
二十四節気の暮らし方『小雪』ーからだを内側から温める飲み物選びー
目次
今年の11月22日は二十四節気の一つ「小雪(しょうせつ)」です。名前の由来は初めて雪がちらつく頃、けれど、まだ積もる頃合いではない事から名付けられたそうです。
暖地では冬はまだまだ…というタイミングかもしれませんが北国では雪に先駆けてみぞれやあられが降っても珍しくない季節です。暮らしの中でも今までより冬を意識して過ごすようにしてみましょう。
普段の飲み物も、体を温める物に替えてみよう
「冷蔵庫には麦茶、休憩にはコーヒー、仕事の後の晩酌はビール」という風に家庭や個人の好みでいつも飲む物は決まっているかもしれませんね。実は飲み物によって体を温めやすいと言われている物と体を冷やすと言われている物があります。
体を温めるか冷やすか、区分けの仕方として考え方がいくつかあります。
色で分ける考え方
・赤または黒っぽい飲み物・・・体を温める
・白または淡い色の飲み物・・・体を冷やす
産地での区分け
・寒い地域で取れた原料の物・・・体を温める
・暑い地域で取れた原料の物・・・体を冷やす
発酵の度合いで分ける考え方
・発酵させた飲み物・・・体温める
・発酵させていない飲み物・・・体を冷やす
原料での区分け
・米が原料の飲み物・・・体を温める
・麦が原料の飲み物・・・体を冷やす
もちろん例外もあるので、これらの条件ですべての飲み物を区分するのは難しいですが、日本で日常的に飲まれる物を「体を温めるもの」と「体を冷やすもの」に分けてみましょう。
体を温める飲み物
ほうじ茶、番茶、烏龍茶、紅茶、黒豆茶、ごぼう茶、
日本酒、赤ワイン、紹興酒
体を冷やす飲み物
緑茶、コーヒー、牛乳、豆乳
ビール、ウイスキー、白ワイン
※考え方によっては冷やすと温めるが逆になるケースもあります。
お酒に関しての考え方は他にもあり、蒸留酒は体を一気に暖めるため、酔いが醒める時に一気に体が冷えるため気付けとしての効果はあっても体を温める効果は弱いのだとか。逆に醸造酒は蒸留酒より体が冷めにくいそうです。
飲み物の場合、飲み方によっても効果が若干違ってきます。よく、寒い時期に眠れない時にココアやホットミルクが良いと言われますがココアの原料であるカカオは熱帯で取れる物で牛乳も体を冷やす物に入ります。ですが、ココアは発酵させる事で体を温める物になります。また、牛乳も温める事で飲んだ直後は体を温めてくれます。
人間は睡眠に入る時体温が下がりますので温かいミルクで一度体温を上げてからその後体温が下がる事でスムーズに入眠できるとも考えられているそうです。
当然の事ですが、体を温める効果があるとされている物でもキンキンに冷やした状態で飲むと冷たい物が体内に入るために体は冷やされます。体が火照って熱気を冷ましたい時には体を冷やすとされる飲み物でも良いのですが、寒くて震えが来る時期はなるべく常温以上の、体を温める飲み物に変える事をおすすめします。
日本酒の新酒が出回る季節。この時期ならではの若々しい味わいを楽しんで
お酒の中では体を温めるとされる日本酒。日本酒の「新酒」の時期は実は11月頃になります。日本酒の年度は7月開始で翌年6月が終わりとなり、その年度に仕込んだ日本酒が初めて市場に出回るのが10月下旬頃からです。そのため11月は日の季語に「新酒」があるのだとか。
新酒の本格的な出盛り時期は12月から1月です。お目当ての銘柄の新酒を手に入れたい場合、事前チェックにぴったりのタイミングかもしれません。
通常の日本酒は品質を保つために「火入れ」と呼ばれる加熱処理を行いますが「新酒」として提供される物にはこの火入れを行っていない「生酒」や荒く濾過した「にごり酒」など普段あまり口にできないタイプの物もあります。
新酒は寝かせていないのでちょっと荒々しい風味だったりしますがその若々しい味わいが楽しめるのもこの季節ならではです。また、鍋物がおいしくなったこの時期、熱燗を一緒に楽しむのも冬の楽しみですね。
毎日何げなく飲んでいる飲み物も、いつもよりちょっぴり意識して「体を温めてくれるもの」を選んでみてください。
体の芯から温めて、これから本格的に始まる寒い冬も元気に過ごしましょう。
文/ケノコト編集部
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