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まめ知識 2019.02.02

今年の節分は何食べる?『恵方巻き』にまつわるあれこれ

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2月3日は節分。節分と言えば、鬼を追い払うために撒く炒り豆(大豆)を年の数だけ食べたり、家の門口にイワシの頭を柊に刺した物を魔除けとして使う風習などがあります。

最近では一月の下旬頃には色々なお店が節分の行事食として「恵方巻き」の予約の受付を開始します。「恵方」と呼ばれる、その年の縁起が良いとされる方向を向いて巻きずしを切らずに食べきる…というイベントですが、全国的に有名になったのは大手コンビニエンスストアが2月のイベント商品として企画した事がきっかけだそうです。

恵方巻きの風習は、元々大阪の花街での縁起担ぎのような物だったのを昭和48年頃から大阪の海苔業界の人たちが販売促進のためにお寿司屋さんなどに売り込んだ物なので神事や民俗学的な由来はなく商業的なイベントとなります。この辺りはチョコレートが付き物のバレンタインとちょっと似ているかもしれません。

「太巻きを切らずに一気に食べる」のは色々な風習が混じった結果?

恵方巻きについて「切らずに食べる」というルールがよく言われますが、その点について「太巻きを切らずに食べるというのはどうかと思う」というご意見もよく耳にします。子供や少食の人にとってはあきらかにボリュームがありすぎ、海苔が噛みちぎれないと喉に詰まるリスクもありますね。「切らずに食べる」という他にも「食べ終わるまで黙っておく」など実行が難しい条件が揃っています。

恵方巻の食べ方にルールがある理由としては、いくつか考えられる事があります。
原型の恵方巻きの行事は江戸時代末期から明治頃に行われた物で、その当時食べられていたのはお新香巻だったのだとか。これは節分時期に新物のお新香が漬け上がる事と、お新香の黄色を金に見立てたとするなど、幾つか由来に関する説があります。細巻のお新香巻であれば大人が食べるにはさほど大量ではありませんし、黙って食べるのもそれほど時間がかかりません。

また、旧暦では節分は春になる前日であるため大晦日と同じ位置づけで年越しそばと同じ意味合いで「節分そば」を食べる地域もあったそうです。年越しにそばを食べる理由も諸説ありますが「長寿を願って長い物を食べる」という意味付けもあります。

恵方巻きを切らない理由に「福を切らないように」と言われる事がありますが、おそらくは恵方巻きがお新香巻であった時はそばと同様に「長いものを長いまま食べる事で縁起を担ごう」という発想が自然だったのかもしれません。

現代の恵方巻きは豪華さを競うように具沢山の物が多いので「長いものをそのまま食べる」という縁起担ぎには向かないかもしれません。太巻きを一本食べられる人はまるかじりもありですが、そうでない場合は無理をせずにカットして食べる事をおすすめします。
どうしても縁起をかついでまるかじりしたい、という場合はイベントの原型に立ち返って細巻きや小さめサイズの物を選んでみて下さいね。

恵方を決めるのは神様の位置。2019年は東北東。

巻きずしを食べる時に向く方角『恵方』は毎年変化します。これは陰陽道から来ている考え方で、歳徳神(としとくじん、とんどさん)がいるとされる方向です。歳徳神は女神様で牛頭天王の后の頗梨采女(はりさいじょ)、または牛頭天王と習合された須佐之男尊(すさのおのみこと)の妻である櫛稲田姫の事を言うようです。方角はその年の「干支」の「十干」の組み合わせで決まります。

現代だと恵方は節分の日にお寿司を食べる時にしか使わない事が多いのですが、元々はその方角に向かって物事を行えば良いことがあるとして、恵方にある神社に初詣する「恵方詣り」に使われていたそうですよ。
恵方を調べて食べるのは大変…という場合、スマートフォンのアプリに恵方を教えてくれる物があるので、そういった便利な方法を取り入れてみるのもよいかもしれません。

最近では太巻きだけではなくロールケーキのような竿状のお菓子を恵方巻きとして販売している事もあります。縁起担ぎの行事として好みの恵方巻きを味わいながら暮らしの歳時記を愉しんでみてくださいね。

記事/ケノコト編集部

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