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知るコト 2019.06.06

『茶の湯の世界へようこそ』ー4.お茶会へ行こうー

5月の薫風が吹く好天の日に、表千家新潟県支部のお茶会に参加してきました。
会場は新潟市の北方文化博物館。“豪農の館”として観光名所ともなっており、先日行われたG20農業大臣会合の際、各国の要人が視察にも訪れた場所です。250年あまりの歴史があり、越後随一の地主の館として現在も資料を含め大切に保存されています。
ちなみにこちらには三楽亭というとても珍しい三角形の茶室がありますが(畳も一部三角!)、見学のみとなっています。


(出典:北方文化博物館HP)


お茶会

なかなか敷居が高そうに見えるお茶会ですが、お茶未経験の方も大歓迎のお茶会もあるのはご存知でしたか?もちろん洋服での参加もOKです。今回は表千家の支部茶会でしたので限られていましたが、施設は一般にも解放されており、夫と息子も遊びに来てくれお庭散策を楽しんでいました。いつか親子での参加も楽しみにしています。
私は小学校1年生から幼なじみと一緒に祖母からお茶を習っていたので、祖母や母と連れ立って行くお茶会は特別なものでした。

今回はそんなお茶会の流れをざっとご紹介します。
まずは事前にチケットを購入し各席にて受付をします。今回は濃茶一席、薄茶二席の計三席にお昼の点心がついたチケットでした。

待合

受付が済むと待合に案内されます。待合からおもてなしは始まっていて、床の間にはお軸が飾られ、本席にて使うお道具のお箱が並べられていました。会記というパンフレットでも詳しく紹介されていて、待っている間にも勉強になります。

お軸はそのお茶会のテーマや亭主の思いを表していることが多く、今回は表千家而妙斎宗匠の“五月晴”。まさにこの日にぴったりのお軸でした。

お軸もお道具も読めないもの、読めても勉強をしていないとよくわからないものが多いかもしれません。それでも、ああ、席主は素晴らしいおもてなしで待っていてくださるのだな、とわかるだけで非日常の空間への楽しみが高まります。

茶席に入る

さて、いよいよお茶席へ。人数が多い茶会では部屋に入る前に扉に座って、挨拶をして、床の間と御釜を見て、といった席入れはしません。その代わり、席が終わった後にゆっくりと床の間や使われたお道具など拝見することができます。
一番亭主に近い正客(しょうきゃく)は経験豊富な先生などが指名されることがほとんどなので、ぞろぞろと前の人に続いて部屋に入り待ちます。
席主と正客のご挨拶ののち、実際にお茶をたてる亭主とサポート役の半東(はんとう)が入場し、スタートです。今回は男性が点てる男点前。女性の柔らかさとはまた違った、ぴしっと部屋の空気が締まるような清々しいお点前でした。

お茶を飲む

さて、いよいよお茶を飲む時がやってきました。
濃茶は数名分をまとめて淹れて回して飲みます。正客から数名までは亭主が点てたお茶をいただきますが、大きなお茶会で人数が多い場合は水屋で点てたお茶をお運びの方が運んできて○名様です、と教えてくれます。自分のところに回って来たら後の人数分お茶が残るように気をつけながら三口頂きます。飲み終わった後は懐紙で飲み口を綺麗に拭き、次の方に渡します。この他、茶碗を回す、次の方にお先にと軽くご挨拶をする、など細かい作法はありますが特別難しいことはありません。
それでも、普段のお稽古や家で飲むのとはまた別格の味わいを楽しめるのは、床の間に活ける花といった細かな席作りから、季節にあったお茶菓子の手配、お道具の用意などなど、席主の心のこもったおもてなしがあるからこそ、お茶を出して飲むという行為が極上の空間・時間となるのですね。

今ではネットでお近くのお茶会情報なども入手できるはず。また、習い事の選択肢に茶道を加えてみるのもいいですね。
ぜひ日常から少し離れた贅沢な時間の使い方をしてみてはいかがでしょうか?

 

コラム/すずきりさ
約20年に渡り東京から世界を飛び回る生活をて、結婚・出産を機に地元新潟にUターン。
自然の中での子育てと家族の時間をのんびり満喫する中で、改めて新潟の魅力に気づく日々。茶道の勉強も再開しながらライフワークバランスを模索中。
茶道表千家講師。

 

 

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