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得するコト 2019.06.06

6月6日は『稽古始め』。なぜ、6歳のこの日に稽古を始めると上手になると言われているの?

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6月6日は「稽古始め」または「稽古の日」。昔から楽器や舞踊など芸事の世界では、6歳の6月6日に稽古を始めると上手になると言われています。6歳・6月・6日。なんとなく語呂がいい、稽古始めについて、いろいろ調べてみました。

そもそも「稽古」ってどういう意味?


ピアノのおけいこ、相撲の出稽古――現代でも使われる「稽古」という言葉には、どのような意味があるか知っていますか?
“稽”には「考える」という意味があり、“古”は「古い、いにしえ」という意味があります。楽器や舞踊などの芸能、それから武術などは、スキルを習い練習するだけではありません。昔の書物を読み、習い事の由来や歴史を学ぶことも「稽古」に含まれます。習い事をする時には伝統を大切にし、愛着が生まれると、その習い事に興味が沸いて向上心が高まりそうですね。

6歳から始めるのは世阿弥の著が由来

さて、稽古始めは誰が言い始めたのでしょうか。室町時代に世阿弥が記した能の指南書「風姿花伝」に、稽古始めの由来の1つがあります。その冒頭に書かれているのが「年来稽古条々」(ねんらいのけいこのじょうじょう)。年齢にあったお稽古の在り方や心得を説いています。大まかな内容は次の通りです。

・芸を始めるのは、数えの7歳(満6歳)がいい。
・自然とやり始めたことの中に、必ず個性が見えてくる。本人の好きにやらせるように。
・基礎的なことだけを教え、それ以上のことはさせてはいけない。
・芸を好きにさせ、やる気を伸ばすには、あまり細かく教えたり、口うるさく注意をしてはいけない。
・格の高い大きな場所には出演させない。その子の得意とする役柄で出してあげるのがいい。

いかがでしょうか。「褒めて伸ばす」教え方は、現代にも通じるところがありますね。子どもたちが伸び伸びと能の稽古をしている様子が目に浮かびますね。

6月6日から始める理由は?


お稽古を始めるのは6歳からがいいと言ったのは、世阿弥だということがわかりました。それでは、なぜ6月6日になったのでしょう。これには2つの説があります。

江戸時代になると、歌舞伎の台詞として「6歳の6月6日の…」と、6が続く語呂がいい言い回しが使われるようになります。それが定着し、習い事を始めるのは「6歳の6月6日」からとなったようです。

また、指折り数える時に、親指から順に数えて行くと、6の時にちょうど小指が立ちますね。「子が立つ」「子どもが自立する」ので縁起がいい、との説もあります。

大人になった今だからこそ始める習い事


6月6日は「稽古の日」の他、「楽器の日」「邦楽の日」「いけばなの日」などなど、いろいろな習い事の日とされています。キャリアアップや人生を豊かにするきっかけに、大人になってからも興味のある習い事を始めたい、新しいことに挑戦してみたいと思っている方も多いことでしょう。
時間的な制約は増えますが、有意義な時間が過ごせる習い事を見つけ、日々が充実するきっかけになると良いですね。

記事/杉本雅美

日々の生活の中で、無理のない程度に四季の変化を感じ、ひと手間かけることを心がけて夫とふたりで暮らしています。フリーのライターとしてインタビューやイベントレポート、暮らしに関することなど、多様な情報をお届けしています。

 

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