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まめ知識 2019.12.13

楽しいクリスマスの飾りつけ。その意味や由来を知っていますか?

12月に入ると街のあちこちでクリスマスのディスプレイが見られますね。時には和風の内装のお店でも雰囲気にマッチしたツリーやリースが飾られている事も。日本ではクリスマスと言えばケーキと並んでツリーとリースがクリスマスの必須アイテムというイメージですね。ところがツリーもリースも本来はキリストの誕生を祝う行事であるクリスマスのためのアイテムではないんです。

そもそも、クリスマスってどういう行事?


クリスマスはキリスト教でイエス・キリストの誕生を祝う祭日となっています。ですが、正確な誕生日がいつかはわかっていないのだそうです。キリスト教は信仰している人が多く、教会がある地域が広範囲である事も手伝って異なる宗派が多数存在します。
多くの人が知っているクリスマスは12月25日ですがギリシャ正教は1月7日、アルメニア教会などでは1月9日など時期がかなり違ってきています。

クリスマスを12月25日としているのはキリスト教の中でも2大宗派といえるカトリックとプロテスタントです。この2つの宗派がクリスマスを12月25日と定めた理由としてはキリスト教普及以前から各地に存在していた冬の祭りを取り入れたからと考えられているそうです。実はここにツリーやリースを飾る理由があるのです。

クリスマスのシンボル的装飾、ツリーやリースは何のために飾るの?

そもそも、冬の祭りと言えるクリスマスにツリーやリースが飾られる理由はなんでしょうか。それはツリーやリースの素材にあります。現代ではツリーとしてゴールドクレストなども使われていますが、古くから使われているのは樅の木、柊などですね。これらの木は雪が降る冬季にも葉を落とさない常緑樹です。

落葉樹が葉を落とすのに対し、冬でも緑の葉を茂らせる常緑樹は生命力の象徴と考えられていました。そのため、北欧ではキリスト教の布教以前から行われていた冬至の祭りでは再生のシンボルとして樫の木が用いられていたそうです。「ユール」と呼ばれたその祭りではあらかじめ伐採したおいた樫の木の丸太を冬至の夜に燃やし、豊穣を祈るという形でした。死を連想させる長い夜に生命力の象徴の樫を燃やす事で太陽を助ける、という意味があったのだそうです。北欧では今でもクリスマスの事を「ユール」と呼んでいます。

ちなみに、意外な所でこのユールの薪は現代も残っています。それはクリスマスケーキのブッシュ・ド・ノエル。クリスマスに恋人に薪をプレゼントしたというエピソードから生まれた…という説もありますがクリスマスに薪をプレゼントする理由はユールの風習から来ているわけですね。

ユールに樫の木を使う理由は樹木信仰に由来するため、キリスト教の行事に取り入れる時にアレンジがなされ現代ではクリスマスツリーには樅(もみ)の木が使われています。樅の木はシルエットが三角になるのでキリスト教の教義にある「三位一体」を象徴する物として1400年代にドイツでクリスマスの装飾に取り入れられたのだとか。それが1840年頃、イギリスに伝わります。

当時のイギリスの王はヴィクトリア女王で、女王の夫に当たるアルバート公は現在のドイツに当たるザクセンの出身でした。そのため女王が夫の出身地の風習を取り入れてクリスマスにツリーを飾ったのがきっかけでイギリスでもクリスマスツリーを飾るようになったそうです。

クリスマスリースは、その形に意味があります。元はローマ時代に祭りや結婚式に使われていた物で、古代オリンピックの月桂樹の冠のように頭に飾ったりしていた物が原型とされているようです。

輪になっている事で「永遠」を象徴する飾りとして用いられ、緑の葉と赤い実をつける柊が太陽を示し、尖った葉やリボンやベルは魔除け、リンゴや松ぼっくりのような果実は収穫、髪への捧げ物という意味を持ちます。ドアにリースを飾るのは魔除けとしての意味があり、お正月のしめ縄のような役割なのだそうです。それがキリスト教のクリスマスに取り入れられて樅や柊の尖った葉はキリストの受難、赤い実はキリストの血といった意味合いも付けられてクリスマスの装飾として必須アイテムになったようです。

時代と共にクリスマスは宗教色が薄れて季節のイベントとして楽しまれる物と変化していますがその飾りには過去から連綿と続く未来への願いが込められています。時にはどんな文化が源流にあったか思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

記事/ケノコト編集部

 

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