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まめ知識 2018.12.13

12月の誕生花『カトレア』~師走の暮らし~

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「花」と聞いてイメージする印象はどんなものでしょうか。きれいな色、かわいいフォルム。見る人の心を明るくしてくれる「花」のイメージの代表はなんと言ってもバラ、そしてカトレア(「カトレヤ」の表記も使われています)ではないでしょうか。豪華、優美というイメージに合うので慶事のブーケやコサージュなどによく使われる花です。そのカトレアですが、自然ではどんな風に咲くのかご存知でしょうか。

大地に根を張らず、他の木に寄り添って咲くカトレア

実はカトレアは地植えにできません。南米がカトレアの原産地なのですが、そこでカトレアが根を張り、花を咲かせるのは他の木の上です。カトレアは「着生植物(ちゃくせいしょくぶつ)」と呼ばれるカテゴリーに属する植生を持ちます。これは他の木や岩に根を張って生活する物を言いますが、寄生と異なり根を張らせてもらっている樹木から栄養を取ったりはしません。節のある太い茎から出たしっかりした根で樹皮に貼り付き雨水や木の表面を流れる水分を吸収します。

そのため、栽培する時は基本的に鉢植えにし、土の代わりに水ごけを使います。原産地は雨季と乾季を繰り返す地域であるため、常に湿り気を与えられる環境は苦手なのです。水ごけは水分をよく含みますが乾燥もしやすいのでカトレアの好む水分環境を再現しやすいのですね。

亜熱帯の植物であるためかつては栽培が難しいとされていましたが、美しい花姿で人気であるため、品種改良が行われた結果、現在では比較的育てやすいとされる品種も多くて出ます。家庭で栽培にチャレンジしたい場合は低温に強いタイプを選んでみましょう。

バラエティ豊かなランの花。その代表格となるのがカトレア

カトレアはランの一種ですが、ランは形状にバラエティが多く、「侘び寂び」という言葉がしっくり来る幽玄な雰囲気の物や一見、普通の野花にしか見えない物などもあり、バラエティに富んでいます。意外な物ではお菓子の香料である「バニラ」もランの仲間なんですよ。

観賞用として親しまれている物で華やかなタイプは「洋ラン」に分類される物が多く、愛好家が多いために様々な品種が作られています。特に人気が高く美しい物は「四大洋ラン」と呼ばれています。これはカトレアを筆頭にパフィオペディルム、デンドロビウム、シンビジウが挙げられます。これはランの中で「属」と呼ばれるカテゴリーの名前です。

パフィオペディルムは「女神のスリッパ」とも呼ばれる特徴的な花弁を持つタイプです。デンドロビウムは原種が多種多様でいくつもの系統を持っています。シンビジウムは日本では古くから親しまれて栽培されている洋ランです。

「四大洋ラン」はいずれも豪華で華やかですが、その中でもカトレアは「洋ランの女王」と呼ばれるほどの華やかさを持っています。最近はカトレアの花のサイズも多様ですが、大輪で派手やかな品種が多い事のがその理由と言っていいかもしれません。

カトレアを発見したのは植物のプロの連携プレー。クッション材から美しい花が


実はカトレアの花が知られるきっかけとなったエピソードは植物学者と園芸家の連携プレーによります。ウィリアム・スウェインソンはフィールドワークを重視する植物学者でした。彼は1818年にブラジルで発見した植物をイギリスに発送する際、現地のコケや地衣類をバッキング材として利用しました。それを受け取ったイギリス人園芸家のウィリアム・キャトリーはパッキング材の植物にも興味を示してそれを栽培してみた所、三年後に美しいカトレアの花が咲いたのだとか。

コケか何かと思っていたらカトレアが咲いた時、どれほどビックリされた事でしょうね。そのため、カトレアという属名は花を咲かせたキャトリーの名前から付けられたのだそうです。もしキャトリーがパッキング材を栽培してみようと思わなければ、こんなにも開く知られた花ではなかったかもしれません。

和名の「ヒノデラン」は花の姿の美しさを日の出に例えて付けられたそうです。
カトレアの花言葉も「高貴」「優美な女性」で、見た目の優雅さをイメージしています。

カトレアは切り花でも楽しめます。お花屋さんやラン農家さんの直販などで入手する事ができますので、ぜひ冬の部屋をカトレアで華やかに彩ってみて下さい。

記事/ケノコト編集部

 

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