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まめ知識 2019.03.21

二十四節気の暮らし方『春分』ー日本でも外国でも大切にされてきた春分の日のコトー

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春分の日は太陽が「春分点」を通過する日の事でこの日は昼と夜の長さがほぼ同じになります。天体の運行によって決めるものなのでその年や国の位置によって若干の違いが出ますが日本では昼の方が14分程度長く、年によって3月20日または3月21日頃に当たります。 2019年の春分の日は3月21日です。

日本では先祖を供養する日とされた春分

冬至から大体1/4年(91.31日)の時期となりこの日から春が始まるとも言われます。現代では祝日として定められていますが、季節を区切る日であるためか、日本でも昔からこの日に特別な行事が行われています。

一般的には「お彼岸」としてご先祖を敬い供養する日として考えられています。仏教由来の考え方としては春分・秋分の日の太陽は真西に沈むので、西にあるとされている極楽浄土とこの世が交わると考えられているのだとか。宮中で行われる祭祀も歴代の天皇・皇后・皇親の霊を祀る「皇霊祭」が行われます。明治時代に祝日が制定された際、春分はこの皇霊祭の名前が使われ「春季皇霊祭」という名前だったそうです。その後、現在使われている「春分の日」という名前に変わりました。

現代の生活ではお彼岸も「お墓参りやお仏壇にお供えする日」程度の認識かもしれませんね。「どうしてこの日が祝日なのかピンと来ない」と感じる人も多いかもしれませんが由来を知れば大切な日として祝日に選ばれた事がよくわかります。
お彼岸は先祖供養の日とされる他、お彼岸に一番近い戌の日に神社では氏子がその年の五穀豊穣を願ってお参りする習慣もあったのだそうですよ。季節の区切りは農事の上では重要な位置づけとなりますから、行事としてスケジュールに組み込む事で忘れないようにしていたのかもしれませんね。

イランではお正月に当たる春分の日

春分の日が最も特別ななお祭りとなっている国の一つにイランがあります。古い国名である「ペルシア」の方だと、どんな国かイメージしやすいのではないでしょうか。

現在のイランはイスラム教の国ですが、春分をお正月とするのはイスラム教ではなくそれより古い時代のペルシアで信仰されていたゾロアスター教由来の物です。春分を元日とするイラン暦は旧ペルシア帝国領を中心とした広い地域で使われている暦です。元々ペルシアが使っていた太陽歴に、後に入って来たイスラム教由来のヒジュラ歴が合わさって今の形となったそうです。イランの暦は農事暦としての意味合いが強く春分が元日となりますがヒジュラ暦は純粋な太陰暦であるので日本の旧暦である太陽太陰暦のように太陽の運行とのズレを閏月・閏日で調節する習慣がないので農事暦として使うには不向き、という理由があったのだそうです。

イスラム教の国となった後も元の暦が形を残した理由は色々あるかと思いますが、理由の一つにはイランが中東の中では農業大国である事が挙げられます。イランは自国だけでなくペルシア湾沿岸地域の国に農作物を輸出しており、小麦や果物が多く作られています。

そんなイランのお正月は、「ノウルーズ」と呼ばれ、日本のお正月の風習とちょっと似ています。年末に「ハーネテカーニ(家をひっくり返す)」と呼ばれる大掃除を行い、里帰りして身内が集まってお祝いしたり、なんとお年玉を贈る風習もあったりするのだそうですよ。
お飾りに当たるのはお皿で豆や麦を発芽させた物と7つの「S」の発音がつくものを飾ると縁起がいいとされているのだとか。

りんご(シーブ)、硬貨(セッケ)、酢(セルケ)、ヒヤシンス(ソンボル)など食べ物の以外の物も含まれています。りんごには健康、美しさ、実り、酢は忍耐を示すなど飾り物に持たされる意味も日本のお正月飾りと似ています。
イランのお正月のしめくくりはお正月13日目に家中の悪い物を出すとしてピクニックが行われ、この日は国民の祭日なのだそうです。

イランのお正月には決まった料理はないそうですが、イランでよく食べられているひよこ豆料理にはビタミンB群が多く含まれ、体の糖質を分解してエネルギーに替える効果があります。活動的な季節に合わせてひよこ豆のサラダやディップをぜひ楽しんでみて下さい。

 

記事/ケノコト編集部

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