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まめ知識 2019.04.04

日本の言葉『桜冷え』春の暮らしを引き締める寒の戻り

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「桜冷え」という言葉は見るだけで優雅な気分になれそうですが、実際には優雅とはいえない物の事です。この言葉が指すのはいわゆる「寒の戻り」で一度気温が上がった後でグッと冷え込んだ時に使います。

「桜冷え」よりよく使われる言い回しとしては「花冷え」がありますが、どちらも4月に入った後で高緯度の地方から冷たい空気を持った高気圧が下りてくる事で冷え込む現象を指します。関東地方であれば雪が降る年もあるようです。タイミングとしては例年4月6日頃に冷え込む事が多いそう。

花冷えは季語や事項の挨拶としても使われますが、花=桜で通じるのが日本人の桜好きを表している気がしますね。手紙などで使うのであれば3月下旬から4月上旬頃です。リアルタイムで文章が届くメールやラインであれば住んでいる所の桜の様子を見てまだ使って大丈夫そうか確認してみましょう。

冬の寒さが桜を花開かせる。暖かければ早く桜が咲くわけではないというコト

今年は暖冬の傾向が強かったので各地でいつもより桜の開花が早いかと思えば必ずしもそうではなさそうですね。例年とそれほど変わらないタイミングで開花している所も多く、場合によっては逆に開花が遅れている所もあるのだとか。それも、桜の開花条件は気温の上昇だけではないからです。

桜が開花するまでには3つの段階を経ます。
1.休眠→2.休眠打破→3.開花というステップで桜は自分が開花するタイミングを図ります。

秋に桜が休眠に入りますがこの時、外せない条件に「一定期間の低温」があります。
ソメイヨシノの場合、外気温が2~12℃の範囲で800時間過ぎると「冬が来て、終わった」と判断して休眠を終わります。(休眠打破)

そのため、暖冬の場合、ソメイヨシノがもっているこの優秀なセンサーが上手く働かず、開花までのリズムが乱れる事があるそうです。桜の開花日予想などで日本地図に前線のようなラインを引いたいわゆる桜前線を見ていると、必ずしも南日本から順に咲くというわけではないのがわかります。

これは九州などで冬温かいためソメイヨシノが上手く休眠から目覚める事ができずに静岡などの東海地方から先に咲いてしまうケースによるものです。
開花前に低温が必要な花は他にもあり、クリスマスやバレンタイン時期に出荷されるチューリップなどは、予め冷蔵庫でしっかり低温を当てて低温処理をする事で低温の積算温度を調整する事で早期開花が可能になるのだそうですよ。

桜の開花予想は600度?北海道では桜以外の花が寒の戻りを表す

桜の開花について「4月◯日頃」というように事前に日付が出ますが、あれはどうやって算出しているのかご存知ですか?過去の記録から、と思いそうですが毎年冬の平均気温が違うので統計から予想する事はできません。

正確な予想については複雑な計算があるのですが、簡単な方法として「2月1日から最高気温の温度を足し算していき。合計が600度になる頃が開花日」という計算ができるそうです。長期予報などを利用して、未来の最高気温予測を計算に入れれば自分でもある程度開花の予報ができる、というわけですね。

さて、本州より南では花冷えと言えば桜なので「桜冷え」とも言いますが、北海道では4月の初旬はまだ早春で寒の戻り、という時期ではありません。そのため、別の花が寒の戻りを表す言葉に使われています。その花の名前はライラック
春の遅い北海道では地域によっては本州には当たり前のソメイヨシノがなく、代わりに5月頃からライラックの花が咲くそうです。本州では逆にライラックが珍しいのでこの時期の北海道の観光でライラックを楽しまれる方もいらっしゃるかと思います。この場合の寒の戻りの時期が4月ではなく5月下旬で、ライラックのフランス語名にちなんで「リラ冷え」と言われるそうです。

ぽかぽか陽気でお花見を楽しめる年ばかりでなく、時にはちょっと冷え込むお花見の年もあるかもしれません。もしお花見で体が冷えてしまったら、お家に戻って温かい飲み物や熱燗などをお花見の名残に楽しんで体を温めて下さい。

記事/ケノコト編集部

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