
エッセイ・コラム 2019.05.20
台所育児エッセイ「暮らしに恋して」『37 オンナノコ、ハレノヒ』
目次
ケータリングや仕出し弁当を承っている。
全くもって料理の学校に通った経験のない私だけれど、私にはこれしかない。生きる意味そのものが、台所に立ち料理を拵えることである。特殊な技量がないが4児の母としての感覚や想いは強みと思えている。
家庭料理の延長で、食べ慣れた味から大きく外れないことは私の信条である。ハレノヒだって「家庭の味」に勝るものはないし、特に子供は知らない味への苦手意識が本能であるものだ。
かといって「私でも作れるわ」のクオリティでは折角のオーダーに喜びや驚きを添えることができない。私は過度な味付けをしない代わりに自家製発酵調味料を用いる。それがもたらす旨みや奥深さは独自だと思える。卵焼きひとつに違いが出る。
そうしてご家族皆さんの年齢など踏まえ献立を構築し、小さなお子様でも安心な形状や味付けも散りばめる。
主役は女の子、お部屋にはピンクを基調とした装飾を施すと伺えば料理にも反映し、丁寧に納めてそぉっと蓋をして。
包む瞬間まで幸せに満ちて。ハレノヒに携わる幸せな機会に感謝してやみません。
八重の桜、末広がりでありますようにと添えて。
さぁお届けにあがります。
エッセイ/みつはしあやこ
家時間好き4児の母。台所育児エッセイ「暮らしに恋して」を執筆。子育てのゴールは親がいなくても生き抜く力を育むこと=自炊という信念。仕事は暮らし関連全般で多岐に渡るが一応料理家、「和食育こころ」主宰。誰でも簡単に作り置きできるおやつの著書もある。心地よく巡る暮らしの工夫をインスタグラムで毎日更新中。
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