるのでどうしても、もたつきがちです。また、身頃が綿の2部式襦袢の場合、紐で締めた時にできるシワが固くて襦袢の着付けを整えるのに手間がかかる事もあります。
着物を着る時、着物の合わせやおはしょりを気にしがちですが、実は襦袢の着付けがきれいに出来ていないと着物の着付けのシルエットに響いてきれいに着付けるのが難しいのです。
腰回り着付け方の違いもあって、2部式の方がかっちりと着付けができて着崩れはしにくいのですが、着心地は長襦袢の方が良いと感じる方が多いのではないでしょうか。

日常的に着物を着られる方の場合、汗をかきやすいシーズンは2部式で冬は長襦袢、という風に季節で使い分けたり、礼装は長襦袢、普段着は2部式というようにシーンに合わせて使い分けされている事も多いようです。夏に着る、透け感がある「薄物」の時は2部式襦袢は腰回りが切れているのが見えてしまうので使えませんが、それ以外の季節であればお手入れの頻度や着心地で選ぶのがお薦めです。

お手入れのポイントとしては正絹の場合は着たらすぐに着物ハンガーにかけて汗を飛ばしてシワにならないようにする事、身頃が綿の物は洗濯したらしっかりと強めのアイロンをかけて次に着る時シワがないようにしておくと良いでしょう。

ぜひ、ご自身の和装スタイルにぴったりの襦袢を見つけてみてくださいね。

 

記事/ケノコト編集部

 

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