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まめ知識 2018.12.17

暮らしの歳時記『すす払い』~正月支度をはじめましょう~

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今年も残すところあと数日。年末というと「大掃除」という単語がセットで連想される時期ですね。住居用洗剤のコマーシャルが増え、掃除機の新型も年末に登場するので「家中、きれいにしなければ」という意識が高まる時期でもあります。

単なる「掃除」ではない「すす払い」。「神事」としての意味合いも。

現代では「年末の大掃除」という呼び方で年中行事になっていますが、祝日などのように特定の日付は定まっておらず、歳末に行います。実は昔は旧暦12月13日の「すす払い」が「年末の大掃除をする日」と定められていました。現在でも神社仏閣ではこの日にすす払いの行事を行っているのをニュースなどで目にする事もあります。

元々のすす払いは単なる大掃除というより神事に近い位置づけだったようです。新年を迎える=新年の神様を迎えるという認識であったので元旦の半月以上前からお正月の準備を始めていたのですね。お寺などの「すす払い」というと笹竹をハタキのようにして埃を落としたりしますが、実際の埃を払ってきれいにする事と同時に、旧年の「ケガレ」を落として清めるという意味もあるのだそうです。

かつては各家庭に神棚があるのが当たり前だったので、すす払いの時、神棚や囲炉裏は丁寧にお掃除され、綺麗になった後は赤飯などの特別なお供えをする風習もあったのだとか。
すす払いのために作られた道具は「煤梵天(すすぼんてん)」などと呼ばれ、掃除が終わってもすぐに処分せずに辻に飾ったりしめ縄を付けて年神様の依代としてお正月の終わりの「とんど」(火祭り)の時に火にくべる地域もあるようです。

仕事の区切りでもあった「すす払い」の日。仕事納めでもあり、特別な期間の始まり


現在では「年」という単位の他に「年度」があり、学校や会社は年度ベースで学年や事業の切り替えを行いますが「年度」が使われる前はお正月のタイミングで仕事の契約なども切り替えが行われていました。

商家などに雇われている人にとって12月13日は、すす払いと同時に「出替り(でがわり)」という契約更新のタイミングでもありました。かつてのお勤めはいわゆる「奉公人」という扱いですが、一年を通して雇われている人ばかりではなく冬季に農村から出稼ぎに出る人の任期満了の時期もこのすす払いであったようです。旧暦だと新年の準備を始める時期からお正月の終わりまでが一ヶ月くらいあったので冬の終わりに当たる年末に仕事の契約を終えて年の瀬の準備を行い、お正月が開けると早春の農作業を開始するタイミングを迎えるサイクルとなっていたのですね。すす払いは合理的な社会システムでもあったわけです。

現代でも残っている「新しい年への準備」の意識。おすすめのお掃除ポイントは?

また、旧来の日本家屋は建具や床材を定期的にメンテナンスする必要があったので障子の張替えや家具を移動させて畳を叩いて埃を落とす作業などを新年の準備に組み込んで行ってもいました。

現代では家具を全て出し、建具を外してお手入れ…という大掛かりな掃除を年末の一日で行うのは難しいかもしれません。もし、新年に向けて改まった気分になりたい時は厄払いとしての「すす払い」のつもりで玄関の大掃除がおすすめです。玄関は滞在時間も短い場所で、普段暮らしていると不要な物でごちゃっとしていても住人は散らかっているという意識を感じにくくなってしまいがちです。でも、お客様目線になるとドアを開けた瞬間に乱雑な印象を抱く事も。

また、余計な物を置かないようにしている玄関でも、三和土(たたき)などにくすみ汚れが付着している事がありますので、拭き掃除でドアと一緒に汚れ落とししておく事をおすすめします。掃除にかかる時間が短いわりに、家が片付いた印象になって気持ちよくお正月を迎える事ができます。

風水などでは「幸運はきれいな玄関から舞い込む」とも言われています。ぜひ「すす払い」できれいな玄関で新年と共に幸運を呼び込んでみてはいかがでしょうか。

記事/ケノコト編集部

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